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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です

FILE No.386

2014.8.9
「 トワイライトエクスプレス(2) 」

(前回からの続き)

前回とタイトルは違いますが、先週の続編である7月のネタをお届けします。
舞台は北の大地、そう、二年ぶりに大阪〜札幌を結ぶ豪華寝台特急車トワイライトエクスプレスの、それも個室に乗車しました! 一昨年9月に初乗車(FILE No.294参照)した時は個室がとれずBコンパート(4人用相部屋)に甘んじ、昨年4月には待望の個室をゲットできたにも関わらず爆弾低気圧(FILE No.322)により運休という悪夢のような展開、まさしく三度目の正直です。
何年も前から廃止の噂が絶えず、そうなる前にどうしても個室を体験しておきたいと焦っていたので、年の初めから7月21日に新日本プロレスが札幌で開催するビッグマッチに狙いを定めていました。
トワイライトへの乗車予定日は7月20日、ベストシーズンである7月の連休中と言う事でチケットをとる事は至難の技と覚悟していましたが、5月に入りJRが老朽化を理由に来年春のトワイライトエクスプレス廃止を正式発表、恐れていた事が遂に現実となりました。
(あ〜バカ、廃止を発表するならせめて夏が終わってからにしてくれよ!)思わず天を仰ぐとはまさにこの事、これでただでさえ厳しいチケット争奪戦が過去最高の難易度となってしまったのは言うまでもありません。

運命の発売日、みどりの窓口にスタンバって発売開始時間の10時の時報と同時に発券の為の入力ボタンを押してもらう(これを通称10時打ちと言う)よう依頼しました。
今回も某コップ屋さんが御夫婦で協力して下さり(感謝)それぞれ別の駅の窓口で10時打ちにチャレンジしてくれる段取りでした。
因みにコップ屋さん夫婦もバカンスの為、私より一日早い7月19日発のトワイライト乗車を狙って発売日であるこの日の前日に10時打ちにトライしたのですが瞬時に売り切れる完敗だったそうです。
運命の10時、時報と同時にスイッチを押す駅員、心臓が止まりそうな程緊張した瞬間でしたが残念ながら私の本命であるB個室(シングルツイン)は取れず!
念の為、Bコンパートも含め全ての席を見てもらいましたが瞬時に完売との事、文字通りの秒殺でした。ああ、やはりダメか…。
電話連絡するとコップ屋さん夫婦の方もやはり空振り、現実の厳しさを思い知らされました。
残された手段は二年前のように乗車日直前までみどりの窓口通いを続け、キャンセルが出るのを待つのみ、しかし今度ばかりはその可能性も極めて低そうです。
今回はあくまで最後のトワイライト乗車が主目的だったのでプロレスの方の前売り券は買っていませんでした。ぎりぎりまで待って乗車券がとれなければ札幌行きは諦め、(可能性は低いものの)乗車に成功すれば試合の方は最悪当日券でも入れるだろうとたかをくくっていたのです。
ところが!今回の札幌大会は新日本プロレスの年に一度の真夏の最強戦士決定リーグ戦と言われる「G1 CLIMAX」の開幕戦、前売り発売が開始され、当日の対戦カード(公式戦)が発表されると予想以上にバカ売れで、ネットでチェックすると高い席から全て完売、安い席も「残りわずか」となっているじゃないですか!
これでは奇跡的にトワイライトに乗れても肝心の試合が観戦できなくなってしまう!
のんびりみどりの窓口通いをしている場合ではなくなりました。行くのか行かないのか?今すぐ決断しなければなりません。やはりどうしても行きたい、しかし現実にチケットが取れない、崖っぷちで焦った私はとうとう禁断の?ネットオークションに手を染めてしまったのです。
7月20日発のB個室を出品している人が何人かいて、予想以上の凄まじい争いとなったのですが最後は意地と半分やけっぱちで定価の○倍で執念のゲット!
落札した瞬間は嬉しさ半分、(ああ、やっちまった…)という思いが半分、先日20年後のピースボート乗船(FILE No.383参照)を目標に世界一周基金を始めようと決断した矢先にこれですから、やはり私には貯蓄は無理ですわ(苦笑)。
プロレスの方の前売りも無事入手、とにかくこれで待望のトワイライト個室での札幌行きが決定しました。
コップ屋さんの方は結局18日に飛行機で札幌入り、帰りは私の乗車日である20日にフェリー(こちらも行きは売り切れ、帰りもキャンセル待ちで何とか入手できたとか)と言う事になったので残念ながら私とはニアミス、現地で合流してラーメンを食べに行く約束は流れてしまいました。

