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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.303 2012.12.8
「 ベトナム・カンボジア最新流通視察(3) 」

(前回からの続き)
第7日目 11月4日(日)

この日は日曜日、カンボジアへのフライトは午後なので午前中はフリータイムです。
ハノイ市内はもう見学したので私ともう一人のメンバーの方で現地のガイドさんにお願いしてタクシーを使って都会から離れた少数民族の村を訪ねる事にしました。
ハノイから北西に100km、早朝7時に出発して片道2時間の道程です。
9時過ぎにタイグエンという市に到着、ここにはファービンという小さな村がありモン族と呼ばれる少数民族がいます。
ベトナムでのモン族の人数は総勢300万人ですが、我々が到着した村は100軒ほどの家で800人が暮らしている小さな農村で、村人は米や野菜を作り鳥や豚を飼って自給自足の生活を送っています。
モン族は言語も自分たちの言葉で話し、一族の血を絶やさぬように他の民族との結婚は禁止されているそうです。

藁葺きの家が立ち並びあちこちで多くの鳥が放し飼いにしてある何とものどかな風景、歓迎してくれた村の人の家の中を覗かせてもらうとちゃんとテレビも冷蔵庫もあるし、結構いい暮らししてるじゃないですか。
秘境に住む少数民族…私はてっきり「ブッシュマン」みたいに裸で象の牙をはめて弓矢を持った人がいるのかと勝手に想像していました(笑)。
(川口浩の探検隊シリーズか!)
ペットボトルに入った透明の液体をおちょこについでくれるので水かと思って飲んだら、度数40もあるお米のお酒で一気に身体が熱くなりました。
計3杯も飲まされてすっかり酔ってしまいましたが、酔い覚ましに村人たちが集まる広場まで散歩すると田舎に似合わぬ大勢の人たちが…、どこか地方のテレビ局のクルーがロケをやっていたのです。

10時過ぎに村に別れを告げ、日曜日の為か幸いにも渋滞に巻き込まれる事もなく集合時間の12時少し過ぎにはホテルに帰還、近江さんから「遅れたらおいていくよ。」と脅されていたのでほっとしました。
これからオプションツアー参加の5人のメンバーでいよいよカンボジアのシェムリアップに向かいます。
今回で第4回目となるこの「ベトナム最新流通視察」にこのようなオプションが付くのは初めての事…実はこの企画、言いだしっぺは私なのです。
3月のインド視察で近江さんから「9月にはベトナムに行くので是非。」とお誘いを受けた時に私が「どうせベトナムまで行くのならカンボジアにも行ってアンコールワットを見ましょう。」と強烈にプッシュしたのです。
縦に細長いベトナムは中国、カンボジア、ラオスと隣接しているのは皆様ご存知の通りですが、数ヵ月後に送付されてきたベトナム視察の案内パンフレットにはしっかりオプションツアーの文字がありました(笑)。
本当はインドでもオプションでコルカタ行きがあったのですが、人数の都合でドタキャンになりましたので今回は人が集まらない時は私と近江さんの二人のみでも行こうと内諾を得ていましたが、近江さんの営業力で最少催行人数の5人を確保、心配も杞憂に終わりました。
個人的には3年前に流通システム研究会でベトナム&カンボジアに行くはずだったのが土壇場で中止になった嫌な思い出がありますのでようやくその時の無念を晴らす事ができました。

3時半のフライトでシェムリアップ着は夕刻の5時15分頃、真面目な?我々はホテルのチェックイン前に早速コンビニとスーパーの見学へ。
見たのはガソリンスタンドやカフェと併設したコンビニ(スターマート)、そして韓国系と思われるスーパー(ラッキースーパーマケット)でしたがどうしてどうして、品揃え、クリンネス、ベトナム以上に洗練されたお店だと感じました。
スーパーは予想したよりトレイパックによる販売も多く日本に近いイメージです。

夕食はカンボジア料理、ホテルの中庭で踊りを楽しみながら頂きました。
カンボジア泊は今夜のみ、明日は観光後に夜のフライトで機中泊となりますから1泊3日の強行軍です。1泊では少々物足りないのが本音ですがそのぶん明日は楽しもうと思い眠りに着きました。
第7日目のダイジェストはこちらをクリック

第8〜9日目 11月5〜6日(月〜火)

いよいよ最終日、起床は朝4時半と早め、何故なら朝食の前にアンコールワットのサンライズ観光に行くからです。
サンライズと言えばスタン・ハンセンのテーマ曲のタイトル!…じゃなくて日の出を観ようというわけです。

シェムリアップは小さな町なので空港、ホテル、観光地のアンコール遺跡が全て車で15〜20分ぐらいで移動できてしまい非常に便利です。
現地には同じように日の出を観る人々が大勢集まっており6時頃には太陽が上り、アンコールワットを赤々と照らしました。

いったんホテルに引き上げた我々は朝食の後、チェックアウトして8時半に再度観光に出発しました。
まずは南大門を通り、クメール時代の最大の都城、アンコールトムへ。
アンコールは都市、トムとは大きいの意味だそうですが、ここでは象さんの背中に乗って近くを一周しました。象の上って結構揺れるんですよ〜。
お礼にパイナップルを与えると長い鼻で掴んであっという間に葉っぱごと口に放り込んで一呑み!

