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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
  FILE No.535 2017.8.19  

「 ネス湖のネッシー(1) 」

今週は月曜日に続いて二度目の更新、しかもワールドワイドに海外編として6月22〜27日まで行って来たイギリス視察の話をお届けします。
視察の正式な名称は「ロンドン・スコットランド&ロッテルダム最新流通事情視察」、企画・立案は海外視察で毎度お世話になっている近江さんです。
もっとも近江さんの最初の発案はロンドン(イギリス)とロッテルダム(オランダ)の二か所のみだったのですが、そこへ例によって?私の強烈なプッシュが功を奏しスコットランドをねじ込む事に成功したのです。

CPJ会でいつもお会いする明石の同業者のSさんが、副業でスコットランドからミネラルウォーターを輸入しているので毎年1回現地に行っており、何年も前から同行させてくれとお願いしていましたが、お互いの日程が合わず先送りになっていました。
今回Sさんの手を煩わせる事無くようやく念願が叶った次第ですが、諸事情により私は他のメンバーより二日早く帰国した為、最後のロッテルダムには行けず、5泊6日の比較的短いツアーでした。
余談ですがこのSさん、かつて「社長10年史」に詳しく記載したように、謀反を起こして当社を辞めていった元役員のM氏に協力したと言う暗い過去の持ち主であります(笑)。
意地だけで独立したはいいものの実態の無いブローカー会社に直接モノを売るドMなメーカーなど皆無、モノが仕入れられないと商売にならない為、Mがある人の紹介でSさんの会社に泣きつき、商品を回してもらっていたのです。
Sさんにすれば紹介者の顔を立てて仕入れの窓口になってあげただけで悪気は無かったのでしょうが私にすれば気分の悪い話、以来CPJ会でSさんと顔を合わせても口も聞かない時期がありました。
それが3年ぐらい経って、確か会の行事で宮崎に行った時、夜の宴会の帰り際に突然Sさんが私に近寄って来て「田宮さん、色々とご迷惑かけてすみませんでした。反省してますのでまた仲良くして下さい。」と謝ってくれたのです。
その時私は相当酔っていたのでゆっくり話も出来ず、ただ「ハイハイ」と受け答えしただけだったので、後日改めてお会いした時に詳しく聞いてみると、メーカーからモノが入らず困っていたMを助けてやったにも関わらず、他にもっと良い条件で売ってくれる会社が見つかったからと、一方的にルートを変更されたのだそうです。
どこまでも道義知らずのMらしい掌返しですが、商道徳の無い悪人たちに関わるとロクな事にならない事に気がつきようやく目が覚めたと言うSさんとは、以来また以前のように仲良くなりました。
この話さらにオチがありまして、それからまたしばらくしてある所でMとばったり会ったSさん、こんなイヤミを言われたそうです。
「Sさ〜ん、最近タミヤの社長とえらい仲ええらしいなあ〜。ワシがタミヤを辞めてここまで来るのにどんだけ苦労したのかわかっとんかあ〜。」(思いっきり暗い口調で読みましょう 笑)
このオッサンの根暗でネチネチした性格、全く変わってないなあと腹抱えて笑ったものですが、それにしても私とSさんが親しくしているのをわざわざご注進する暇人がいるんですね〜、ほんと暇な業界です(笑)。

