先日、岡山にて行われたリスパック会中四国支部の勉強会に参加して来ました。当社は関西支部の会員なのに何故、中四国?と思われるでしょうが、特別セミナーの講演が面白そうだったので岡山まで出向いたわけです。
「環境に優しい容器包装への取り組み〜未来の子供たちに美しい自然を残したい」とのテーマで、ユニーの環境社会貢献部部長である百瀬則子氏が話しをされました。
ユニーは中京を中心に18県下に157店舗を展開する大スーパーですが、環境問題への前向きな取り組みには定評があり私も以前から注目していました。
(http://www.uny.co.jp 参照)
今回はその取り組みの一部をお話頂いたわけですが、百瀬氏は開口一番、「私たちスーパーがお店を一つ出すと、周りの環境に多大な影響を与えます!」と断言し、スーパーでは膨大な電気やガス、水や空調を使う事、大きな駐車場に多くの車を呼び込むので排気ガスも増えるという実状を説明されました。
さらにユニーほどのお店となると一日で平均2トン近い廃棄物が出るそうです。そのうちの約半分はダンボールやテープ、発泡スチロールなど包装に関係あるものだそうですが、そういった多くの環境負荷の元で自分たちは小売業を営んでいるという認識と、そのうえで環境に優しい循環型社会の為に企業活動を通じて貢献しようとしている事を話されました。
ユニーが現在やっている取り組みの一つが、バイオマスプラスチック製の容器包装の使用です。バイオマスプラスチックとは従来の石油などを原料にしたものでなく植物を原料にしたもので、主としてトウモロコシやサツマイモを使ったポリ乳酸と呼ばれる素材があります。
ユニーの店頭では、このポリ乳酸でできた玉子パックやフルーツケースが多数取り入れられています。
リスパックは現在、このポリ乳酸を次世代容器としてマーケットを創ろうと力を入れています。この素材の利点は石油を使わないという以外にも、水と二酸化炭素(CO2)に分解し、CO2の排出量が極めて少ないという点が挙げられます。もっとも良い点ばかりではなく、まだまだコストも高いし耐熱温度も低いなど、課題は沢山あります。
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