(前回からの続き)
第4日目 8月30日(土) チェコ(プラハ)
幻の老女行方不明事件?(笑)から一夜明けてプラハ二日目の朝を迎えました。
ドイツもそうでしたが、こちらのホテルのバイキング方式の朝食は総じて野菜が少なく、ハム、ソーセージ、卵、チーズの連発、早くも和食が恋しくなって来ました。
朝9時にホテルを出発、午前中はバスを使わず徒歩オンリーで、昨夜も散々歩いた旧市街広場を抜けてカレル橋を渡り、あちこちを見学しました。
昼食は近くのモール内でパスタ&ピザを賞味、一旦ホテル前まで戻ってきてからバスで15分、今度はプラハ城に向かいましたが午前中に3時間、そして午後からもお城で3時間近く歩かされたので足が疲れました。
この日は快晴でしたので私は恥ずかしげもなく(笑)仮面貴族ミル・マスカラス(FILE No.323参照)のTシャツを着ていましたが、ツアー中、二人ほどの方が反応してくれてプロレス話で盛り上がりました。
22人のうち2人ですから世間のプロレス認知度は約10%、大体頷ける数字です。
ただいずれもゴールデンタイムで放送されていた昭和の時代や平成の初期頃までは見ていたが現在のプロレスは全く知らないとの事、やはりそういう方が多いですよね〜。
奇しくも私が帰国直後、マスカラスの一年ぶりの来日が電撃決定、テンションが一気に上がりました!
夕食はホテルのすぐ近くに待望の日本料理屋を発見、異国で食べる寿司はうまかったです。
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第5日目 8月31日(日)
チェコ(プラハ)→ドイツ(フランクフルト〜ケルン〜デュッセルドルフ)
この日は朝8時にホテルを出発、チェコを後にして再びドイツに戻ります。
フランクフルト行きの飛行機は人数分の座席が一便で確保できず、二便に分かれての移動となり、私は第一班で10時25分の便に搭乗、11時半に到着しました。
空港でゆっくり食事をしながら一時間遅れの第二班が着くのを待ちましたが飛行機が遅れた為、結局14時半まで待たされる羽目になりました。
ようやく全員揃ってバスで今夜の宿であるデュッセルドルフを目指して移動開始、途中ケルンにある大聖堂を見学しました。
ケルンと言う地名はあくまで日本語読みで正確にはコロンが正解だそうです。
そう、ここケルンはオーデコロンの発祥の地でオーデコロンとは日本語に訳すと「ケルンの水」と言う意味だそうですよ。
世界遺産であるケルン大聖堂は全長157mにものぼる世界最大級の聖堂で、バスの車窓からその姿が見えた瞬間思わず車内から歓声が上がりました。
バスから降りて聖堂内を見学した後は聖堂全体を写真に撮ろうと思ったのですが、あまりに大きいので相当離れた位置まで行かないとフレームに収まりませんでした。
この日のドイツは朝から曇りで、我々の見学中にあいにくの小雨がぱらつきだすぐずついた空模様、前日同様Tシャツだった私、バスの中に上着を置いてきたので寒くてたまらず早く車内に戻りたかったです。
18時半にようやくデュッセルドルフに到着、嬉しい事に今夜から二晩泊まるのは日本の日航ホテル、しかもホテルの近くは日本食のお店が沢山ありここは日本人街か?と錯覚しそうでした。しかもその日本食レストランが地元の人で超満員なのです。ドイツ人って案外、和食が好きなんですね〜。
どうにか一軒の日本食の居酒屋に潜り込めてたっぷり栄養補給が出来ました。
第6日目 9月1日(月)
ドイツ(デュッセルドルフ〜ケルン)
いよいよ今日から9月、昨日に続き曇り空で時々小雨が降り最高気温も19℃ぐらいでした。
朝9時にホテルをバスで出発して再びケルンへ、10時前には本日の訪問先であるREWE(レーべ)の物流センターに到着しました。
REWEグループは食品スーパーマーケットやディスカウントストア、はたまたハイパーマーケットなどの業態のお店を傘下に持つ総合食品小売業で、1927年に小売自営業の組合からスタートした歴史は87年にもなり、総売上規模は150億ユーロ(2兆円以上)、総店舗数は1万5千、33万人の従業員が働くマンモス企業です。
我々が見学させて頂いたセンターは常温品と冷凍品の両方を扱っており、マイナス27℃の冷凍倉庫にも入らせて頂きましたが数分歩いただけで凍凍死寸前?メガネの方はあっという間に真っ白に曇っていました(笑)。
同社のポリシーとして環境に優しい企業でありたいとの考えから全体の50%をソーラーエネルギーで賄い、有機農法による野菜や果物を取り扱うなど商品にはかなりの自信を持たれており、米国のアマゾンが進出して来ても全く問題なしという力強い言葉が聞かれました。
センター見学後はREWEの標準的な店舗の一つを案内して頂いたのですが、成程確かにちょっとした日本の高級スーパーを思わせるような売り場、日本のいかりスーパーや成城石井などのお店はそれなりの客層の方が買いに来るものですが、こちらではこのREWEでも中級レベルとの事、それならもっと高級なお店ってどこなんだ?という話になりデュッセルドルフへの帰り道に寄ってみる事になりました。
それがドイツ最大の小売と言われるEdeka(エデカ)グループで、実はこの欧州視察で昨年訪問済みの企業でした。 今回はアポなしだったので写真撮影は出来ませんでしたが、珍しい生のパスタの販売(ショーケースでの対面方式)など高級百貨店を思わせる売り場はお見事、それにしても最大の店舗数を誇る企業がこのレベルとはドイツって想像以上に豊かな国なんでしょうか?
