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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
  FILE No.652 2019.11.16  

「 君と歩いた青春(3) 」

前回も書きましたが9月は経営セミナーのシリーズがあり、18日もその為に東京に向かっていました。
新幹線の車中で退屈しのぎにスマホをいじっていた時、太田裕美さんが「久しぶりにブログを書きました。とても大切な報告です。」とツイートしているのを発見しました。
「とても大切な報告」の文字にドキッとしすぐブログにアクセスしたのは言うまでもありませんが繋がる数秒間の間に脳裏を過ったのは(まさか引退宣言!?)…しかしそれ以上に衝撃的な知らせが待ち構えていました!

大切な報告

突然で驚かれると思い、なかなか公表出来ませんでした。乳癌に羅患しました。
すでに7月の京都のコンサート後に手術をし、8月から抗癌剤治療に入っています。
休養をとっての治療の選択もありましたが、来春までのスケジュールが決まっていましたし、11月にはデビュー45周年の大きなイベントも控えていましたので、あえて、治療しながら歌っていく、ということを選択しました。
小太郎(亡くなった愛犬)の時も試練の中にたくさんの“気づき”がありましたが、今回も病気になって初めて知る“気づき”がたくさんあります。
神様はまた新たな試練を与えて下さっているんだ、と現実をしっかりと受けつつ、今まで通り、朝起きてご飯作って洗濯して掃除して、十兵衛(現在の愛犬)と散歩して、歌を作り歌っていく、そんな日々の営みを大事に続けていこうと思っています。
これからもまごころ込めて歌っていきます。
今までと変わらず、太田裕美の音楽を愛し、応援していただけることを心から願っています。                       太田裕美 

裕美さんが乳癌!!
ハンマーで頭を殴られたようなショックで目眩がし、胸が絞めつけられたように苦しく気分が悪くなって来ました。
何度も何度も同じ文章を読み返しましたがそれでもまだ信じられぬ思い、何しろわずか一週間前につくば市でお会いした時は元気そのもの、ステージでも帰りにお見送りをさせて頂いた際にも、全くいつもと変わらぬように見えたからです。
ただ、今にして思えば思い当たる節がいくつかありました。
まず、8月に一度もコンサートが無かったのが不思議でした。また数か月ほど前からあのお酒大好きな裕美さんが禁酒中と言う話を耳にしており、ファン仲間の間では45周年記念コンサート成功の願掛けだろう等と推理していたのですが、これで全ての線が一本に繋がりました。
半ば放心状態で東京に着きセミナーを受講しましたが、流石に裕美さんの事が気になって殆ど上の空でした。
夕方ホテルにチェックイン、実はこの日の夜は池袋の焼き肉屋で翌日に大会を控えるTCWの前夜祭イベントに参加予定でしたが、とても行く気分になれませんでした。
約束をキャンセルするのは本意ではないし、第一私がくよくよしていても裕美さんにプラスになるわけでは無いので結局出かけて行き、その時だけは気分が晴れてやはり来て良かったと思いましたが、ホテルに帰り一人になるとまた裕美さんの事が心配で、結構アルコールを飲んだにも関わらずこの日の夜は殆ど寝られませんでした。

まんじりともしないまま夜を明かし迎えた朝、新聞に裕美さんの記事を見つけまた胸を痛めていた時、突如“渦中の人”がツイッターを更新、メッセージを発しました!

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 カミングアウト翌朝、裕美さんのツイートに救われた思い…

「おはよう。沢山の励ましメッセージありがとうございます しっかり治療を受けながら歌っていきます。」この言葉だけでも随分と救われた気分になりましたよ。
セミナー二日目も前日の上の空に続き本日は睡眠不足で頭が働かず…ほんと不真面目で主催者には申し訳ない限りです(苦笑)。
この日の昼食は銀座三越の「藤波家の食卓」のイートインコーナーで頂きましたが、食べ始めてからほどなくして姿を現した藤波さん、私の顔を見るなり「太田裕美さん大丈夫!?」
そして「口にしていいのかどうか迷ったけど」…天下のドラゴンが私に気を遣ってくださってますよ。勿論私も報道されている以上の事は分からないのですが、藤波さんの思いやりに胸が熱くなりました(涙)。

