〜 アクセス&NXT編 〜 |
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(前回からの続き)
「レッスルコン」の会場を後にしてお次はWWEのイベント「WRESTLEMANIAAXXESS」(レッスルマニアアクセス)に行く事にしました。
会場となるオレンジカウンティコンベンションセンターは「レッスルコン」が行われているハイアットリージェンシーの目と鼻の先でしたが、一旦ホテルに引き上げる事にしました。食事もしたいし、4月のこちらの日中の気温は30℃以上の猛暑ですからシャワーも浴びたい、何より不要になったチャンピオンベルト2本を置いて来たかったからです(笑)。
午後から改めて出かけた会場は大盛況、多くのWWEスーパースターやレジェンドたちがサイン会をやっている各ブースは何処も長蛇の列が出来ていました。
願わくば我らが華名ちゃんことASUKA選手に会いたかったのですが、ああ残念、彼女が来たのは前日だったようで一日違いのニアミスとなりました(涙)。
サイン会出場組には何人か特別料金のVIP扱いのスーパースターもいまして、この日の3時からは私の憧れの“狂犬”ディーン・アンブローズが登場する事になっていました。
これに参加する為のプレミアムVIPチケットは文字通りのプラチナペーパー、即完売との噂を聞いていましたので駄目で元々、あまり期待もせず旅行社に手配をお願いしていたところ、あっさりゲット出来ていささか拍子抜けしました。
3時の少し前にブースに行くと既に100〜200人近い長蛇の列、そのうちに待望のアンブローズが現れてサイン&撮影が始まりましたがこれは相当時間がかかりそうです。
通常の選手のブースは折角並んでも時間制で途中で打ち切られてしまう可能性がありますが、プレミアムVIPの場合は全員間違いないので安心して気長に待つ事にしました。
会場の一角にはリングが設置されており、NXTの選手による試合が行われていたので並びながら遠巻きに観戦していたら、IGFで活躍し昨年WWE入りしたワンピンが入場して来ました。さらに対戦相手としてこれまたドラゴンゲートを退団してWWE入りした戸澤陽選手が登場、思わぬところでIGFとドラゲーの代理対決の実現に思わず見入ってしまいましたが、試合はトラースキック一発でワンピンが勝利を収めました。
そうこうしているうちにようやく私の順番、緊張して舞い上がっている間に一瞬で終了してしまいました(笑)。
プレミアムVIPは自分のカメラではなくWWEの専属カメラマンが撮影、その場でカードをくれます。昨年も戸惑ったのですが、WWEのHPにアクセスしてカードに記載された番号を入力すると自分の写真がダウンロード出来るシステムになっており、流石WWE、進んでるなと感心しました。日本のインディや女子団体だとチェキ(ポラロイド)ですからやはりスケールが違います(笑)。
会場内を歩いていると、今朝「レッスルコン」でお会いしたばかりのスタン・ハンセンがラリー・ズビスコとのコンビでこちらにもいらっしゃいましたので早速並びこの日二度目の御対面が実現、他にも懐かしい”鬼軍曹“サージャント・スローターや、”南海の獣人“ワイルド・サモアンズともお会いする事が出来ました。
(アクセスの模様はこちらをクリック)
ホテルに帰って今夜8時からの「NXT」に備え小休止、6時半にタクシーで出発しました。会場であるアムウェイセンターには20分程で到着しましたが、気になるのは帰りです。実は「Uber」なる海外でも使えるタクシーを呼ぶ為のアプリが非常に便利と聞き、予めダウンロードしていました。日本では東京でしか使えないので出張で上京した際、一度試してみました。スマホに自分が現在いる場所の地図が映し出され、目的地(例えば後楽園ホール)を入力すると自分の居場所からそこまでの距離、おおよその料金と迎えに来るまでの時間が提示されます。OKすれば一番近くにいる登録車の車両ナンバー、運転手の顔写真が表示され「あと○分で到着します。」と教えてくれるし、乗車後の支払いも事前に登録したカードからの引き落としなので極端な話、お金を持っていなくてもOKで大変便利です。ただ、車を待っている間にナンボでも私の眼前を空のタクシーが通り過ぎていましたから、便利すぎる東京ではあまり必要なさそうですが(笑)。
これさえあれば何とかなると思っていたのですが、アメリカについて見てみると何故か地図が大阪市城東区のまま(笑)。思わず「俺んちの地図表示してどうすんだよ!」と画面に突っこみましたが設定方法が間違っていたのでしょう、結局どうやっても調べきれずギブアップ、これが使えないとなると万事休すですが、人一倍小心者のくせに何処か楽観的な部分もある私、ま、何とかなるかと開き直っていました。
会場の入口では例によって持ち物検査があり、昨年は「RAW」の会場で一眼レフカメラを取り上げられた(前々日に同会場で行われた「ホール・オブ・フェーム」では見逃してくれたのに!)のに懲りて、今年の試合観戦時は手のひらサイズのコンパクトカメラを持参しました。まさかこれなら文句は言われないだろうとは思っていたものの一瞬ドキドキ、難なくパスしたものの代わりに?ペットボトルの水が取り上げられましたよ(まだ一口も飲んでないのに!)。
グッズ売り場ではまだ未購入のASUKAのお面の新作を購入、お値段10ドルなり、帰国後調べてみると日本からネットで買うと2700円!現地なら2つ買ってもおつりが来るぞ(苦笑)!
