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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です

FILE No.367

2014.3.22
「 ミャンマー・ベトナム・カンボジア最新流通視察(2) 」

(前回からの続き)

第2日目 2月17日(月)

ミャンマーで初めての朝を迎えいよいよ視察の始まり、この日も気温は軽く30℃を超え猛烈な暑さでした。
海外視察時には必ずと言って良いほど毎回訪れるJETROさんのヤンゴン事務所に朝9時のアポイントでしたが、意外にも道が空いていて我々のバスは8時半には到着してしまいました。
少し早すぎるので近江さんの判断で近くを軽く一周して、有名なアウンサンスーチーさんの家に行って記念撮影などしていたのですが、それが悲劇の始まりで突然渋滞に巻き込まれバスがぴくりとも動けなくなってしまいました。
結局再度JETROに到着したのは9時半と大遅刻! 近江さんが「いや〜、どうしても田宮さんにスーチーさんの家を見せたかったんだよ。」と無理矢理私に責任をなすりつけて来ました(苦笑)。慎重派&ビジネスマンの鏡の私ならアポイントに30分早くても間違いなく事務所に突入してます!
大遅刻のおかげで20分ほどしかお話を聞ける時間がなかったのですが、かつては6千台しか走っていなかったタクシーが現在は4万2千台、三年前には普及率7%の携帯電話が来年には30%突破見込み等など、ミャンマーの急速な発展ぶりがよくわかりました。
また国民の90%が仏教であり、町にあまりゴミが落ちていないなど文化レベルと民度が高く質の高い労働力を持っているうえに親日的と、日本企業が比較的進出しやすい土壌があるとの事でした。

10時45分からはさくらタワーと呼ばれる高層ビルの中で丸紅さん、日通さん、そして日本からの進出企業の人材サービスに注力するフォーバルさんの三社をお招きしてそれぞれの立場から見たミャンマーについて講義して頂きました。
ミャンマーへの進出や投資を考える企業が最も心配するのが産業インフラの整備面です。
我々の滞在中に停電は一度も無かったので実感が湧かないのですが、やはり大きな課題が最も暑い時期の電力不足で工業団地ですら自家発電装置を備えているとの事、また都会のヤンゴンにいたおかげでこちらもピンと来ませんでしたが、国内道路の舗装率は12%と低く、郊外では整備が行き届いていないようです。
物流業界に関しては小規模の個人事業者が多く組織的に管理されていないのが現状で、荷物を放り投げて扱うなど品質に対する意識が低いとの指摘がありました。日本の包材屋にも同じようなのがいますが(笑)。

講義の終了後はゲスト三名も交えた懇親昼食会でミャンマー風ランチをたいらげて14時に出発、本日最後の訪問先である工業団地へ向かいました。
順調に到着したものの肝心の工業団地内でバスは迷子になってしまいまたしても遅刻!
工業団地の中ってあまりにもだだっ広いわりにはろくすっぽ案内板も無いんですよね〜。
苦労してようやくたどり着いたのは、福島県いわき市が本社の女性向けカジュアルの製造小売であるハニーズさんの製縫工場です。
千人規模の工場は大半が女性ですが給与はここ二年で倍増しているとの事、チャイナプラスワンのイメージが強いミャンマーですが、意外にも人件費に電力などの諸経費も含むと製造コスト自体は中国とさほど変わらないそうです。
但し中国は輸出時に関税が10%かかる為、結果的にはミャンマーの方がコスト安になるとの事でした。

18時半にホテルに帰還、この日のディナーは(ミャンマー風の?)イタリアンでした。
ダイエット中の私としては食べ過ぎるのは不本意なのですが
(ホントかよ!?)旅行中ばかりは仕方なし、その代わり部屋に戻るとできる限りトレーニングは欠かしませんでした。
第2日目のダイジェストはこちらをクリック

第3日目 2月18日(火)

この日は朝9時半からミャンマー小売業協会さんを訪問、ミャンマーと日本、お互いの小売業界の状況についての報告会です。
日本側は近江さんがパワーポイントを駆使してうまく説明してくれました。
ミャンマー側の話によるとリテールショップ、つまりあらゆる業種の小売店舗の数は23万にも上り、その90%はいわゆる家族経営のお店でサプライチェーンマネジメントは遅れており、前日に日通さんにもお聞きしたようにヤンゴン以外での物流はかなり大変なようです。
携帯の普及率は急速に増えており携帯でニュースをチェックする人が多くなっている一方でインターネット通販はまだまだ遅れているようです。
ディスカッションの中で面白かったのは結婚の平均年齢の話題になった時で、ミャンマーでは20年前には20歳、10年前では25歳だったものが現在では29歳となっていると言うのです。地方では20〜23歳ぐらいとまだまだ早いのですが都心部では少しずつ高齢化現象が始まっているわけです。
インド同様圧倒的に若いと言われるこの国でも、経済が発展して女性の社会進出が活発になったり、生活レベルが上がり趣味や娯楽が多様化していくと男女とも全体的に婚期は遅くなっていくのでしょう。

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 老人だらけの星から
地球人の若い肉体を
狙ったワイルド星人

時間に大きな差はあれど結局はどの国も日本と同じ少子高齢化の道を辿っていくと思われます。やがて地球はワイルド星のように老人だらけの星になるのでしょうか。(「ウルトラセブン」第11話「魔の山へ飛べ」より…マニアックですみません!)

シャン族と呼ばれるミャンマーの少数民族の郷土料理による昼食会を挟んで、ミャンマー小売業協会の方々に会員企業であるスーパーマーケットや百貨店を親切に案内して頂きました。
何処も予想以上に綺麗なお店でしたが、暑い気候の為か店内にはハエが飛び交っており、惣菜売り場にはハエ叩きが…。堂々と店員がハエ退治をしている姿は日本では考えられない光景です(笑)。

さて、海外旅行で心配なのが水、インドでお腹をこわした経験がありますのでその辛さは身に染みており当然、水道水には口をつけませんでした(歯を磨く時にもミネラルウォーターを使う程神経質にはなりませんでしたが)。
ツアー三日目ともなるとお気の毒にお腹をこわした人が二名ほど出ました。皆勿論水には注意していたはずですが、やはりその時の体調もあるのでしょうね。
私の場合下痢どころか旅行前半はずっと便秘気味、マジで水道水をコップ一杯飲もうかとの誘惑にかられましたよ(笑)。飲んでいたら熱にうなされ大変な事になっていたかもしれません。

ミャンマーにもかなりの数の日本料理店ができてきているようでこの日の夕食はホテルの近くの日本食専門店で済ませました。
さあ、明日はいよいよベトナム行きです!

第3日目のダイジェストはこちらをクリック

(次回へつづく)
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