「北斗星…、俺の名は北斗星司。」
今回は「ウルトラマンA」第20話「青春の星・ふたりの星」の中で主人公・北斗星司が呟く台詞での始まりです(因みにこの回、ストーリーに全く関係なく北斗はこの台詞を二度も言う)。
…のっけから誰もついて来れないネタですみません、今回のテーマはウルトラマンAには全く関係なし、東京・上野から北海道・札幌を結ぶ豪華寝台特急列車、北斗星に先月、初めて乗車しました!
札幌行きと言えば来春廃止が決定した大阪発のトワイライトエクスプレス(FILE No.386参照)に7月に乗車したばかりですが、今回は乗車日前日に東京への出張があったので一泊して上野発の北斗星に乗車した次第です。
トワイライトに続いてこちらも近い将来の廃止は確定的という噂ですから、早いうちに乗っておくに越した事はありません。しかしこちらもトワイライトに負けないプラチナチケット、問題は切符が手に入るか否かです。
発売日は縁起の良い8月13日、例によって発売時間の10時ジャストに発券してもらう通称10時打ちにアタックする為、いつもの駅のみどりの窓口に9時40分頃着いたら結構な人だかりで仰天しました。
この駅の駅員は10時打ちのレベルが大変高いのでいつもお願いしているのですがネックは窓口が一つしかない事で、今までこんなに人が並んでいた試しがなかったので焦りました。よく考えたら今日はお盆休みである事をすっかり忘れていたのです。
とりあえず列に並ぶ私、果たして10時に間に合うか? こんな時に限って前の方の奴が「領収書を5枚に分けて切ってくれ。」とかややこしい事言ってるんですよね(後にせいっての!)。ようやく私の順番が来たのは9時55分、ぎりぎり間に合った!?
「10時発売の北斗星の発券お願いします!」
「あっ、10時発売の分はこちらの方の次になります。」
げげっ、よく見ると私より先に来ていた10時発券待ちのおばさんが横に待機しているではないですか! 不覚にも二番手に回されてしまいました…。
そのおばさんの申込書をちらっと見ると「新やまびこ」というどうでも良い(失礼!)、10時打ちでなくても難なく入手出来そうなチケット、順番変わってくれ!
おまけに10時寸前になって駅員が該当する列車がないとか言い出しておばさんと揉め出す始末、そうこうしているうちに時計は既に10時5分、後ろでひたすらやきもきしていた私でしたがもはや絶望的な気分です(涙)。
そこへLINEで連絡があり、今回も隣りの駅で10時打ちに協力してくれた某コップ屋さんからでした。こちらは10時ジャストにアタック出来たものの全席が瞬時に完売との事!がっかりしてその場を離れた事は言うまでもありません。
それからも何日もみどりの窓口通いをしたものの空きが出ない為、またしても禁断のネットオークションに手を出してしまいました。
北斗星の場合はまだ廃止が決定したわけではないので、前回のトワイライトよりは安く入手出来ましたがそれでも定価の○倍(涙)でした…。
こうしてどうにか待望の個室チケットを入手したものの、気がかりだったのは天候でした。何しろ9月は台風シーズン、高額のチケットを手に入れて運休にでもなったら洒落になりません。直前になり毎日天気予報とにらめっこしていたのですが、乗車二日前によりによって北海道で記録的豪雨発生してかなり焦りましたがどうにか当日は天候も回復、無事出発できる事となったのです。
乗車前夜には、約一年ぶりとなる渋谷のマウントレーニアホールでの太田裕美さんのコンサート(タイトルは「夏の終わりにtutumiko」)を楽しみいよいよ当日、もっとも列車の発時間は夜の19時3分なのでお昼は千葉の柏市に流通システム研究会で事務局を長年勤めて頂いた樋口さんを訪ね久々に食事をさせて頂きました。