発表によると1万4975人の超満員となった館内、日本で言うと大阪城ホールぐらいのキャパでしょうか。
行われたのは全5試合でセミファイナルでは待ってました、我らがASUKAが登場、 虎の子のタイトルであるNXT女子王座の防衛戦に挑みました。
昨年4月は一日違いで王座を奪取した試合を観戦出来なかった私、何とか彼女がWWE(NXT)在籍中にアメリカで試合を観たいと願い続け、とうとうその日がやって来ました。王者となってちょうど一年となるビッグマッチの舞台、しかも今宵の相手は最強の挑戦者と言われるエンバー・ムーンですから王座転落の嫌な予感がありました。
待望の私の初観戦が王座転落の日になったらショックだな〜と思っていましたが、そんな心配を吹っ飛ばすかのようにASUKAは完勝!しかも彼女はNXTデビュー以来負け知らず、連勝記録はこの時点で151に到達し、翌月には174連勝を達成、これはゴールドバーグがWCW時代に作った173連勝を追い抜くWWE史上最長の大記録なのです。こうなったら、次回また私が来る時までずっとずっと勝ち続けて欲しいものです。
会場では気がつかなかったのですが、後日週刊プロレスを見たらこの日の試合後からベルトが新しいデザインに代わっていました。初代は持っていますので二代目ベルトまた買わなきゃいけません(笑)。
メインは中邑真輔がNXT選手権に挑み、王座返り咲きはならなかったこの日を最後にNXTを事実上卒業、翌々日から「SMACKDOWN」に昇格しました。ちょっと気が早いですがこれで来年の「レッスルマニア」出場はほぼ確定です。
それにしてもASUKAの紹介時には「フロム・オーサカ・ジャパン」、真輔には「フロム・キョウト・ジャパン」とコール、NXTのセミとメインを日本人、それも関西人が務めている事には感激しました。
全試合が終わって外に出ると心配していたタクシーは簡単に拾えました。この日の会場が比較的都心にあったのが幸いで11時過ぎ無事ホテルに帰りつき、長い土曜日が終わりました…
(NXTの模様はこちらをクリック)
翌日の日曜日、ついに「WRESTLEMANIA33」の日がやって来ました!
試合は夕方ですが私は朝8時から前日同様「アクセス」に行く為ゆっくり寝てられません。ほんと今回の一人ツアーは連日寝不足です…。
こんなにも早くやって来たのは8時からサイン・撮影ブースにレスリングの元オリンピック金メダリスト(96年アトランタ)の超大物カート・アングルが登場するからです。
前日のアンブローズ同様こちらもプレミアムVIP扱いですがチケット入手に成功、貴重なサインとツーショットをゲットしました。
そして会場ではこの日もスタン・ハンセンがジミー・ジャムとのコンビでブースにいたので昨日に続き通算三回目のご対面、ハンセンの顔には「またおまえか?」と書いてありました(笑)。
一緒に写真を撮りサインまで頂きながら失礼な話ですが、ハンセンはともかくこの日の相棒、ジミー・ジャムと言う選手が私には誰だかよくわかりませんでした。
お顔を拝見しても心当たりが無く、日本に帰って真っ先に調べたところ84年に全日本プロレスに初来日した“野獣男爵”ジム・ガービンである事が判明しました。
な〜んだ、それならジム・ガービンって書いてよ、と思いましたが、お恥ずかしい話、私は84年9月の大阪大会でガービンが天龍のUN王座に挑戦した試合(天龍がテキサス・クローバー・ホールドで勝利)を観ていたにも関わらず思い出せませんでした。
当時はカーリーヘアで風貌が今とはかなり違う為ですが(言い訳)、写真を見比べると確かに顔は同じです(同一人物だから当たり前!)。
その後のガービンはアメリカで89年にジミー・”ジャム“ガービンのリングネームでファビュラス・フリーバーズの一員となり活躍、昨年にはフリーバーズのメンバー全員が殿堂入りしています。さらにお恥ずかしい話をカミングアウトしますと、この時まで私はガービンがフリーバーズの一員と言う認識すらありませんでした。しかも賢明な読者なら覚えているでしょうが、私は昨年この殿堂入り式典(当然ガービンも出席)を会場で生で観ているのですよ! ああ、それなのに全く思い出せなかったとは穴があったら入りたい心境、ほんと返す返すも失礼な話ばかりです。「ガービンにあやまれ」(笑)。
レジェンド大好きな私は他にもハクソー・ジム・ドゥガン&ジミー・ハート、ニコリ・ボルコフと昨日に続きラリー・ズビスコにサインと写真をお願いしました。
(アクセスの模様はこちらをクリック)
お昼にホテルに戻って明日の帰国に向けて手早く荷物の整理をしました。
何しろ私の帰国便は朝の6時59分、と言う事は4時半にはホテルを出発しなければなりません。「レッスルマニア」は去年も5時間近い長丁場で帰ったら12時だったので、それから荷作りをしていたら寝る時間が無くなってしまいます。
午後3時前、いよいよ世界最大の祭典の待つ会場に向けてタクシーで出発しました…
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(次回へつづく) |
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