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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
  FILE No.795 2022.8.10  

「 シン・ウルトラマン 」

この5〜6月、映画界今年最大のヒット作「シン・ウルトラマン」を観に行きました。

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 大ヒット!
「シン・ウルトラマン」

公開開始直後の5月14日に東京で1度目、そしてちょうど一か月後の6月14日に今度は地元・大阪で2度目の鑑賞となりましたが、確か制作発表が3年前(2019年)、当初は昨年(2021年)夏に公開予定がコロナ渦による制作スケジュールの大幅な遅れの為今年5月に延期と本当に待ちくたびれていたので感激もひとしおでした。
最低2度は観る事は最初から決めていましたが、庵野秀明(企画・制作・脚本)&樋口真嗣(監督)コンビの作品は展開が物凄く早いうえ台詞も早口、私のように頭のトロい人間にはなかなかついていけず(苦笑)2回観てやっとすっきりしました。
因みに同じ理由で前作「シン・ゴジラ」(2016年公開)も2回観ました。

実は2度目は本来6月7日に観る予定で、実際映画館まで足を運んだのです。
梅田のTOHOシネマズに到着、予め予約していたチケットを発券して指定されたスクリーン番号の部屋に入って席に着きました。上映が始まると画面に映し出されたのは「ウルトラQ」のタイトルが爆発して「空想特撮シリーズ ウルトラマン」へと変わる観慣れたオープニング、ここで?となりましたが、続いて「遊星から来た兄弟」(サブタイトル)のテロップと同時に「胸につけてるマークは流星♪」と有名な主題歌が流れ出してずっこけました。これ、テレビ旧作の「ウルトラマン」じゃないですか!

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 同じ映画館で旧作が
同時上映(苦笑)

実はこの時期、庵野秀明セレクションと称して「ウルトラマン」(全39話)の中から4つのエピソードを選出したオムニバス映画が公開されており、間違ってそちらを予約していたのです。上映が始まるまで気が付かない私も私ですが(汗)、よりによって同じ映画館で紛らわしいものやるなよなあ、私以外にも全国には一人ぐらい間違えたそそっかしい奴が絶対いたはずです(苦笑)。
今更どうにもならないので「シン・ウルトラマン」2度目は翌週に回し、そのまま「ウルトラマン」を鑑賞した次第、全話DVD持っている作品をお金払ってわざわざ観るのも間抜けですがやはり大スクリーンでの鑑賞は迫力がありました。
因みに旧作「ウルトラマン」のオムニバス映画は1979年の春と夏にもありましたので(3月公開「実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン」、7月公開「ウルトラマン怪獣大決戦」)、劇場での「ウルトラマン」は実に43年ぶり、今回セレクトされたのは前述の「遊星から来た兄弟」(ザラブ星人)、「怪獣殿下(前篇)」(ゴモラ)、「人間標本5・6」(ダダ)、「空の贈り物」(スカイドン)で、ゴモラの回など前後篇なのに何故か前篇のみと言う不可解さ、帰宅後我慢できず後篇を視聴してしまいました(笑)。

話題を「シン・ウルトラマン」に戻すと、未見の人から「昔のウルトラマンを観ていなくても面白いのですか?」と質問されました。旧作の続編やリメイクでなく全く別の作品ですから十分楽しめますが、我々のような昭和ウルトラマニアには涙もののオマージュがふんだんなので、出来れば旧作を観てからの方が面白さも倍増するはずです。

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 映画鑑賞にポップコーンは欠かせない?

旧作にこだわる人はウルトラマンに変身するのがハヤタでなく神永隊員、出現するのが怪獣ではなく禍威獣(カイジュウ)、舞台となる防衛組織が科特隊でなく禍特対(カトクタイ=禍威獣特設対策室の略称)は違和感があってがっかり、と文句を言っていましたが、だからリメイクじゃなくて新作だっての(苦笑)。

「シン・ウルトラマン」のラストも「ウルトラマン」最終回の見事なオマージュで、光の星の使者としてゾーフィ(ゾフィー)が、そして最終回と言えば忘れてはならないウルトラマンの天敵・ゼットンが登場します。
しかもここでのゼットンはゾーフィが用意した天体制圧用最終兵器として描かれており、この展開には驚いた方も多いでしょうが私は思わずニンマリ、実はこれ、私が幼少時(放映当時〜その後数年間)に出回った怪獣図鑑や一部の書籍に掲載されたとんでもないガセネタ「ゼットンは悪の宇宙人ゾフィにあやつられている」を皮肉っているのです(笑)。

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 ゼットンの黒幕は
ゾフィ!?のガセネタ
が流布

「ウルトラマン」最終回を観た方ならご存じでしょうが、ゼットンを操っていた謎の宇宙人(着ぐるみは「ウルトラQ」のケムール人の流用)は劇中では固有名詞がありませんでしたが(後にゼットン星人と命名)、当初の脚本では名前がゾフィーとなっていたそうです。
その後の改変でゾフィーはウルトラマンを迎えに来たM78星雲人の名にスライド、悪の宇宙人は(その時点で)名無しの権兵衛となりましたが、何かの間違いで準備稿が外部に流出して独り歩きしてしまったのでしょう。後にウルトラ兄弟の長男となるゾフィーも敵の黒幕にされてはたまりません(笑)。

また話が脱線しましたが、ゾーフィに光の星への帰還を促されたウルトラマン(シン・ウルトラマンの話ですよ)、自分が地球を去る事は一体化していた神永を死なせる事になるのでこれを拒否、旧作の最終回と同様、それならば自分の命を神永に与えたいと申し出て「おまえは死んでもいいのか!?」とゾーフィを驚かせます。
「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか…。」私、このシーンにほろっとしてしまいました(涙)。
そう、遠い星から来た宇宙人が人間を好きになる、異星人同士ですらわかりあえるのに、同じ星の種族が肌の色や言語、考え方の違いで民族差別をしたり殺しあう事がどれほど愚かな事か…マジでこの映画をプーチンに見せてやりたいです。
因みにこの雑文を書いている最中の6月24日、3度目に行ったことを付記しておきます(笑)。

(次回へ続く)
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