18時前に上野駅に到着、ホームには北斗星&カシオペアの乗客の為の「五ツ星広場」なる区画があるので何かと思ったらただ椅子が並んでいるだけ、JRに空港のビジネスラウンジ並みのサービスを一瞬でも期待した私が馬鹿でした(笑)。
今や遅しと北斗星の到着を待ち構えるカメラ小僧たちが多数(私もその一人 笑)、18時40分、ゆっくりと北斗星がその青色の車体を現しました。
早速乗車して自分の個室へ、ドアを開くと小さな階段を上がったところにベッドがあり、トワイライトの部屋と比べると少し小さい感じですがやはり個室は落ち着きます。
さあこれから大宮、宇都宮、郡山、福島、仙台などを経由して終点の札幌まで約16時間の長旅の始まりです。
列車が走り出すとコップ屋さんのアドバイス通り早速食堂車にシャワー券を買いに行ったのですがあらら、早くも売り切れとの事、記念に買い求める輩が多かったのでしょう。
実は食事の方も食堂車のテーブルが予約できなかったので、奮発して上野の松坂屋で買ってきた高級鰻弁当を持参して部屋で頂きました。
食堂には行けずシャワーも使えずではやる事なし、しかもトワイライトと違って夜の出発ですから外はすぐに暗くなり景色も見えません。腹が膨れたらとっとと寝るしかないのですが、前述のように階段を上った上部にベッドがあるので(つまり二段ベッドの上のような感じ)結構揺れがひどくて夜中に何度も目が覚めあまり安眠できませんでした。
朝6時、廊下を歩く人の声で目覚めると、外には北海道の海が見えました。
朝食の時間は6時半からでしたが早めに行って並んだおかげで待たずに済み、和と洋の二種類から和食をチョイスしました。二年前にトワイライトに初乗車の時も同様に二種類から選べたのですが7月に乗車した時はメニューが一本化されていてちょっとがっかりしたものです。従って朝食に関しては北斗星に軍配!
食事が終わっても札幌まではまだ4時間の道程、やはり北海道は広し、前夜あまり安眠出来なかったのでもう一寝入りしようかと思いましたが、やたら廊下をワゴンの物売りが通ったりアナウンスが流れるのでゆっくり寝てられません。
そうこうしているうちに11時15分、とうとう札幌に到着しました。
札幌に来たら先ずは定番のラーメン横丁へ、今回は「弟子屋」というお店の魚介しぼり醤油ラーメンを頂きました。
そうそう、今回札幌くんだりまでやって来た理由を書くのを忘れていました(別にラーメンを食べに来たわけではありませんので 笑)。
北斗星への乗車も目的の一つですが、札幌で久々の開催となる電流爆破デスマッチ(FILE No.313 参照)、「邪道」大仁田厚と「プロレス界の帝王」高山善廣の完全決着戦がお目当てだったのです。
試合開始は14時からでしたが時間潰しの為、札幌駅の近くで開催中の「サザエさん展」に行ったら何と入場まで一時間待ち! こりゃダメだと諦めました。
根強いサザエさん人気、しかしおまえら本当に毎週テレビ観ているのかよ!(かくいう私も長い間ご無沙汰ですが)
さて、電流爆破マッチの会場となるのは昨年4月にもやって来たテイセンホール、ボウリング場の中にあるユニークな会場で、こちらもサザエさん展に負けず劣らず大盛況でした。
この日の試合前には大仁田厚のもうひとつの顔、グレート・ニタの記念撮影会もあり、そのニタは試合にも出場、試合後も続く場外乱闘でニタが私の席の後ろを通過した時突如こちらに向かって緑の毒霧を噴射!
