この夏、東京・品川区は五反田のホテルに何度か泊まる機会があったので、近くにある「ステーキハウスリベラ」に食事に行って来ました。
80年代より来日した外国人レスラーが多数常連となった事でプロレスファンには伝説的なお店で、店内にはレスラーの写真が壁から天井に至るまでぎっしり(中には故人となった方も多数)、元横綱の曙選手も常連とかで「曙ステーキ(1.5ポンド 640グラム)」なるメニューまでありました。 因みに私は1ポンドステーキと生野菜を堪能致しました。
五反田に宿泊していたのは「日本卸売協会」(http://www.jwa-net.or.jp/)さんが主催の講座を受講する為です。
6〜7月初旬に開催されたこの専門講座はその名を「卸売マネジメント技法講座」と言い、今年度より新規開設された我が国初めての卸売専門のビジネススクール講座です。
1日6時間の講座を週1回、これを5週連続で受講し最後にはペーパー・テストとレポートがあり合格者には「卸売管理士(WMM)」の資格称号が授与されます。
WMMって何かプロレス団体の名称みたいですが(笑)、 WholesaleManagement Masterの略称で、ようは問屋の管理士と言ったところでしょうか。
新設されたばかりという事は同業者もまだ誰も持っていないわけで第1号になれるチャンスがあり、ましてや問屋業の管理資格となると無視する事はできません。
場所が東京なのでスケジュール調整は大変でしたが、「迷わず行けよ、行けばわかるさ。」の精神でチャレンジしました。
問屋のマネジメント技法って何を勉強するの?と思っていたのですが物流、システム、財務、人事など卸売業全般の事や、主たる客先である小売業についての講義が中心で、講師役は日替わりでそれぞれの専門家が勤めました。
一回目という事で受講者は私を含め総勢14人、主催者の話では20人が損益分岐点との事でしたので赤字スタート、何でも最初は生みの苦しみがあるものです。
参加者リストを覗くと申し込み第1号の私の名前が一番上にありました。
他には三井食品さん、中央物産さん、三菱食品さんなどの大手食品卸、花王さんの販社、そして酒や菓子の問屋さんが参加されていました。
講義は毎週朝9時半スタートなので私は前述のように五反田のホテルにいつも前泊、1日6時間の講義は人数が少ないので眠るわけにもいかず(笑)、真面目にメモとりながら聞いておりました。
普段勉強しないので脳みそが疲れる事よ…。
そしてようやく5週目、7月5日の最終日となりました。
この日の午後は恐怖のペーパーテストです。
一回目で主催者も試行錯誤していたと思いますが、問題の傾向もわからず不安でした。
レポートは後日提出なので時間の余裕もあるし、何より日頃からブログで鍛えていますので(笑)まずまず自信はあったのですが、ペーパーテストだけは一発勝負ですから緊張しました。
そこで試験の前に主催者の方との雑談の時にこちらから散々プレッシャーをかける作戦?に出ました。
「田宮さんは大阪から来られてるのですか。 毎週大変ですね〜。」
「全くです。これで落とされたら洒落にならないですわ。」
あげくの果てには
「ゆくゆくは当社の社員も是非受講させたいですね。ま、あくまで私が合格したらの話ですけど。」
皆さん私の事を「この八百長野郎!」(北尾光司か!)と呼んで下さい(笑)。
さて、いよいよ試験開始、問題は4問、うち1問は貸借対照表と損益計算書を基にした計算問題でしたが、何とあとの3問は全て記述式!(各門題配点25点ずつ)
以下のような設問でした。
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1. |
卸売業によるリテールサポートが今日ますます重要になっているその要因についまず整理し、次にこれからのリテールサポート戦略として重視すべき具体的内容、方法などについて簡潔にまとめなさい。 |
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2. |
卸売経営におけるこれからのマーチャンダイジングの考え方・目標と卸売業のプライベート・ブランド商品開発の方法・要点などについて簡潔にまとめなさい。 |
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3. |
卸売経営にとって最も重要な管理技法のひとつである物流技法があるが、卸売経営におけるこれからの物流活動における改善ポイントを簡潔にまとめなさい。 |
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講義に使われたテキストに沿った問題だから(当たり前だ)しっかり勉強してりゃ問題ないのかもしれませんが、見た瞬間血の気が引きました。難しすぎるよ!
とにかく記述式の場合は何かを書かないとどうしようもありません。
白紙ならゼロですが何か書きさえすればいくらかでも配点してもらえると信じて、うろ覚えの知識を基に無理矢理言葉を繋げて目一杯書きました。
青息吐息でようやく試験が終わり、大阪に帰ったその日の夜から今度は課題レポート作成にかかり、数日で仕上げて提出しました。
締め切りは三週間も先だったのでまず間違いなく私が提出一番乗りでしょう。 少しでも意気込みをアピールしようという作戦です。
それから約一ヶ月やきもきしながら毎日を送っていましたが、8月13日に合格通知が届きました!
「貴殿は総合的評価において一定レベル以上の優秀な成績をあげたものと判定し、卸売管理士の資格を授与します。」
因みに筆記試験はA、B、C、Dの四段階評価で、私は前述の設問1がB、2がA、3がA、4問目の貸借対照表&損益計算書の問題がBという事でした。
そして提出レポートはAとの評価を頂き「自己の信念に満ちた素晴らしい内容です。」とお誉めの言葉を頂きましたのでどうやらこちらの評価が効いたようです。(合格記念に近日ブログ上で掲載致します。)
賞状を見ていただいたらわかりますように、受験番号001の私は認定も一番、という事はわが国で(という事は世界で)初の卸売管理士の記念すべき第1号はこの私なのです!
この記録は卸売業界にて永遠に語り継がれる事間違いなし?皆さんやはり私を「リビング・レジェンド」と呼んでください(笑)。
「一番じゃなきゃ駄目なんですか!?」と言ったのは蓮舫(れんほう)議員 ですが、やはり何でも一番は良いもの、一番じゃなきゃ駄目なんです(笑)。
レポートにも書いたのですが他と差別化しにくい問屋業、差別化の大きな鍵となるのは結局、人材しかありません。 人材育成の趣旨のもと、今回のような勉強の場ができた事は業界にとっても非常に喜ばしい事です。
「卸売管理士第1号」の会社に相応しいように、これを機会に当社もいっそう人材育成に励みます!
特別付録はあの8.26に大阪ではしご観戦した、ドラゴン藤波の40周年記念大阪版(こちらをクリック)、シングル最強決定リーグ戦真っ只中のスターダム(こちらをクリック)です。
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