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社長の経営日誌

田宮社長が好き勝手に織りなす独白です。

FILE No.053 2008.4.5
テーマ 「 経営計画(2) 」
4月から当社は新年度(35期)に突入しました。恒例により3年間の中期経営計画を完成させ、4月3日の全社会議で発表しました。また、昨年同様私自身が計画書を持参して、メインでご協力頂いている仕入れ先数社を廻らせて頂きました。(FILE No.011 「経営計画」参照。)

計画を作り出して通算で8年目となるのですが、本当に少しずつですが社内外ともに浸透してきている手応えを感じています。方針を徹底的に浸透させ、それを実行する事こそが社長の仕事なのです。今まで下方修正を繰り返してきた数字目標も前期は初めてクリアできました。(FILE No.051 「予算達成!」参照。)
思う一念岩をも通す・・・とはよく言ったものです。経営者の目指す夢と理想の設計図が、経営計画です。航海地図とコンパスを持たずに船出してはいけません。理想論ばかりと笑いたい奴は、勝手に笑っていればいいのです。

それでは少し計画書の中身を紹介しましょう。

まず、我々を取り巻く事業環境は今年益々悪化します。株安、アメリカ経済の躓き、原油、穀物を始めあらゆる原材料の価格高騰、消費の冷え込み。良くなる要素は全くありません。さらにレジ袋の有料化問題に代表されるように、エコロジー即ち省包装、無包装の流れは止まりません。
逆風なのは間違いないのですが、最大のピンチは最高のチャンスでもあります。このように激変の時代こそ、これまで閉ざされていたマーケットが開き、ビジネス・チャンスがごろごろころがっているのです。勿論、競争が激化する中、誰もがビジネス・チャンスを掴めるわけではありません。他との違い、即ち差別化からしか利益は生まれないのです。
更に言えば僅か程度の差別化ではなく、求められるのは圧倒的な差としての「卓越化=絶対的優位性」です。そしてその実現の為に「スピード」が絶対的に必要です。「卓越化」「スピードアップ」の為には社員一人一人が自らの基準を上げていく事が不可欠です。変化に対応できず、他との違いを創出できない企業は存在価値を問われ衰退していくでしょう。

・・・賢明な読者の皆様はすでにお気づきかもしれませんが、そう、経営計画の中身はこのブログでずっと取り上げてきたテーマそのものなのです。

この厳しい時代に生き残る企業として、理想を高く掲げ未来に向けて着実に前進していくつもりです。
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