アンコールトムの中心にあるのがバイヨンと呼ばれる寺院で、ここに立ち並ぶ数々の塔には全て顔が刻まれています。その数合計196!本当にどちらを見ても顔だらけでした。

そしてアンコールトムの東南にある寺院タプローム、巨大なガジュマルの木がのしかかるこの場所は、映画「トゥ−ムレイダー」(2001年、アメリカ)の撮影の舞台となった事で有名との事、この映画、日本に帰ったら要チェックだなと思っていたら何というタイミング、私が帰国した翌日にテレビ放送があったのです! 「相棒」の裏番組だったので録画し損ねましたが(笑)。

お昼になったので昼食をとり午後からは本日のメインエベント、いよいよアンコールワットの内部へ!
ワットとは寺院の意味なのでさしづめここは「お寺の町」、単独遺跡としては世界でも最大規模を誇るアンコールワットは30年もの歳月を費やして造られたクメール王国の最高傑作です。
第1回廟、第2回廟から険しい階段を登る第3回廟まで中はとにかく広く800年も前にこんなとてつもないものを造った人間の偉大さに改めて感動しました。

書き忘れていましたがカンボジアの気候は連日最高気温32〜3度の猛暑、ハノイで少し涼しくなったもののまたしても真夏に逆戻りです。
あまりの暑さに汗だくでギブアップ寸前の我々は観光を切り上げ、オールドマーケットという市場を見学に行きました。 魚や肉、野菜が豊富に並びますが肉にはハエがたかり不衛生極まりなし、前日のスーパーやコンビニとは対照的ですがそれでもこういう市場が大半の庶民の台所を支えているのでしょう。
汗でシャツがぐしょぐしょになってしまい、このまま帰国便に乗るのも嫌なので土産物屋でTシャツを購入、その場で着替えました。

カンボジアで、そして今回のツアーで最後のディナーである、ガイドさんいわくクメール料理を味わい、名残惜しい気持ちもあるものの夜8時半のフライトでハノイへ、そしてトランスファーで成田行きがハノイを発ったのは既に日付けの変わった12時過ぎでした。

離陸と同時に深い眠りに落ちたらあっという間に朝7時、とうとう雨の成田に帰ってきました! 私はさらに羽田まで移動、11時半の便で伊丹へ。
前日シェムリアップのホテルを出てから家に辿り着くまで30時間かかった計算です。
帰って来た日本の何と寒く感じる事よ…。
第8〜9日目のダイジェストはこちらをクリック

出発前に突如見舞われたぎっくり腰も毎日湿布を張りまくっていたら悪化する事なくいつの間にか治って助かりました。
翌7日、ぼろぼろの状態で出社して留守中の膨大な数のメールをチェックしていると先日株主になって頂いた(FILE No.299「記者会見」参照)中小企業投資育成さんから連絡が来ていたので(何だろう?)とメールを開けてみると「来年2月海外視察開催のお知らせ 場所 ベトナム・カンボジア」…、
「今帰って来たとこだよ!」とパソコン画面に向かってつっこむ私でした(笑)。

さらにCPJ会の事務局を勤めるシーピー化成の脇本氏が訪ねて来て10月中止になった中国北京視察(私が留守中に北京で日本人遭難事件があってびっくり!)の代替案として来年ベトナム行きを検討したいというので即答で却下!
私がべトナム帰りなのを知っていてそんな企画を持ち込むんだから相変わらずKY、空気の読めない奴です(笑)。
さらにその翌週、業務提携している東京の同業の社長とお会いしたら、唐突に「実は来週からベトナムに行くんですよ。」と言われてびっくり!
しかし何で皆、同じ事を考えるのでしょうか? やはりそれだけ注目されているマーケットなんですね。
様々な問題を抱えながらもまだまだ発展途上のベトナム、多くの海外の有力小売が虎視眈々と狙いを定めており、2014年にはイオンの出店も決まっているそうです。
非常にハードでしたがそんなマーケットをつぶさに見る事ができた貴重な旅でした。
私も流石に来年は遠慮しますが(笑)、またいつの日か再訪したいと思っています。

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