包装資材の専門商社 タミヤ

ホーム タミヤのチカラ 商品ラインナップ 環境保全活動 会社情報 お問い合わせ

会社情報

Home > 会社情報 > 社長の経営日誌
会社概要
主要販売・仕入先
社長の日誌

社長の経営日誌

田宮社長が好き勝手に織りなす独白です。

FILE No.025 2007.9.8
テーマ 「 刺身容器(1) 」
毎月行っている食品小売業の勉強会の中で、講師の先生からお刺身用のトレイ(容器)についての話題が出ました。刺身のトレイは昔は蓋のない、ラップで包装したものばかりでしたが10年ほど前から透明の蓋を被せたものが主流になりはじめました。確かに蓋付きの方が立体感、鮮度感がアップし、購買意欲をそそります。
近年、乱獲などにより水産物の枯渇は世界的な問題となり、魚介類の価格は上昇し続けています。さらに原油価格の高騰により容器も同じ状況になりつつあります。また、容器包装リサイクル法の負担金も年々上がっています。
このような状況下、背に腹は代えられずスーパーの中には刺身容器から蓋をはずし昔のようにラップで対応する企業も出てきました。しかし一度蓋を被せた物から蓋を外すというのもなかなか勇気がいる事だと思います。それだけもで売り場の雰囲気は変わりますから・・・
中には蓋を外して売り上げを落としたというお店もあるとの事で、そういう噂を聞くとどうしても二の足を踏みがちでしょう。私が個人的に極めて無責任な立場で意見を言わせてもらえば、刺身に限らず総菜などにしても、極力蓋なしで差し支えないものはそうしたら良いと思っています。理由は簡単、ごみが減らせるからです。
蓋を外す → 見栄えが悪くなる → 売り上げが下がる
これを防いでむしろプラスに持って行くには、何故、蓋を外すのかその理由を徹底的に「見える化」する事です。つまり、「世界的な水産物の不足や原油高騰によるプラスチック製品の価格高騰のなか、お客様に対して負担をかけないため、そして環境負荷を考えてごみを少しでも減らす為にお刺身のトレイから蓋を外しました。」という目的、自社のコスト削減ではなくお客様の為である事をチラシ、POPなどで発信すべきでしょう。最近ではトレイ・メーカーも1つの型で、蓋を被せる事も、蓋なしでラップで対応できる事も両方に使える容器を開発しはじめました。
それと前から思っていたのですが、折角刺身が容器に綺麗に盛りつけてあっても家でお皿に移す時、どうしても崩れてしまうのが何とかならないでしょうか。独身や1人暮らしの人なら買ってきた状態で食べるでしょうが、家庭の食卓ではやはりいったんはお皿に移すでしょう。この話をあるトレイ・メーカーの営業の人に話したら、「年配の方は別にして今時の主婦なんて、洗い物を増やしたくないから平気でトレイのまま、テーブルに出しますよ。」と一蹴されました。
だから、そのまま食卓に出しても抵抗の少ない、高級感のある容器の開発も必要との事でした。へえ、そうなんだ。と感心した記憶があります。
昔と比べると生活環境の変化は思っている以上に激しく、市場のニーズもどんどん変わっていくわけです。それらの情報の収集と発信が問屋の機能の最重要課題の1つである事を改めて認識した次第です。
<過去の日記>
サイトマップご利用にあたってプライバシーポリシー

(c) 2007 TAMIYA.Ltd