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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です

FILE No.378

2014.6.14
「 ブラジル・ドバイ最新流通視察(6) 」

(前回からの続き)

第7日目 4月25日(金)

旅行もちょうど一週間目、この日は終日サンパウロ市内を観光してから23時25分の便でブラジルに別れを告げドバイへ旅立つ日でしたが、実は幻となったもうひとつのプランがあったのです。
さかのぼる事4日前、まだリオにいた時、夜の食事中に誰からともなく「どうせなら今回の旅行でイグアスの滝に行きたかった。」と言う話になりました。

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 やはり行きたかった、
イグアスの滝
(ガイドブックより)

ブラジルとアルゼンチンの両国にまたがる、幅4kmにもなるイグアスの滝は写真で見ただけでも驚くばかりのスケールで、私もどうせはるばるブラジルまで行くなら観に行きたいと思っていましたが、今回のスケジュールには入っていなかったのではなから諦めていました。何しろ日本の23倍もの大きさの国ですから、ポイントを押さえようにも猪木さんの言葉通りやはり「最低二週間ぐらいは必要」なんですよ。
すっかり盛り上がった滝の話でしたがてっきり酒の席での冗談かと思っていたら、同席していた添乗員さんが翌日から急遽予定に組み込めないかと調べ始めたのです。
瓢箪から駒か? 猪木さんじゃないですが「おい、やれんのか!?」(笑)。
色めき立つ私、予定を変更するとしたら視察アポイントのないこの25日しかありません。ソワソワして毎日状況を確認していましたが前日(24日)になって添乗員さんから皆に発表された内容は以下の通りでした。

1. サンパウロからイグアスへの飛行機は一日三便
2. 現地に着いて実際、滝の見学に充てられる時間は長くて一時間ほど
3. 夕方発のイグアスからの帰り便はサンパウロ直行ではなく経由便なので
  サンパウロ着は22時40分!

これで23時25分のドバイ便に乗り継ごうというのはあまりにも危険です。
フライトが順調にいったとしてもかなりやばそうなのに、こちらの飛行機は一時間ぐらいの遅延はざらにあるらしいのでまず絶望的でしょう。

この状況でも行きたい人は対応するので名乗りをあげて欲しいとの事でしたが、皆さんビビってしまったか、次々とパスしてしまいました。
それでも諦めきれなかった私ですが、実はもう一つ、イグアスへ行って現地で一泊してしまうという究極の方法がありました。
これなら時間を気にせず好きなだけ見学ができますが、皆より一日遅れて翌26日にドバイへ移動するのでドバイの一日視察は出来なくなります。つまり行きと同様、ドバイは乗り継ぎのみとなってしまうのです。
早い話がイグアスの滝をとるか、ドバイをとるか?まさに究極の選択!
欲張りな私はどっちも行きたいから困ったもの(笑)、ドバイに行った事があるなら即決でイグアスを選ぶところですが、初めてだったのでドバイもどうしても捨てがたかったんですよね〜。
それに一晩だけとは言え、全く言葉の通じぬ右も左もわからない国で単独行動をするなんてやはり恐ろしく、土壇場で臆病風に吹かれてしまい決断できませんでした。
おまけに近江部長が「行くのは自由ですが、本来行程にないイレギュラーな自由行動をして万一何かあった場合、協会側は一切責任を負いませんので。」と釘を刺してくるもので(苦笑)。

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 猪木さん直筆「道」の詩

「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ
 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となり
 その一足が道となる 迷わず行けよ
 行けばわかるさ。 」

猪木さんの十八番、一休和尚の詩ですがブラジルの地にいながら猪木イズムを発揮出来なかった自分が情けない(涙)。

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 チョコレートの箱にも
イグアスの滝が…

冷静に考えればイグアスに到着さえすれば後は現地ガイドが送り迎えしてくれるだろうし、何とでもなったでしょう。やっぱり思い切って行っておけば良かったかなという気持ちをずっと引きずっていました。
社内用のお土産として通販で手配したチョコレートが帰国後届いたのですが、パッケージの写真が皮肉にもイグアスの滝(苦笑)、それを見たらまたしても後悔の念が湧いてきました。