憂鬱な気分を少しでも払拭しようと、この日の夜はTCWの新宿FACE大会を楽しみました。 3月に続き連続参加のダン・スバーン、前週にREINA女子にも出場した“フランスの妖精”ミラ・スミット(シュミットと表記されていますがご本人曰くスミットが正しいそうです)、そして土壇場になってなんと!リック・スタイナーが17年ぶりの電撃来日とメンバーも豪華、特に90年代に弟スコットとのスタイナー・ブラザーズで一世を風靡したリックの登場はやはりインパクト大で、超満員の盛況ぶりでした。
因みに我らがLINDA様は男VS女・キャプテンフォールイリミネーションマッチに出場、美女軍団のキャプテンを務め最後まで生き残りましたが、あらら最後は男性軍のキャプテン、タイガー木原にフォール負けしてしまいましたよ。何でヨカタに負けるんだ(苦笑)!?
試合の後は歌舞伎町のスタンリークラブでLINDAさんが一日店長をやると言うので顔を出し、しっかり鞭の洗礼も頂きました(笑)。
尚、翌20日の夜は「チャンピオン」でTCW後夜祭として行われたサイン&撮影会にも顔を出し無事帰阪しました。
TCW新宿大会 こちらをクリック
18〜20日 豪華ツーショット集はこちらをクリック


休む間もなく翌21日は大阪城ホールで毎年恒例、今年で10回連続参加の「君と歩いた青春」に参加、衝撃のカミングアウトからわずか三日ですから、とにかく早く裕美さんの姿をこの目で確認したくて気持ちがはやるのがわかりました。
いよいよ開始時間、今年も豪華メンバーが揃った出演者たちと共に裕美さんが12,000人の大観衆の前に姿を現しました!

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 「君と歩いた青春2019」は今年も大阪城ホールで開催

一人一人のメンバー紹介があり、裕美さんの番に…
「こんばんは〜! 今話題の太田裕美で〜す! 宜しくお願いしま〜す!」
ドッと沸く館内、イルカさんだったか尾崎亜美さんだったかが「免疫上げて行こっ!」と合いの手を入れました。
ソロコーナーになってもいつもと変わらぬ調子で明るく話し、病気の件には一切触れませんでしたが、考えてみれば観客は皆、楽しい気分が味わいたくて来ているわけですから、暗い話題がタブーなのは当然と言えば当然です。
コンサートのタイトルにもなっている名曲「君と歩いた青春」は今年も伊勢正三さんとともに熱唱しましたが、時が時だけに聴いていてじわ〜っと涙が溢れそうになりました。

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 スクリーンに熱唱する裕美さんの姿 (裕美さんの
公式ツイッターより)

長時間のコンサートが終わった大阪城ホールからの帰り道、人の波の中を歩いているとあちこちから「裕美ちゃん元気そうで良かったね。」と言う声が聞こえて来ましたが、帰り際にもう一度大阪城ホールを振り返って(来年も必ずここに来て裕美さんの歌を聴く、裕美さんと歩く青春はまだまだ終わらない!)と心に誓い家路に着きました…。

翌22日はこちらも2008年以来、実に12年連続参加となる新日本プロレス・神戸ワールド記念ホール大会に参加、試合後はお互い12年連続皆勤賞の「魔法の針治療師」佐野先生らとともに祝杯をあげました。
前日の大阪城は毎年土曜日で新日本の神戸は必ず日曜日なので、私にとっての9月の二大イベントがバッティングする事は無く、二つとも今年も皆勤賞記録を伸ばす事が出来ました。果たしてどこまで続けられるか(どちらが先に途切れるか!?)自分でも楽しみです。
実はこの22日、ほんとは神戸大会の前に大阪でリック・スタイナーのサイン撮影会が予定されていました。さらに翌23日にも京都の佐野巧真選手の焼き肉屋でダン・スバーンのイベントが組まれていましたが、おりからの台風接近に伴い、予定の帰国便が飛ばなくなったらアメリカでのスケジュールに支障をきたすという理由から帰国を一日前倒しする事になり、両日とも中止になってしまいました。東京でお会い出来た私はラッキーでしたが、楽しみにしていた関西のファンには気の毒な限り、自然が相手ではどうしようもないですね。おかげで祝日の23日は全く予定が無くなり、久々に引きこもって骨休めさせて頂きました。

今も常に裕美さんの事が気がかりで頭から離れないのが正直なところですが、このブログ更新時はいよいよデビュー45周年記念コンサートの目前、大成功を確信しています。

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