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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です

FILE No.394

2014.10.11
「 欧州最新流通&物流システム視察(4) 」
 400回までM6 

(前回からの続き)

ベルギーの首都ブリュッセルを夕方出発したバスはひたすら、おフランスの首都パリを目指し走り続けます。
結局ベルギーでの滞在時間は正味数時間ほどでしたので機会があればまたゆっくりと来たいものですが、日本人の観光客がベルギーに来る事なんてあまりないと思っていたら添乗員さんによるととんでもない、春先から初夏にかけてチューリップが美しい季節のオランダとの組み合わせで女性にはかなりの人気コースとの事(旅行業界では通称オラベルツアーと言うらしい)、オランダも行った事ないし是非オラベルツアーの実現、近江部長、期待してます(笑)!

実に約5時間半、ようやく花の都パリに到着、今夜から二泊するホテルに着いた時には21時半になっていました。
これから遅い食事に出る方々もいらっしゃいましたが21時以降は食べないよう心がけている私は夕方にサービスエリアで購入した軽食をバスの中でとって済ませました。しかし皆さん胃が丈夫ですね(笑)。
ホテルにチェックインしたらスーツケースなどの重い荷物はポーターさんが部屋に運んでくれますが、結構時間がかかるのが常なので我らせっかちな日本人は自分で運ぶ事が多いもの、この日ももう夜遅いのでそうしようと思っていたのですが、一足違いでポーターさんに持って行かれてしまいました。
そこで部屋に入ってスーツケースの到着を待っていたのですが、案の定なかなか届きません。待ちきれずとりあえず先にお風呂に入る事にしました。入浴中にポーターが来てもわかるように浴室のドアを半開きにしていたのですが、私が部屋に入ってから既に15分〜20分経過しているのに待てど暮らせどやって来る気配なし、だんだん不安になってきました。
風呂から上がる頃には30分が経過しようとしており、こりゃいくら何でも変だと添乗員さんの部屋にHELPの電話をしようと思いましたが、ふと予感がして部屋のドアをそっと開けてみると、何とスーツケースが置いてあるじゃないですか!
お〜い、持ってきたら普通、ドアをノックするかチャイムを鳴らすだろうが!!
ほっと一安心ですが、慌てて電話していたら赤っ恥をかくところでしたよ(汗)。
疲れたうえに明日も長旅が待っているので早めに床についたのは言うまでもありません。

第9日目 9月4日(木)
 フランス(パリ市内&モン・サン・ミッシェル)

さて、本日はパリで一日自由行動の日です。
旅行社斡旋のオプション企画も色々とあり、市内見学に出かける人、ベルサイユ宮殿の見学に行く人、はたまた夜はセーヌ川でのナイトクルーズに行く人と様々でしたが、私が選択したのはフランス西海岸にある世界遺産、モン・サン・ミッシェルへの日帰りツアーでした。しかしパリからモン・サン・ミッシェルまではバスで片道4時間半、つまり往復9時間というこの旅行のハイライトを飾るに相応しいハードな移動、そもそもパリからモン・サン・ミッシェルまでを日帰りで行くという発想がフランス人には考えられないそうで、日本人はさぞかしタフネスだと思われている事でしょう(笑)。
それでも我々のツアーからの参加者は私を含め9人ですから思ったよりよく集まりました。

朝8時にパリを出発、シャンゼリゼ通りやコンコルド広場、凱旋門を車窓から眺めながらバスは市内を離れ、のどかな田園地帯が続く中を延々と走り続けます。
ケツが痛くなってくるのは仕方ありませんが、こうも毎日長時間の移動を繰り返しているとさほど疲れを感じなくなって来るから不思議、気分はまさにプロレスラーの地方巡業です(笑)。
走りだして二時間後にトイレ休憩あり、しかしこの二時間の間、ガイドさん(女性)ずっとマイクでしゃべりっぱなし、大半の人は寝ているのにある意味凄い…、とにかく自分の持っている知識を全部話さないと気がすまない人なんでしょうね(笑)。

そろそろ腹が減ってきたお昼の12時半、予定通りの時刻にようやく目的地に到着しました。
まずはレストランでお食事タイム、りんご酒を飲んだ後に出てきたのがモン・サン・ミッシェルの名物料理として有名なふわふわオムレツです。
1888年、同地で宿屋を開いたプラールおばさんが訪れてくる巡礼者たちの為に手早く出来て栄養がつくものを、との発想から作り出したこのオムレツ、卵を徹底的に泡立てて焼き上げただけの極めてシンプルな料理です。
出てきたのは一瞬ホットケーキかと思うぐらい膨れ上がったオムレツ、味の方は…当たり前ですが、ただの卵の味でした(笑)。
全く味付けをしていないので(生クリームは入っているのかな?)皆、テーブル上の塩や胡椒を振って頂いていました。
そう言えば、このオムレツが食べられるお店が東京にもあるそうなので一度行ってみようと思います。
そして肝心のモン・サン・ミッシェルですが…これはもう私の拙い文章力ではとても説明できませんので、別途特別付録の写真をたっぷりとご堪能下さい(手抜きですみません!)。しかし今更私ごときが世界遺産に対して何を書けと言うのですか(笑)。
ともかく私も巡礼者になった気分で広い内部を上から下まで歩かせて頂きました。
潮の引いた後を遠くまで歩いている人たちも多くいましたが、満潮になる時はそれこそあっという間だと言うから恐ろしいです。