この日のバスは往復でも80km程度としれていましたが、翌日からはいよいよ数百km単位の大移動が毎日続きます。
前回も書きましたが今回の旅行で私が感心した事は、どんなに急いでいる時でも「○時間走ったらドライバーは○分は休憩しなければならない」という決まりが忠実に守られていた事です。添乗員さんによれば安さのみを追求するあまり、ルールを守らずドライバーに休憩時間を与えなかったツアーバスが途中でドライバーが運転停止処分となり、代わりのドライバーが来るまで何時間も待たされたなんていう話もあったそうで…。
どこかのドライブイン(サービスエリア)では夕刻、大量のトラックが停車しているのを目撃しました。 これらは本日の走行可能時間がリミットになった為、今夜ひと晩ここで泊まる車で(トラック内に眠れるスペースがあるらしい)日本のように夜通し走るなどという事はまず有り得ないとの事、それぐらい規制が厳しいのです。
これらのルールは日本でもいつぞや長距離バスの痛ましい事故があって以来、少しは厳しくなったようですがどこまで守られているのやら…、果てしない価格競争によるしわ寄せが現場に無理を強いている実態はあまり変わっていないのではないでしょうか?
小心者の私、飛行機もそうですが長距離バスに乗る時はいつも冷や冷やもので頼むから無理せず安全運転してくれよ!という気持ちになります。 何しろこっちは命を預けているわけですからね! 悲惨な事故を撲滅する為日本もどうかドイツを見習って厳格化した管理をお願いしたいです。
夜の食事はドイツらしくホテルの近くのビアホールへ。ここのお店、ビールを飲み終わるとこちらが頼みもしないのに次々とおかわりを運んできてくれます(わんこ蕎麦か!笑)。
つまみとしてソーセージを注文したら店員さん英語で(ドイツ語か?)何か喋って来るのですが当然言葉がわからないので適当に「イエス、イエス」と相槌を打っていると、ソーセージとともにスペアリブ(豚のすね?)が運ばれてきました。
食事の後は日航ホテルのバーで、今年ミャンマーやブラジルでもご一緒した方と飲み直す事にしました。 ただ、こちらのホテルのバーって日本のような最上階にあるバーと違ってロビーと同じ階にあるカフェテリアみたいなものなんですね。
バーだから当然カクテルがあるだろうと思って「カクテル!」と注文すると店員が「カクテル?」と聞き返して来ました。「イエス」と答えると「OK!」の返事、カクテルと言っても色々な種類があるはずなのにそれ以上聞き返して来ないので不思議に思っていたら何とホットコーヒーが出て来ました(笑)。 お〜い、何でカクテルがコーヒーに化けるんだよ! それとも私の発音がよほど悪かったのでしょうか? ま、酔いざましに熱いコーヒーもオツなものですが…。
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前回書いたようにスマホのメールもインターネットも遮断されてしまった私でしたが、旅行中突然日本の山北麻文くんからSMS(ショートメール)が届きびっくりしました。
電話だけは日本と繋がるので番号で送るSMSは受信可能だったのです。
「只今ドイツ、この一週間分のプロレス情報教えて」とヘルプの返信、情報に飢えていたのでおかげで助かりました!
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(次回へつづく) |
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