前置きが大変長くなりましたが、そんなわけでこの日はイグアス行きを断念、皆様と一緒に忸怩たる思いを抱えながら大人しく?サンパウロの市内観光に出かけたのでした。
まずやって来たのは収容人員8万人規模の巨大なサッカー場、モルンビー・スタジアムです。サッカー大国のブラジル、この時点でワールドカップまであと二ヶ月という事でさぞかし盛り上がっているのだろうと思っていたのですが、いざブラジルへ来て見るとそうでもありませんでした。
国民の40%が「ワールドカップにお金を使うならもっと他に優先すべき事がある。」と反対しているというアンケート結果もあるそうで、私は町中早くからワールドカップ一色になっているのかと想像していたのでちょっと肩透かしでした。
やはりこれも現場に来てみない事にはわからない事ですが、そうは言っても国民の大半がやはりサッカー大好きに変わりはなし、何しろブラジル代表の試合のある日は工員が休んでしまう(法律で認められている!)ので製造業のオーナーは頭を抱えているそうです。このブログが掲載される頃はさぞ盛り上がっている事でしょう。

続いてやって来たのはイビラブエラ公園という、何やら舌を噛みそうな名前の公園で、園内には植民地時代にブラジルの奥地を探検した人たち(バンテイラスと呼ぶらしい)を称えた記念像があったのですが、石碑に「ANTONIO」の文字をいくつも発見、一人大喜びしていました(笑)。

この後、リバルダーデ広場にて一旦解散、自由に昼食をとる事になりました。
ブラジル最後の食事なので、最後ぐらいプチ冒険をしようと私は皆から離れて一人カジュアルなレストランに突入しました。例によってメニューを見てもチンプンカンプンなので他のテーブルの人が食べているものを指さして何とか注文できました。
街の中心地にあるセー広場のカテドラル(教会)を見学した後、サンパウロで最後に来たのが東洋人街にあるブラジル日本移民資料館です。
日本からブラジルへの移民が始まったのが1908年で既に100年以上もの歴史があり、ここには貴重な記録や資料が展示されています。
しかし肝心のアントニオ猪木に関する資料が何もないじゃないか!
まあ猪木さんの場合は厳密に言えば、日本に帰ってから成功した人なんですけど、せめて少しは紹介して欲しいよなあ…、ほんとこれにはがっかりでした。
猪木さんが働いていたと思われる昔のサンパウロの青果市場や、猪木一家が乗船したサントス丸の写真を発見できたのがせめてもの救いでした。
一日の見学予定はこれにて終了、渋滞があったとしても時間的にはかなり余裕がありましたが18時頃には空港に向かいました。
第7日目のダイジェストはこちらをクリック

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 ブラジル土産は勿論、
マテ茶!

そうそう、ブラジル土産として忘れてはいけないのが私の愛飲するマテ茶で、前々日のスーパー見学時にしっかり買い込んでおきました。
他人からの受け売りで前回のマテ茶特集の時(FILE No.281参照)「南米では肉の消費量が日本の約7倍、それなのに太っている人がいない秘密はマテ茶にあり」と書きましたが、こちらに来てみると大嘘でした。
ガイドさんによると「今や肥満は国民の50%を超え、脳卒中や心臓病など肥満リスクによる死者の数が癌を追い抜いた」との事、そう言われてみれば男も女もデカイのがやたらと目につく…冷静に考えりゃあれだけ肉や脂っこい料理を食べて、なおかつ砂糖たっぷりのコーヒーを飲んでりゃ太らない方が不思議です。
今回の旅では本当に見ると聞くでは大違いと言う話が多く、現地に出向く事の大切さを学びました。

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 「太陽のマテ茶」、
バージョンアップして
復活!

日本ではコカ・コーラから発売されている「太陽のマテ茶」を飲んでいた私でしたが、どういうわけか今年に入ってからコンビニエンスストアから姿を消してしまい、入手するのに苦労していました。
それが私が帰国するのとほぼ同時にリニューアルされて再発売! 嬉しい事に再び主要コンビニに復活しました。パッケージデザインも少し変わり、味の方も以前より飲みやすくなっています。
それにしても、今から35年も前にこのマテ茶を輸入した猪木さんは先見の明がありすぎますね。 …ああ、どこまで行っても猪木話に戻ってしまう私、しかしそれぐらい猪木さんとブラジルは切っても切れない密接な間柄なのです。
そんな猪木さんの第ニの故郷にとうとう別れを告げ、23時25分発のエミレーツ機は次の目的地に飛び立ちました。予想以上の長期連載となった海外視察レポート、次回は遂に最終回のドバイ編です!

(次回へつづく)
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