すみません、すっかり話が脱線してますが渡英の話でした…。
首尾よく視察先に念願のスコットランドを加える事に成功した私、ところでスコットランドを独立国と勘違いしている方も多いかもしれませんが、厳密には英国の中の一つのカントリーです。
我々がイギリスと呼んでいる国は「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」なる長い呼び名が正式名称で、イングランド、スコットランド、ウェールズを含むグレートブリテン(ブリテン島)と北アイルランドの連合こそがイギリスなのです(お隣のアイルランドは独立国だからまたややこしい!)。
同じ英国を構成しながらもイングランドとはあまり仲が良くない?スコットランド、2014年には英国から独立するか否かの住民投票があり、僅差で反対が賛成を上回ったのは記憶に新しいところです。スコットランドはEU残留支持派である事から英国がEUを正式に離脱したら独立ぼ話が再燃する事は必至でしょう。
スコットランドと言えば有名なのがスコッチ・ウイスキーですが、これも2014年、NHKの朝ドラで「マッサン」やってましたね。ニッカウイスキーの創業者をモデルとしたドラマでしたが当時私は観ておらず、三年後にスコットランドに行ける事になるんだったら観ておけば良かったと後悔…因みにマッサンは劇中の主人公のニックネームだそうですが、私、ずっとヒロイン(主人公の嫁さんのスコットランド人の女性)がマッサンだと思い込んでいました(笑)。
10年以上前にファンだった某グラビアアイドルのニックネームがマッサンだったもので(笑)。

話が脱線してばかりですが、私が長年スコットランドに行きたかった理由は別にウイスキーが目的ではありません、ネッシーが住んでいると言う伝説で世界的に有名なネス湖があるからです!
70年代のネッシー・ブーム直撃世代の私、子供の頃学習雑誌などに掲載されたネッシーの特集に胸をときめかせ、大きくなったらネス湖に行ってみたいと夢見たものですが、遂にその夢が叶う時がやって来ました!

西暦565年、アイルランド出身の聖職者がネス湖でネッシーを目撃したという記録に端を発したネッシー伝説、時は流れ1930年代になってネス湖の周りの道路が整備された頃から、数多くの目撃例や写真が報告され世界に広まりました。
中でも有名なのが、1934年に発表されたいわゆる「外科医の写真」です。

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 あまりにも有名な「外科医の写真」、実はフェイク
だった!?

ロンドンの外科医(実際は産婦人科医)が撮影したとされ、世界にセンセーションを起こした写真でしたが、60年後の1993年、写真撮影に関わった人物が死の直前になって「良心の呵責に耐えかねて」模型を使ったトリック写真だった事をカミングアウトしました。
エイプリルフールのジョークのつもりが世界中に広まった為引っ込みがつかなくなったとの事でしたが、どうせならケッフェイ(プロレス界の隠語)は墓場まで持って行けよ、オマエはミスター高橋か(笑)!
もっとも「外科医の写真」に関しては、ネッシーに対して周りの波が大きすぎる事からトリック写真説、あるいは水中に潜る寸前のカワウソの尻尾の見間違い説が有力と昔から言われていたのですが、こうもあからさまに暴露されてしまうと興醒めもいいとこです。
この記事が出た時にネッシーの存在までを否定するような風潮がありましたが、ちょっと待ってください、たった一枚の写真が嘘だったからと言ってそれがイコール、ネッシーがいない事の証明にはならないはずです。これがネッシーを撮影した最初の写真でもなければ、唯一の写真でもないわけですし、他にも大量にある写真が全てフェイクだと立証されたわけではありません。
火の無い場所に煙は立たず…私はネス湖に絶対「何か」がいると確信しています。
では何故これだけ科学が発達した現代に未だネッシーの正体が判明しないのか?
私に言わせれば正体不明だからネッシーはUMA(Unidentified Mysterious Animal=未確認動物)なのです。見つかったらUMAじゃなくなってしまうじゃないですか(笑)!

1973年、衆議院議員時代の石原慎太郎氏(何気にこのブログによく登場)が「ネッシー探検隊」を結成し、ネス湖に乗り込んだ事がありました。
「ウルトラマンタロウ」第49話(「歌え!怪獣ビッグマッチ」1974年3月8日放送)では当時の石原議員を皮肉った「オルフィ(怪獣名)を捕らえる会」が登場しますが、今国会議員がこんな事をやったら世論で袋叩きにされる事は間違いないでしょう。昭和ってまだまだのどかな時代でしたね〜(笑)。でもほんと、夢の無い時代になってしまったものです…。
石原氏に遅れる事44年、20世紀最大のミステリー、最後のUMAを求めて待望のネス湖に旅立った私、果たしてネッシーはいたのか!? 

(次回へつづく)
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