待ちに待った7月20日、天気は快晴、しかもこの日は私めの29回目(笑)の誕生日、トワイライトエクスプレスでの孤独な旅によるバースデーと言うのもなかなか味わいがあります。
出発は午前11時50分、初めての個室は思ったより狭いなあと言うのが第一印象でしたが、ソファを折りたたんでベッドにして寝転がれば快適そのもの、♪狭いながらも楽しい我が家ってか(笑)。
上段にもベッドがありそこへ荷物が置けるので助かりました。Bコンパートは荷物の置き場が無いので足元に置くしかなく、満足に足を伸ばす事も出来ませんでしたから。
行程については前回も書きましたので詳細は略しますが、お昼1時よりランチタイム開始、この日の乗車率は100%でしたが、前回の反省を生かし(二年前はタッチの差で満席で食事にありつけたのが2時過ぎだった)食堂車に早めに行って並んだおかげで無事座れ、オムライス&スープ&サラダを頂きました。

片道1500km、22時間の長旅、持ってきた新聞も雑誌もすぐに読み終え寝転がってスマホでカードゲームに興じたりしていました(個室はコンセントがあるので充電が出来て有難かった)が、とにかくヒマを持て余します。
しかし飛行機だと2時間で行くところを、あえてこれだけの時間をかけて行くところが何とも贅沢ですね〜。

夕方16時半には早くも夕食の日本海会席御膳(6000円なり!)が運ばれてきました。
本来は前回同様フレンチのディナーを頼みたかったのですが、みどりの窓口に行ったら既にテーブル席が予約で一杯だったのです。乗車が確定しないとテーブルは予約できないシステムなので乗車券の発売初日にこちらも埋まってしまったのでしょう。
前回は折角のディナーがお腹が空いてなくてろくすっぽ楽しめなかった苦い思い出があるので、今回は何としてもそのリベンジがしたいところでした。テーブルがないのなら個室にフレンチ運んでくれと頼んだのですがあっさり却下(笑)、やむなく個室で食べられる日本海御膳を予約した次第です。流石にテーブル&ディナー券をネットオークションに出品している奴はいませんでしたね(笑)

翌朝9時52分札幌着、トイレに行きたくなったり列車の揺れで結構何度も夜中に目が覚めましたがやはり個室は楽、前回とは身体の疲れ度合いが全然違いました。
いったんホテルに荷物を預けお約束通りラーメン横丁へ。入ったのは旭川ラーメンのお店「特一富屋」、こちらの一番人気は醤油ラーメンとの事でした。
札幌と言えば味噌ラーメンなんでしょうが実は私は醤油派、やはり醤油こそラーメンの元祖です。
ラーメンの後は雪印パーラーと観光客の定番コースを渡り歩いていよいよ試合会場へ。豊平公園にある北海道立体育センター北海きたえーるは何ともSFチックなアリーナでした。 当日券売り場を覗くとやはり安い席以外は全て完売、前売り買っておいて正解でした。

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未来都市を彷彿させる
北海道立体育センター
北海きたえーる
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模型で見ると全景は
こんな感じ
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館内は超満員、札幌にも
カネの雨が降った!
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年に一度の「G1 CLIMAX」、優勝の行方は?

