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社長の経営日誌

2010.11.13
FILE No.197
「 後継者(1) 」
 200回までM3 

最近、後継者問題で悩んでいます…などと書くと、「お前、歳いくつだよ!?」と大笑いされそうです。
でも、時々そんな事を考えるんですよね〜。

私の父は還暦、つまり60歳の時に社長から会長になりました。
別にそれに倣うわけではないのですが、私もそれぐらいで社長を辞めたいと思っています。
…と言う事はあと15年、まだまだ遠い未来のように思えても時間の過ぎるのはあっと言う間ですからね。

高齢化社会にあって60歳はまだまだ若いと言われています。
我々の業界でも、もっと高齢で立派に社長業をされている先輩も沢山いらっしゃいます。
ただし、これは一般論として聞いて欲しいのですが人間は加齢とともに体力、気力が衰えていきます。
どうしても考え方は保守的になるし、冒険もできなくなりがちです。
そして過去の成功体験ばかりが忘れられなくなります。
社長の判断力が鈍っていくのを嘲笑うかのように、これからの経営は益々変化へのスピーディな対応が求められます。
社長と言うのは会社の中で絶対的な権力を持っています。
会社は社長しだいでどうにでもなるもの、トップが頑固になって人の話を聞かなくなったり、変化を恐れ出す時会社は傾き始めます。
私など既に今でもその傾向が出つつあります。(うなづいている社員の顔が目に浮かびます 笑)

自分の器は自分が一番よくわかっていますので、「老害」になる前に速やかに身を引きたいものです。

カリスマと言われた偉大な創業社長でもその晩年には、どう見ても老害にしか見えない醜態を晒す例が沢山あります。
息子に社長を譲って会長職になっても頭の切り替えができないので自分が前面に出なければ気が済まず、社員も取引先も「この会社は会長の会社だ。」とばかりに会長の顔色ばかり窺っている会社も珍しくありません。
…ったく「すっこんどれ!」と言いたくなりますが何より社長が気の毒ですよ。

いつだったか新聞を読んでいたらある上場企業で、80歳になる創業者が社長だった息子を専務に降格して自らが社長に返り咲いたという記事を見て唖然としました。
「激動の時代に対処する為」などとコメントが掲載されていましたが、社員や取引先の呆れる様子が目に浮かびます。 周りに「まだまだお若いのに勿体ない。」などと無責任にたきつける提灯持ちの取り巻きがいて、「ようし、俺に任せておけ。」とその気になってしまうのでしょうか。
ほんと、究極の老害ですよねえ…。

後継者の育成は、社長の最大にして最後の大仕事と言われます。
晩節を汚さぬうちにスムーズな世代交代をしたいものですが、企業のトップの交代は30歳ぐらい年下に、というのが理想的だと何かで読みました。
つまり中小企業でまだまだ多い、親子での事業継承は理に適っていると言えます。

(次回へつづく)
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