包装資材の専門商社 タミヤ

ホーム タミヤのチカラ 商品ラインナップ 環境保全活動 会社情報 お問い合わせ

会社情報

Home > 会社情報 > 社長の経営日誌
会社概要
主要販売・仕入先
社長の日誌

社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です

FILE No.350

2013.11.16
「 フィリピン投資環境視察(2) 」

(前回からの続き)
今週は記念すべき連載350回目、フィリピン視察の後編です。

第3日目 10月30日(水)

実質的にはこの日が視察の最終日、マニラ首都圏より南に65kmも走るので朝8時と早めの出発です。天候は曇り空で昨日までと比べると心なしか和らいだものの、やはり暑いことは暑い、しかしバスや訪問先の建物内、レストランなどは冷房ががんがんに効いているので逆に寒がっている人もいました。
どうやらこちらの空調はオンかオフの二つに一つ、日本流のおやすみモード設定というような感覚はないようです。

10時に到着したのは丸紅さんが40%出資しているリマテクノロジーセンターと呼ばれる大きな工業団地でした。ここには48もの企業が入っているそうです。
工業団地全体の概要などをお話頂いた後、こちら側からの謝辞は年齢の高い順番でとうとう回ってきた私の番、ま、何とかそつなくこなしました…。

11時には同工業団地内にある大宝工業さんへ、同社はプリンターの本体カバー、注射針のカバーなどをパルプ射出成形(インジェクション成型)で製造されています。
インジェクション成形用の大きな金型を間近で見ると圧巻でした。
それで突然思い出したのがかつて「社長10年史」で書いた、謀反を起こして卑劣な手段で独立していった当社の元役員や元部長たちです。
この元部長さんがHIPS(ハイインパクトポリスチレン)で出来た弁当や惣菜容器をよくインジェクション、インジェクションって呼んでたっけ…。
固い素材は何でもインジェクション成形品だと思っていたのですね(笑)。
とても包材(プラスチック)のプロとは思えませんがこれで部長になれるのだから当社もいい会社でした(苦笑)。

実はフィリピン出発の数日前に面白い情報が入りまして、この謀反集団(私はアルカイダと呼んでます)どもに仲間割れが起こったらしく、結局元部長さんが喧嘩別れして飛び出し、今は一人でブローカーまがいの事をやっているとか…。
誰がそんなとこと物の売り買いをする事やら、腐っても我社の元社員、あまり悪く言いたくはないですがこの人一体どこまで堕ちていくのかと哀れみを感じてしまいました。まあ自業自得、こうなる事など私は10年も前から予見できていましたが…。

話を元に戻して工場見学後はランチタイム、この日も昼食は日本食、しかし結構揚げ物多し(涙)、1時半からはバタンガス州にあるファースト・フィリピン・インダストリアルパーク(略称FPIP)と呼ばれる別の工業団地にやって来ました。
こちらは住友商事さんの30%出資で70もの工場が入っています。
当初の予定ではその中の一つ、太陽電池インターコネクター(ソーラーパネルの根幹部品)の製造先を見学する予定だったのですが諸事情で急遽中止になってしまい残念でした。実は帰国後、太陽光発電のメーカーに勤務して頑張っている大学時代の後輩と食事に行く約束をしており、良い土産話ができると思っていたのですが(そんなわけなんで、藪内くんごめんね!! 笑)

夕方、工業団地を後に再びマニラ市内へ、しかし実はこの日はこれからがメインエベントなのです。
一旦ホテルに戻ってすぐ再出発、6時半にやって来たのはフィリピン経済区庁(フィリピン・エコノミック・ゾーン・オーソリティ=略称PEZA)のオフィスでした。
同庁はフィリピン貿易産業省に付属して投資を促進する政府機関で、フィリピン各地にある公営、及び民営の輸出加工区(エコゾーン)に投資する企業に各種の優遇措置を付与しており、この加工区は総面積3,183ヘクタール、ここで操業している日系企業は745社にものぼります。

そしてこの庁の最高責任者が、リリア・B・デリマという女性の長官で、この長官から有り難い事にディナーに招かれていたのでした。
デリマ長官はかつてラモス大統領から「唯一の女将軍」と呼ばれた事があり、2006年には日本より勲二等旭日重光章を受賞、安部総理や小泉純一郎元総理と並んだ写真も見せて頂きました。

