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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.310 2013.2.2
「 平成の金田一耕助(2) 」

(前回からの続き)
平成24年11月24日、岡山県倉敷市真備町での一大仮装イベント「1000人の金田一耕助」、とうとうその日がやって来ました。
参加者は新倉敷から伯備(はくび)線に乗り換えるJRの清音(きよね)駅前に集合する事になっていました。
当日の朝、片手に衣装セットと下駄の入ったバッグ、もう片手にやはり仮装に使う、ネットオークションで入手したアンティークな中古トランクを持って新幹線に乗りました。
トランクの中に衣装を収納すれば荷物も減って楽なはず、というか本来トランクってその為にあるのですが何とこの鞄、蓋が開かないというとんでもない代物なのです(涙)。

有難い事に当日は、シーピー化成岡山支店の野内一憲氏(またまたフルネームで書いてあげたよ!)が岡山駅まで迎えに来てくれて車で真備町まで乗せていってくれる事になりました(感謝!)。

10時半に岡山駅の改札で待ち合わせたのですが早目に到着した私、ここで私の芸人魂、エンターティナー魂に火がつきまして、どうせなら出迎えの野内さんを驚かせてやろうと金田一耕助にヘンシ〜ン!
クラーク・ケントは電話ボックスでスーパーマンに変身しますが私は岡山駅のトイレで金田一に…、この駅の個室トイレはかなり広く着替えるのには最適でしたが大きな駅ゆえに人も多く、あまり早く改札に出て待ち人がいないと恥ずかしいので待ち合わせ時間ぎりぎりまでトイレに身を潜めていました。
時間になって「ど〜も〜、金田一耕助です。」と改札をくぐると野内さんも周辺の人たちも目を白黒させておりました。

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 後ろに見えるは三つ首塔?

車で真備への移動途中に金田一の恰好のまま五重の塔(三つ首塔!?)を見学して腹ごしらえにと食堂でのランチタイムとなりました。
後で野内さんに聞いたところ、私がお手洗いに立った時に近くのテーブルの人たちが「金田一耕助の恰好した人がいるよ、今日何かあるのかしら?」とひそひそ話をしていたそうです。さすが岡山県人、金田一のコスプレと気づいてくれたか!
「ヘンなホームレスがいるよ」と言われなくて良かった…。

12時過ぎに清音駅前に到着、既に仮装した人たちでごったがえしていました。
この日の参加者は総勢約70人、金田一以外にも「犬神家の一族」に登場する白いゴムマスクが有名な犬神佐清(すけきよ)、「八つ墓村」のこれまた有名な32人殺し犯の田治見要蔵、八つ墓明神の名の由来となった落ち武者、「悪魔の手毬唄」のおりん婆さんと顔にあざのある里子etc…、バラエティに富んだキャラが集まり、皆ノリノリでした。
下駄歩行の特訓を重ねたもののこの日は3時間半かけて6〜7kmを歩く道程、念の為出発前に足の指や甲の鼻緒に触れる部分には絆創膏を貼っておきました。

テレビや新聞も多数取材に来ており始まる前から熱気ムンムンの中、金田一耕助のデビュー作である「本陣殺人事件」の舞台を歩くイベントは12時半にスタート、「清音駅」を出発しました。
出発点となった清音駅は「本陣殺人事件」の作品中では「清−駅」として登場、金田一が駅に降り立つ描写があります。

マスコミ向けの絵作りの為、金田一に扮した人は前を歩くように言われていたので、私は常に先頭付近にいたのですが後日、野内さんが送って下さった翌日の読売新聞ローカル版にはしっかりと私が写っていました(笑)。
未確認ですがテレビのローカルニュースにもかなり映されていたかもしれません。

金田一になりきった我々は「旧川辺橋」を渡り「川辺本陣跡」と「脇本陣跡」を通過、因みに本陣とは江戸時代以降に大名が宿場とした場所の事を言います。
作品中で金田一と磯川警部が聞き込みをした「角の煙草屋」、金田一へ事件の調査を依頼する為、被害者の父が電報を打った「川辺郵便局」も当時と場所は違うもののしっかり実在していました。
我々が行く先々のいくつかのポイントでは地元の方々が登場人物に扮して作品中のワンシーンを再現する寸劇があり、いい味を出していました。

「岡田村役場跡」(作品内では岡−村)に向かう路上には作品中でキーパーソンとなる復員兵姿の「三本指の男」が登場、接近して手をチェックすると確かに指は三本しかない(笑)!?
役場跡前にある「一膳飯屋」で「三本指の男」が道を尋ねるシーンは結構長く台詞も多いのですが地元の皆さん、なかなかの名演技です。
飯屋のすぐ隣には「三宅酒店」という酒屋がありこのお店は横溝先生が疎開していた当時、よく酒を配達していたそうです。

前述のように私は常に先頭にいた関係で、今回の主催者側として先導及びガイド役を務めていた大の金田一マニアの網本さんと川崎さんのお二人と並んで歩いていました。
歩きながらマニアックな話に花が咲きましたがお二人共私など足元にも及ばないマニア、私も自分の記憶を頼りに引き出しを目一杯全開、必死に応戦?していました。

やがて我々は折り返し地点である「濃茶の婆さん」と呼ばれるほこらに到着、このすぐ横には横溝先生がよく腰掛けていた事から「耕助岩」と呼ばれている長方形の岩があります。
そしていよいよ本日の目玉、「横溝正史疎開宅」へ到着、当時のたたずまいのまま保存されているこの場所は現在貴重な資料館となっており、ここでは「黒猫亭事件」の冒頭に描かれている金田一が横溝先生宅を訪ねるシーンの寸劇がありました。

疎開宅から横溝先生の散歩コースだったという「岡田大池」を通るコースを経て到着した「倉敷市真備ふるさと歴史館」の前で小休止、地元の人がふるまってくれたおしるこを頂きました。疲れた身体には甘いものが最高です。
地元の人たちによる横溝先生の疎開時代を描いた紙芝居「楽しかりし桜の日々」を楽しんでから後半の道程を出発、夕方4時にようやくゴール地点である「川辺宿駅」に到着したのでした。

お世話になった網本さんや川崎さんに挨拶をし、用意されたテントで着替えて再び迎えに来て下さった野内さんに岡山駅に送って頂き大阪へ帰りました。
心配した下駄ずれは問題なかったのですが、やはり慣れない履物で長時間歩いたおかげでそれから二日ほどは筋肉痛が残りました。

昔から行きたいと思っていた金田一耕助の生誕の地を訪れる事ができて大変感激した一日でした。(当日の足どりの詳細は別途アルバムでお楽しみ下さい。
今年もイベントが開催されるようであればまた参加したいものです。
それまで衣装は封印するつもりですが、「金田一さん、また事件ですよ!」と声がかかればいつでも変身しますので(笑)。

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 見事に氷が張った池

PS … ゴルフ最新情報、月一ゴルファーの私としては珍しく1月26日、今年3度目となるプレイに挑みました。 場所は滋賀県の信楽カントリー倶楽部田代コース、この日の滋賀は最高気温1度! 極寒で見事に池も氷が張っておりました…。
スコアは106と今年最高(笑)、前回の107から1つ縮まりバーディが1つとれるという奇跡?あり、今月には暖かい鹿児島への遠征も決まっていますのでまた頑張ります。

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