時刻はあっという間に夕方の16時45分、これから4時間半、またバスで同じ道を戻ります。車内では皆ぐったりと疲れて爆睡中、ガイドさんも喋り疲れて(笑)おやすみモード、夜の21時過ぎにようやくパリに帰って来ました。
エッフェル塔がライトアップされていましたが、21時ジャストに一斉にチカチカが始まる事になっており、まさにベストのタイミングで我々のバスは21時に前を通過できました。
この日も同行した皆さんはこれから食事に行くとの事でしたが付き合いの悪い私は(だから21時以降は食事NGだって〜の!)例によってバスの中での軽食で済ませ皆と別れてホテルへ帰還、しかしもし時間に余裕があれば折角パリまで来たのですから本場のフランス料理を堪能したかったですね〜。それもスーツにネクタイ着用でないと入れないようなミシェランガイドの五つ星レストランに行きたかったです。
第9日目のダイジェストはこちらをクリック

第10〜11日目 9月5〜6日(金〜土)
 フランス → ドイツ → 日本

さあ、いよいよ帰国の日、成田に帰る皆さんは午後14時半の便なので午前中はゆっくりできますが、私たち関西4人組は10時40分のフライトなので朝7時半にホテルを出ました。 これからまたも半日の長旅ですがようやく日本に帰れると思うと全然苦にならないから不思議なものです。
フランスからドイツのフランクフルト経由で帰国便に乗る手筈でしたが、一人ずつ搭乗カウンターで手続きをしていて私の順番の時にハプニング?係員が何やら早口で喋りだしたのです。 当然言葉のわからない私は困惑するばかり、幸いにも我々の中にお一人、英語の堪能な方がいらっしゃって(今回、コーディネーターとしてお世話になった大阪産業大学の浜崎先生です)駆けつけてくれました。
何でも「フランクフルトの空港でストライキがあって朝5時には解除になったものの、あちらからのフライトがどれぐらい遅れているかわからないので一本早い便で行ったらどうか」と言うような事を説明していたそうです。
…と言っても他の3人は何故か普通に搭乗手続きを終えてしまったし、第一早くフランクフルトに着いてもあちらから関西行きが遅れているのなら結局待ち時間が増えるだけなので当初の予定の便に乗る事にしました。
それにしてももし一人だったらどうなっていた事やら、相手の言う事に訳も分からず「イエス、イエス」と言って便を変更されていたでしょう。改めて言葉の通じない不便さを実感、20年も前から海外へ行く度いつも思うのですが、やっぱり今からでも英会話習おうかなあ…。
まさしく失われた20年、だから私はいつも当社の若い社員に「勉強しろ、勉強しろ!勉強しないと将来社長みたいになるぞ!」と口を酸っぱくして言うのです(笑)。

フランクフルトに着くと案の定飛行機は約1時間遅れでした。
14時20分の便に乗りいよいよ帰国、機内では嬉しい事に「劇場版 相棒3」をやっていたのでじっくり楽しみました。因みにこの作品、劇場で二回観ましたので今年三度目の観賞です(笑)。
映画と食事が終わり、夕方17時になるのを見計らって睡眠導入剤を飲んで一気に睡眠に突入、この時間がちょうど日本では夜中の12時に当たるからです。
数時間ぐっすり眠れたので11時間半のフライトもさほど長く感じず朝7時半、懐かしい日本に帰って来ました。
時差ボケ対策もばっちり、のつもりでしたがやはり体内時計の狂いはそんなに簡単ではなくそれから二日ほどは真夜中に目が覚めて朝まで眠れず、日中はしんどかったです。
それにあちらでの涼しさと比べたら日本の暑さが骨身に染み余計に応えました。
このブログはぼんやりする頭で、締め切りに間に合わせる為猛スピードで書き添削も満足に出来ていないので文章の脈略の乱れ、誤字脱字をしている可能性が大につき、皆さん遠慮なくご指摘下さい(笑)。
おまけに帰ってきて体重計に乗ったら体重やはり2kg増(涙)!今必死に絞っているところです。

四週に渡ってお届けした欧州視察編、かつてないほど移動距離が長く身体はぼろぼろでしたが、精神的には充実していました。

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 これが証拠だ! パリの凱
旋門を破壊するゴロザウ
ルス(ゴジラ画報より)

最後のおまけは欧州には全く関係ないですが、帰国早々行って来た大特撮ゴジラ展の模様です。(こちらをクリック
そう言えばゴジラシリーズ第9作「怪獣総進撃」では怪獣ゴロザウルスによって、パリの凱旋門が破壊されるシーンがありました! 凱旋門の前を通った時、勿論その事を思い出した私でした。

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