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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
  FILE No.773 2022.3.12  

「 引退(2) 」

(前回からの続き)

初の社内コンペで大恥をかいた私は半年後のリベンジを誓い猛特訓を開始、練習場が主催するレッスンスクールに入会しました。
これはある人とゴルフ談義をしていて「初心者のうちにレッスンプロに基本を習うべき」と強く薦められたからですが、今振り返っても正解でした。
我流の練習でもある程度スコアは縮まるでしょうがすぐに限界が来ますし、何より怖いのは最初についてしまった悪い癖を放置したままにしていると、それこそ一生治らなくなってしまう事です。実際私も色々な方と一緒にプレイしましたが(えっ!?よくそんな打ち方でクラブがボールに当たるな!)と言いたくなる人を沢山見て来ました。
「ドカベン」岩城の悪球打ちや殿馬の変形打法はあくまで漫画の世界(水島新司先生のご冥福をお祈り致します)、やはりスポーツは基本に忠実に、です。
これも前回書いた期限と目標設定の話と同様仕事にも通じる事で、特に営業職などは個人の技法にゆだねる部分があまりにも大きいので、どうしても我流に走り勝ちで(君の事だよ、○○くん!笑)、当社も定期的な外部研修など地道な社員教育で少しでも基本に忠実な標準化を心がけています。
以上のような理由でこれからゴルフを始める方、まだキャリアの浅い方には強くレッスンプロに習う事をお勧めしています。そう言えば始めたばかりの頃、入社後最初の上司となった部長に何度か練習に連れて行って頂きましたが「田宮くん、ドライバーはここでバシッと叩くんや!」「そう、そこで腰入れてビシッとや!」 バシッ、ビシッ、オリャア!と擬音ばかりで申し訳ないですが全く参考にならず、習うのはやはりプロに限ると痛感しました(笑)。

私が入会したスクールは最初の30分が講義、その後1時間が練習と言う流れで、したが自分で言うのも何ですが私は一番熱心な生徒でした。何しろ半年後に何が何でも結果を出すと燃えていたからですが、教える側も人間ですから例え出来なくとも熱心について来る生徒には無意識のうちに力が入っていたように思います。
時には優しく時には厳しく指導して頂き、ある時など「う〜ん、君はうまくなるよ!」とこそばくなるようなほめ殺しで凄くモチベーションが上がりました。
いわゆる「ほめ達」、誉めて伸ばすと言う手法ですが、今思えば誰にでも言っていたような気がします(笑)。
この時知り合った先生とは全カリキュラム終了後もスポットで教えて頂いたり、実践練習とばかりにコースに連れて行って頂いたり、基本に立ち返えるべく再度スクールに入会したりと、通算すると20年ものお付き合いとなり、私は勝手に一番弟子を名乗っていました。こんな下手な奴に一番弟子を名乗られてさぞ営業妨害だった事でしょう(笑)。

スクールで習っている事までは誰にも話していませんでしたが、私が死に物狂いの練習をしている噂が社内に広がり皆さん戦々恐々?「次のコンペが楽しみやな」「強敵出現か?」などとからかわれました。
日進月歩、自分自身少しずつ上達している手応えがありましたが、好事魔多しとはよく言ったもの、ここから私は一転して奈落の底に叩き落されます。
ある日突然、背中に何か違和感、ビリビリとした痛みを感じました。
じっとしているとそうでもないのですが少しでも振り向いたり首を動かすだけで背中に電気が走り、車の運転にも支障をきたすほどで慌てて整形外科に駆け込むと、背中の神経の筋を痛めていると診断されました。
ゴルフのスイングのように身体を捩じる動きはそれだけ無理な負荷をかけますが、典型的なオーバーワーク、慣れない初心者が無理をし過ぎた結果がこの有様(涙)、その日は首の牽引&背中に吸盤を当てて電気を流すリハビリを受け、痛み止めの薬を処方してもらい帰りました。
当然医者からは「暫く運動は控えるように」と言われていたものの、コンペが目前で練習を休むわけにはいかないと焦る気持ちが先行し無謀な事に翌日にも(軽めですが)練習に行ってしまいました。そんな無茶を数日続けたおかげで痛みはおさまるどころかますます悪化(当たり前だ!)、再診に行って先生に「まさかゴルフはしていないでしょうね?」と問い質され正直にカミングアウトして思いきり怒られました。
私もまだ若かったせいか無茶をしたものでしたが、反省して今度こそ本当に練習を休んで治療に専念、しかしこの負傷はかなり長引いて結構長期間リハビリに通ったと記憶しています。
この時、怪我で欠場するプロレスラーやスポーツ選手の辛い気持ちが初めてわかりました。練習が出来ない事によりこれまで積み重ねて培って来たものが無になってしまう恐怖感、まして私の場合初心者だったので尚更でした。

結局コンペには間に合わず、涙を飲んで欠席しました。
思うように練習が出来ていないうえに、多少ましにはなっていたものの背中の痛みもまだ残っており、ここで無理は禁物だからです。
半年間張りつめていた糸が切れた時の挫折感は大きかったです(涙)。

(次回へ続く)
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