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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
  FILE No.727 2021.4.24  

「 よみがえった伝説 」

今回のテーマは「よみがえった伝説」…タイトルは「ウルトラマン80」第8話のまるパクりですが(ニワカは知らないだろう 笑)ウルトラとは全く関係ありません。
そう、3月3日日本武道館で行われたスターダム旗揚げ10周年記念大会で一夜限り伝説がよみがえりました、“ゆずポン”こと愛川ゆず季が引退以来8年ぶりに試合に出場したのです!!
ゆずポンの現役復帰だけは絶対にない!と信じていた私ですが、本格的なカムバックならともかくエキシビション的なものなら十分にありえると思っていましたし、それこそ団体の10周年等の節目にそのような形で花を添えるのも良いのでは?とご本人と雑談した事もありましたので、本当に一夜限りの復帰が決まった時は大喜びでした。

2010年10月31日に自主興行「ゆずポン祭り」でプロレス・デビューを果たしたゆずポンは時を同じくして旗揚げ準備を進めていた新団体スターダムに正式入団、事実上のエースとして創成期の同団体を牽引しました。
2年半と言う短い時間を全力で駆け抜け、2013年4月29日の両国国技館 (FILE No.324参照)で現役生活にピリオドを打ちましたが、スターダムが当時無謀と言われた両国への進出を果たせたのもゆずポン人気のおかげと言っても過言ではありません。
復帰会見に出席したゆずポンは旗揚げ当時を振り返り「あの頃は契約書の1つも無くて。」と同席していたブシロードの木谷会長(現オーナー)を「今は完備しています!」と慌てさせる場面もありましたが(苦笑)、確かに当時は外から見ていても典型的な家内工業、手創り感満載でした。
同じ新人でもタレントとしてネームバリューのあったゆずポンを除くと皆無名の選手ばかりでしたが、その頃は何処の女子プロレス団体も高齢化が進んでおり、スターダムには大きな可能性とこれからのし上っていこうとする、ちょうど幼き頃の私が観始めた新日本プロレスと同様のエネルギーを感じていました。
ゆずポン引退後に私が行く事は殆ど無くなりましたが、二年前にはブシロードの傘下なり今に至っていますが、これによりあらゆる面で近代化、システム化が進み、新しい選手の台頭により 戦力の充実、昔では考えられないような大会場にも次々と進出(今回の武道館はその極めつけ)と快進撃を続けています。
確かに現在のスターダムも素晴らしいと思いますが、旗揚げ当時を知っている私とすればわずか1〜2年しか観ていないニワカがしたり顔で「一年前がスターダムの頂点だった」などと言っているのを聞くと笑止千万で滑稽ですよ(苦笑)。こういう輩が木谷オーナーの言う不要なマニア(実際はニワカ)の典型なんでしょうね。

待ちに待った3月3日、会場に行く前に新宿伊勢丹の「藤波家の食卓」によると、この日は来店予定のなかった藤波さんがクライアントとの打ち合わせがあって急遽立ち寄られご挨拶が出来ました。さらにその後新宿駅の近くではスネークピットの宮戸さんにばったり、今日はついているなと喜んでいましたが、後ほど最大のサプライズが訪れる事になります…。

東京時代は年4回の全日本プロレスを始め何度も訪れた日本武道館、その後裕美さんのコンサートでは来ましたがプロレス観戦は実に28年ぶり!しかもそれがゆずポン復帰戦ですから感無量でした(涙)。

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 28年ぶりの日本武道館でのプロレス観戦、主役は勿論ゆずポン!

ゆずポンが出場したのは第1試合の旗揚げ10周年記念として行われたレジェンド&現役総勢24人参加のロイヤルランブル(1分ごとに選手が入場するバトルロイヤル)でしたが、私が注目していたのは白川未奈ちゃんとの対決でした。
彼女がグラレスラーとしてゆずポンを目標にしてプロレス入りしたのは周知の事実、その思いは何度も聞いていましたので、思いもかけず訪れた直接対決のチャンスを何としても活かして欲しいところでしたがこればかりは運次第、何しろ当日まで入場順番がわからないので一度も絡めない危険性も大でした。
未奈ちゃんはかなり早い6番目に入場、一方ゆずポンはなかなか登場せず、どうかそれまで未奈ちゃんが失格にならないよう祈るような気持ちでリング上を追っていました。
試合開始から20分が経過、館内に懐かしの「爆乳戦隊パイレンジャー」のテーマが流れ22番目として遂にゆずポンが入場、武道館は一瞬にして8年前にタイムスリップしました。一気に高まる期待感、しかしゆずポンは皆を焦らすかのようにエプロンまで登ったもののなかなかリングインせず、こんなところでも千両役者ぶりを見せつけます。
ようやくロープをまたぎ、ガウンを脱ぎ捨てると先ずは現役時代には実現しなかったレジェンド・長与千種との時空を超えた初対決で館内を沸かせました。
乱戦の中、選手が一人、また一人と脱落、リング内に最後まで残ったのはゆずポンと、ここまで執念で生き残った白川未奈、そしてパートナーのウナギ・サヤカの三人のみとなりました。未奈&ウナギが現役の意地とばかりに二人がかりで襲いかかりますが、ゆずポンは次々とゆずポンキックブルー(後ろ回し蹴り)!さらにタイガースープレックスを決めて現役の未奈ちゃんから3カウント! 最後はエプロンでウナギのカカト落としを食らい場外に転落、あと一歩で優勝は逃したものの間違いなく主役を印象づけました。
ゆずポンの事だから復帰する限りは完璧に仕上げて来るはずと確信はしていたものの、全くブランクを感じさせない試合ぶりには脱帽しました。
ゆずポン一夜限りの復活戦 こちらをクリック

全試合終了後の事、本来なら規制退場に従い係員の案内順に出なければいけないのですが、何しろこちとら大阪の片田舎から来ている身(笑)、メイン後のセレモニーが終わりきらないうちに少し早めに席を立ちました。 入口に向かって歩いていると不意に私の目前を遮る人、気の弱い私は一瞬係員に注意されるのかとビクッとしましたが、なんと!ゆずポンご本人じゃないですか!!  アリーナ後方壁際に立ってメインを観戦していて、私に気がついてわざわざ呼び止めてくれたのです。 試合に感動した事と月末にあるトークイベント(詳報近日)も楽しみにしている旨を伝えましたが、おかげで幸せな気分で大阪まで帰れました。

今回フォールを取られた白川未奈ちゃんも「次はシングル」とリベンジを要求していましたし、実際あれだけの試合を見せられると現役本格復帰を望む声が出るのも無理はありませんが勿論本人にはその意思はなし、やはり伝説がよみがえるのは一夜限りの事でした。それだからこそ良いのです。
もし次に封印を解く日が来るとしたらそれこそ10年後、スターダム20周年の日かもしれませんので、私もその日を楽しみに元気で長生きするつもりです(笑)。

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