こんな大物と名刺交換し、一緒に食事をする機会など滅多にあるものではないですが、デリマ長官は清廉で潔癖な性格で有名で、部下に対しても金品の受け取りを厳しく禁止しているそうで、「必殺仕事人」の中村主水のような袖の下専門の役人はすぐにクビが飛ぶというわけです(笑)。
ディナーの前には1時間近く長官のスピーチ(勿論、日本人の通訳つきで)があり延々とフィリピンの長所、そしてこの輸出加工区に投資するメリットのPRが続き長官自らフィリピンのトップセールスマンとなっている姿勢に皆、感心していました。
しかし一番びっくりしたのは、スピーチが始まっていきなり、「タミヤさんや三洋電機など既に進出している企業があります。」と言われた事、一瞬ギョッとして目がテンになりましたが、どうやらプラモデルの株式会社タミヤの事でした。
ひょっとしてデリマ長官、私の事をプラモデル屋と勘違いしているのでしょうか(苦笑)。
どうせならタミヤのフィリピン工場も見学したかったですね!
この夜も食事は本場のフィリピン料理、マニラ最後のディナーを楽しみました。(長官、御馳走様でした!!)
勿論ホテルに帰ったら1時間の猛トレーニング、しかし何日も体重計に乗ってないので不安は募るばかりなり…。

第4日目 10月31日(木)

さていよいよ帰国日、この日は9時半チェックアウトと少し余裕のある朝でした。
ホテルでの朝食はバイキング方式で結構メニューは豊富でしたが、私は連日サラダやフルーツ、オムレツ、コーンフレークばかり食べていました。
ベトナムのフォーを思わせるラーメンもあったのですが、流石にこれは食べてはまずかろうと手を出しませんでした。しかし周りからは「ラーメンが美味しかった。」という話がずっと聞こえていて最終日の朝、とうとう誘惑に負けてしまいました。
ああ意志の弱い私、しかし確かに美味しかった!

午前中はモール・オブ・アジアなる大型の商業施設で昼食までの時間を潰しました。
今回はあまり見られなかったスーパーマーケットをじっくり見学、海外のお店らしくやはり殆どトレイパックはありませんでした。
モール内でおもちゃ屋に入ると、ここでも世界最大のプロレス団体WWEのグッズを発見! インドのおもちゃ屋にもあったしWWE恐るべし、今やプロレスの世界標準はWWEなのですね〜。いつの日か新日本プロレスやIGFにそうなって欲しいものです。
11時半、少し早めの昼食は中華料理、それから空港に移動して2時半の飛行機に搭乗、夜7時半に無事関空に帰って来ました。

常夏の島からの帰りなので流石に日本の夜は寒く感じましたが、天候に恵まれた今回の旅行、フィリピンは10月までは雨季なので突然凄まじいスコールに見舞われる事もあると聞いており、常に鞄に折りたたみ傘をしのばせていましたが心配も杞憂に終わりました。
今回は流通小売でなく私にとっては全く畑違いの異業種の製造現場の視察ばかりでしたがかえって新鮮でした。
大変親日的で旺盛な労働力と比較的安定した賃金、距離的にも日本に近いフィリピン、前回書いたように東罐興業さんの工場はありますが、もっと我々の業界のメーカーも進出を考えても良いのではないかと思います。
次に行けたらマニラだけでなくロケーション抜群の島巡りをしたいものです(観光気分丸出し!)。
第3〜4日目のダイジェストはこちらをクリック

帰国した翌朝、恐る恐る体重計に乗ってみると食べ過ぎたにも関わらず何とか渡航前の体重をキープ! ガッツポーズでパーソナルトレーナーの高野さんにメールで報告すると「よく現状維持しましたね。」とのお言葉を頂きました。
筋肉が増えて脂肪が燃焼しやすくなった事もあるのでしょうが、やはり食べ物から摂りすぎた脂肪を燃やすのは並大抵ではないので、この日からまた仙人のような食生活に戻しました(涙)。
そして疲れを知らない私は帰国早々の11月3日文化の日、東京で行われたゆずポン&ゆずポンマスクのサイン会に参加、2人(?)からたっぷりとエネルギーを頂きました。
メキシコ直輸入の特製マスク、家宝にさせて頂きます。
そう言えば先日お会いした福助工業大阪支店の北岡支店長いわく、

「いや〜、社長のブログの影響で私もゆずポンのファンになりました、彼女可愛いですよね〜ハート」だって(笑)。
北岡支店長はゆずポンと同郷(愛媛県)との事、応援宜しくお願いしますね!

 
クリックで拡大   クリックで拡大   クリックで拡大
メキシコ直輸入、特製ゆずポンマスク 久々にゆずポンとの
ツーショット
 
クリックで拡大   クリックで拡大   クリックで拡大
そしてゆずポンマスクとも…
 

二回に分けてお送りしたフィリピン視察編、冒頭が太田裕美で締めがゆずポン(笑)、お後が宜しいようで…と言いたかったのですがこの原稿を書き上げた後、まさかの緊急事態発生!
我々が帰国したわずか八日後、記録的な大型台風がフィリピン中部地区に襲来、甚大なる被害を持たらし大きなショックを受けました。
被害に逢われた方々にお見舞い申し上げるとともに犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りし、被災地の一日も早い復興を願う次第です…。

<過去の日記>
サイトマップご利用にあたってプライバシーポリシー

(c) 2007 TAMIYA.Ltd