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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
  FILE No.796 2022.8.20  

「 新ウルトラマン 」

(前回からの続き)

…と言いながら先週と微妙にタイトルが変わっている事に気がついた貴方はかなりのマニア(笑)、実は映画「シン・ウルトラマン」の製作が発表された時、私のような昭和のウルトラファンはギョッとしました。我々にとっての新ウルトラマンとは「帰ってきたウルトラマン」を指すからです。
「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」と続き、空前の怪獣ブームを巻き起こした俗に言う第1期ウルトラシリーズはブームの下火に伴い約2年(1966〜1968年)で終了しました。
1965年生まれの私はリアルタイムでウルトラに触れる事は出来ませんでしたが、この頃は朝や夕方に旧作の再放送が盛んに行われており、私のような遅れて来た子供たちの間でブームが再燃化、これに気をよくした円谷プロは新作「帰ってきたウルトラマン」の製作を決定しました。

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 ウルトラマンがブラウン管に帰って来た!
第2期シリーズがスタート

同作品はそのタイトルが示す通り、当初は旧「ウルトラマン」のストレートな続編、即ち以前地球を守ってくれたウルトラマンが再度地球にやって来る設定で企画されていましたが、土壇場になって「新しいウルトラマン」とした方がキャラクター商品の売り上げにメリットがあると言う判断で大幅に路線が変更されました。
かくして番組は1971年4月から放映開始、小学1年生になったばかりの私にとっては初のリアルタイムウルトラで、劇中で今回のウルトラマンは以前とは別人と明確な説明はありませんでしたが、私は最初から別人の認識で観ていました。そうでなければ後に(29話)初代ウルトラマンがゲスト出演した時に「えっ!?」と驚いていたはずだからです。
この頃は小学館の学習雑誌の特集記事や怪獣図鑑などの書籍類も豊富、番組と同時進行でテレビでは描ききれない設定を紹介していたので、恐らくそのおかげでしょう。

視聴率対策として第18話にウルトラセブンが、そして前述の通り第29話には初代ウルトラマンとセブンがゲスト出演した事によって大反響が起こり、「ウルトラマン」最終回に登場したゾフィーが長男、初代ウルトラマンが二男、ウルトラセブンが三男、そして放映中の「帰ってきたウルトラマン」のウルトラマンを四男とするウルトラ兄弟の設定が誕生しました。
後番組の「ウルトラマンA(エース)」(五男)からウルトラ5兄弟は本格稼働、次の「ウルトラマンタロウ」(六男)へと続きますが、ここでウルトラ兄弟の四男、つまり「帰ってきたウルトラマン」の主役をどう呼ぶべきかと言う名称問題が発生しました。

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 初代ウルトラマン、ウルトラセブン、新ウルトラマンの共演でウルトラ兄弟の
設定が生まれたが…。

「帰ってきた…」劇中での呼称は一貫してただのウルトラマンでしたが、兄弟が揃った時などは初代ウルトラマンと区別がつかないからです。
初代と来たら本来は2代目ウルトラマン、と言いたいところですが(笑)、実は「帰ってきた…」放映当時、それもまだウルトラ兄弟の設定が生まれる前から雑誌など書籍類では新ウルトラマン(略して新マン)と呼称されており、リアルタイム世代の私は自然にそれが刷り込まれていました。
「ウルトラマンA」第13、14話でウルトラ5兄弟が揃い踏みした際には突如「ウルトラマン2世」と呼ばれていましたが、これでは初代ウルトラマンの息子です(苦笑)。結局この名前は定着せずこの回のみで再び新マンに戻りました。

1984年3月、劇場用新作「ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団」が公開されました。これはゾフィーがストーリーテラーとなってこれまでのテレビシリーズの名場面を紹介していく作品でしたが、ここから突然新マンがウルトラマンジャックと呼ばれるようになり、劇場で観ていた私には大ショックでした。リアルタイム世代としては番組の13年後に突如ウルトラマンジャックと言われても違和感しかありません(涙)。確かにやはり一人だけ固有名詞が無いとまずいと言うのは誰もがずっと感じていた事で、漫画などにあった兄弟がお互いの名前を呼ぶシーン、「ゾフィー!」「セブン!」に対し「新マン!」ではなんとも間が抜けている(苦笑)、だから名前を設定するならせめてウルトラ兄弟が確立した第2期ウルトラシリーズ(「帰ってきた…」〜「ウルトラマンレオ」中にして欲しかったです。
同時期にスタートし、最初から1号、2号とした「仮面ライダー」は悔しいですがその点偉大です(苦笑)。

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 不本意ながら?現在の公式資料ではウルトラマンジャック(苦笑)

私の思いとは裏腹に84年以降に製作された映像作品や公式資料は全てウルトラマンジャックの名前に統一されましたが、あれから既に38年もの長い月日が流れ、私のようなこだわりのある人も少数になりました。考えてみれば私より10歳以上年下、80年代以降に初めてウルトラに触れた方にとっては最初からウルトラマンジャックですから何の抵抗も無いでしょう。私も認めないといけないと頭では思ってはいますが、それでも積極的には呼びたくありません(苦笑)。

因みに今年の映画「シン・ウルトラマン」の主役は劇中ではウルトラマンと呼ばれていますが(地球人が考えた呼称)、本名は別にあり、迎えに来たゾーフィが「リピア、いや、地球での呼び名に従いウルトラマンと呼ぼう」と呼びかけるシーンがあります(これは「ウルトラセブン」第48話、セブン上司の台詞のオマージュ!)。
勿論今回の作品はこれまでのウルトラとは全く別ですが、この先何らかの形でシン・ウルトラマンと新ウルトラマン(あ、ジャックか 苦笑)の共演があるかもしれません。
いっその事次回作は「シン・帰ってきたウルトラマン」でお願いします(笑)。

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