超満員の観衆の中、G1に相応しい熱戦が続き休憩時間に入る直前、リングアナから「来年7月20日海の日に再びここ、きたえーるでの開催が決定しました!」とアナウンスが流れました。 どっと沸く館内、しかし私は心の中で(来年はもうトワイライトも無いし来ね〜よ!)とツッコミ(笑)、しかし誕生日に札幌で新日本プロレスを観るというのもオツなものなので、ひょっとしたらまたこの北の大地に出没しているかも…。

15時から始まった試合は意外に早く18時に終了、近年の新日本のビッグマッチは無駄に時間が長びく傾向があり4時間以上になる事もザラだったので泊まりにしたのですが、何だよ、これなら楽勝でこの日帰れたじゃないの(大阪行きのフライト最終は20時台)。
夕食は本日二度目のラーメン横丁で勿論、醤油ラーメンを頂きました。
入ったお店は確か以前にも来た事がある「おぢぢ」でしたが、いつの日かラーメン横丁にあるお店を全店制覇したいものです。
食事後の帰り道、オカダ・カズチカ&中邑真輔&外道の三選手とすれ違ってびっくりしました。 さらにその後、今度は買い物帰りと思しきTAKAみちのく選手とも遭遇、ススキノは案外狭い街ですね〜。

翌22日、帰りの飛行機は18時15分だったのでコップ屋さんのお勧めで、富良野市にある有名なラベンダー園に行く事にしました。しかしこんなとこ、ヤローが一人で行く場所じゃないですよ(苦笑)。
朝8時札幌発の特急スーパーカムイ3号に乗り旭川に9時25分着、そこから9時55分発の何ともレトロ調の富良野・美瑛ノロッコ号に乗り換え、臨時駅であるラベンダー畑駅への到着は11時11分、片道3時間11分の長旅でした。いや〜、改めて北海道は広い…。
目的地であるファーム富田(http://www.farm-tomita.co.jp/funclub/)までは歩いて数分で 辿り付きました。
ラベンダーを中心に素晴らしい美しさの一面の花畑、その中を彷徨い歩く中年のオッサン、我ながら何とも哀愁のある光景です(笑)。
しかし北海道と言えどもこの日は大変な暑さ、おまけに物凄いラベンダーの香りで危険ハーブでラリっているかの如く(笑)しまいに頭がくらくらして来ましたので、昼食にカレーとデザートにメロン、ついでにラベンダーソフトクリームを頂いてから早々と脱出しました。
帰りはタクシーで無人駅である中富良野駅へ、そこから13時24分発の普通電車に揺られて14時28分に旭川着、14時55分にスーパーカムイに乗り換えようやく17時に新千歳空港に、ちょっと早めの夕食として空港でもラーメンを食べて今回のツアーを締めくくったのでした。
札幌〜富良野の旅行ダイジェストはこちらをクリック

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 大阪・梅田にある
「北海しゃぶしゃぶ」

8月に入って今回もお世話になった北海道通?のコップ屋さんと「札幌反省会」を開きました。場所はテーマに相応しく梅田にある「北海しゃぶしゃぶ」です。
念願かなって実に2年越しでトワイライトエクスプレスの個室に乗る事が出来た感動の旅、しかし人間と言うのは欲が出て来るもので、廃止の前にB個室よりもさらに広くて豪華なA個室(ロイヤル)に乗りたくなって来ましたよ。
廃止まであと半年足らず、ますますチケットはプラチナペーパー化必至ですから、ロイヤルどころか乗車自体が絶対無理でしょうねえ…、もうネットオークションは御免ですし(苦笑)。
快適で贅沢な時間を過ごさせてくれたトワイライトエクスプレスに「長い間お疲れ様でした。」の言葉を送りたいです。
そしてこれだけ根強い人気があるのですから、またいつの日かの復活を期待しています。その時には旧態依然とした販売方法は止めて、もっとチケットを取りやすくして下さいね!

* お盆休みの関係上、次回の更新は8月23日(土)となります。

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