あ〜らら、腕やらスラックスやらが緑色に染められてしまいました(休憩時間にトイレで鏡見たら顔にまで! 笑)
そしてメインの電流爆破では、テイセンホールの小さな空間は爆破音が凄まじく反響する為効果倍増、観客は度肝を抜かれていました。
(どさんこ大花火の模様はこちらをクリック)
試合後、再びサザエさん展に行ったら今度はすんなり(と言っても5〜10分待ったが)入場できました。館内は幅広い年代の凄い人…全くおまえら本当に毎週テレビ観てんのかよ(しつこい?)。
夕食は再度ラーメン横丁まで足を伸ばそうかと思ったのですが、サザエさん展をやっていた同じ建物にあるラーメン共和国で済ませる事にしました。お店の名は「初代」、勿論醤油ラーメンです。
食事を終えてホテルにチェックイン、緑色に染まった腕の私にフロントの係員が奇異な目を向ける事(笑)、しかしこの毒霧、風呂に入っても結構落ちないものですね、これじゃあいつも顔面に吹きかけられる対戦相手は大変だと同情しますが、果たして毒霧の正体は一体何か??いつか解明したいと思います。
翌日は敬老の日で国民の祝日、ただ帰るのは勿体無いと日本の最北端である稚内まで足を伸ばしました。
朝10時20分の飛行機に乗り、小さな稚内空港に11時15分着、当初レンタカーでも借りようかと思ったのですが、慣れない土地で事故でもしたら大変と臆病者の私は観光タクシーを利用する事にしました。
大阪は9月に入っても暑い日が続いていて、北海道の天気予報を見ても最高気温は20〜25℃との事だったので無謀にも私、今回の旅行にTシャツだけでやって来ました。
札幌の日中は快適だったのですがここ稚内は風が強く、タクシーの運ちゃんにも呆れられました(笑)。さらに無謀な事にその格好のままマイナス12.4℃の流氷館に突入したら寒くて震えが止まらず、思わずお土産物屋でジャンパーを調達したのでした。
残念ながらこの日は見えなかったのですが、日本最北端の宗谷岬からわずか43km先にはロシアのサハリンがあります。
昼食は宗谷岬のすぐ近くの日本最北端の食堂で新鮮な魚介類のぶっかけ丼を頂き、親切な運転手さんの案内で4時間に渡って近隣の名所を周る事が出来ました。
再び稚内空港に戻り17時10分のフライトで新千歳に、今ツアーの締めとして夕食は通算三度目のラーメンです。お店の名は「次郎長」、勿論醤油ラーメン(だから私は醤油派なんです!)ああ、体重増が気になる…。
20時10分のピーチに乗るはずが機材の遅れとかで出発は20時半、家にたどり着いたら0時半になっていました。
(札幌〜稚内ダイジェストはこちらをクリック)
初めて乗車する事が出来た北斗星ですが、トワイライトに続きこういう旅情を誘う列車が噂通り廃止されてしまうとしたら淋しい限りですね。機会があればもう一度ぐらい乗車したいものですが…。
ついでに9月のネタをまとめて放出しますと、21日は毎年恒例新日本プロレスの神戸ワールド記念ホール大会、今年も超満員で熱戦が展開されました。
(新日本神戸大会はこちらをクリック)
27日は大阪万博記念公園東の広場にて野外コンサート、「南こうせつ サマーピクニックLOVE&PEACE」に行って来ました。ゲストは太田裕美、伊勢正三・イルカ・大野真澄・尾崎亜美・さだまさし・杉田二郎・槇原敬之・松山千春・ムッシュかまやつ・森山良子と超豪華!
今月は二度も裕美さんの歌が聴けてラッキーでしたが、何とサプライズゲストとしてももいろクローバーZまで登場! もっとも客席は中高年が大半だったのでキョトンとしていましたが(笑)。
裕美さんとももクロの夢のデュエットも実現しましたよ!
コンサートの開始はお昼の2時で9月終わりとは言え炎天下、5時間の長丁場だったので夕方陽が落ちると涼しくなりましたがすっかり日焼けしてしまいました。
尚、この日の模様は25日にNHK BSプレミアムで三時間枠でオンエアされるとの事、皆さん必見ですよ!
そして翌日は東京に飛んでゆずポン&ゆずポンマスクの写真集発売記念イベントに参加、引退してもゆずポン人気は凄い!(記念撮影はこちらをクリック)
季節はようやく秋らしくなって来ましたが10月もネタが満載につき、ご期待下さい!
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