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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です

FILE No.397

2014.11.1
「 狂虎のサーベル(2) 」
 400回までM3 

(前回からの続き)

「インドの猛虎」ことタイガー・ジェット・シンのトレードマークであるサーベル探しは八方手を尽くしたものの糸口すら掴めず、完全に行き詰まりました。
もはやギブアップするしかないのか? …どうしても諦めきれずあてもなく色々なキーワードでネットを検索していた2013年の11月のとある日、とうとう各種の武具を特注で作ってくれるというサイトを発見したのです!
紹介されていた実績を見ると主にマニアが注文してくるSFアニメや映画のキャラクターの剣や武器を完全ハンドメイドで製作している工房でした。
(武器工房ギルガメッシュhttp://www.blacksmith-gilgamesh.jp参照) ここなら受けてもらえるかも!と喜び勇んで早速問い合わせてみようと思ったのですが、サイトのトップページには「現在の納期」として「製作依頼過多につき、現在(2013年秋)ご依頼分の完成は2015年夏になります。」との事!
いくら何でも二年も待つのは辛いよなあ、と思いつつもとりあえず駄目元で相談だけはしてみる事にしてサーベルを持ったシンの写真を添付のうえ「色々と当たったが同等品が見つからないので何としてでも製作をお願いできませんか。」と書いて祈るような気持ちでメールしました。
すると早速返信があり、先方もプロレスラーのコスチュームの依頼は初めての事で戸惑ったようですが、市販のサーベルの装飾品を改造して製作自体は問題なく可能との嬉しい返事でした。
問題の納期ですが、よくよく聞いてみるとサイト上でかなり遅い納期を告知しているのは、時々テレビ局や映画制作会社の小道具係から無茶な短納期のオファーが舞い込むからで、それらを断りアマチュアのファンの依頼分を優先する為だそうです。
それでも個人でやっていらっしゃるのである程度の時間は必要で交渉の結果、半年(2014年夏完成予定)で造って下さる事になり無事契約が成立!
「思う一念岩をも砕く」とはよく言ったもの、先ごろお亡くなりになった(ご冥福をお祈りします)土井たか子さんじゃないですが、この時の私はまさに「山が動いた」の心境でした。
先方からはサーベルのもっと細部がわかるデータの要請があったのですが、私自身真近でじっくり見たわけじゃないしサーベルのアップ写真なんてないんですよね〜。

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 シンと言えばこのポーズはおなじみ

できる限りサーベルが写っている写真を集めて提供し、細部は先方のフィーリングに任せる事にしました。
サーベルの長さを何cmに設定するか?も難題でしたが身長180cmのシンがサーベルを銜えているポーズ(写真)から100〜110cmぐらいと推測しました。

やがて年が明け、完成は夏頃と聞いていたのでまだまだ先と気長に待っていたら予想以上に早く仕上げて下さり2月の末には無事に届きました。
本物と全く変わらぬ素晴らしいクオリティ、手にとった時は感動もので思わず柄の部分で誰かを殴りたくなりました(笑)。

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遂に完成、狂虎のサーベル!
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折角サーベルが手に入ったのだからと図に乗った私、どうせならタイガー・ジェット・シンなりきりセットを完成させようと今度はターバンを入手する事にしました。
心斎橋にあるアジアン雑貨の大きなお店に行ってシンの写真を見せたら、既製のターバン(ストゥ−ル)では種類が少なく長さも足りない恐れがあるので豊富に取り揃えてあった生地の反物の中から数種類を2〜3mの範囲で切ってもらいました。
シンのターバンと言えば、ゴングが鳴る前に奇襲攻撃をかけて相手の首に巻きつけ絞めあげるのがお約束、全日本プロレスへの移籍後(1981年)は動きがスローモーな(失礼!)馬場さんがよく餌食になっていたものです。
雑貨店の若い女性の店員、やはりシンの事を知らなかったのですがターバンでジャンボ鶴田の首を絞めている写真を見せたらどん引きしていました(笑)。
しかしターバンの巻き方って難しいですね〜、ネットの動画とか見ながら練習するのですが元々手先が不器用な私、どうもサマになりません。身近にインド人がいたら良かったのですが。
次に付け髭を買おうとドンキホーテや東急ハンズのパーティグッズを見に行きましたが良い物がなく、やむなくネットで取り寄せたのですがシンの顎鬚と同じような物が見つからず今後の課題となりました。まさか本物の髭を生やすわけにもいきませんし(苦笑)。
サーベル、ターバン、髭が揃ったところで本当ならシンが入場時に着ている衣装も欲しいところですがそうなるとタイツ、レスリングシューズまで必要になって来るのでひとまず時期尚早と断念しました(一体私は何を目指しているんでしょう 笑)。

7年ほど前から茨城県のつくば市にタイガー・ジェット・シンのご親戚の方がやっているインド料理店がありまして、昔から行ってみたいと思っていました。
茨城と言えば3年前に内藤さんの御紹介でお会いした(FILE No.210参照)石塚包装の石塚真一さん(現社長)の出番です!
石塚さんとは初対面の後、昨年11月のリスパックさんの60周年記念式典で久々に再会し立ち話をさせて頂きました。
以前からずっといつか茨城まで行くので一緒にシンのカレーショップに行きましょう!と言っていたので、先日東京出張の途中でつくばまで足を伸ばす事にしました。
折角シンのお店に行くのですから当然、タイガー・ジェット・シンなりきりセットのお披露目ですが、この為だけにわざわざサーベルを東京まで運ぶ私も相当の大馬鹿者です(笑)。
「バカバカしいと思うなよ やってる本人大真面目」(カックラキン大放送のラビット関根の名台詞より)

秋葉原からつくばエクスプレスに乗り約45分、つくば駅に着くと迎えに来てくれる石塚さんを驚かす為、駅のトイレで早速シンに変身! 鏡の前で懸命にターバンを巻く私、この駅はまだ人が少なくて良かったです(笑)。
やがてやって来た石塚さん呆れながらも?「ターバンで奇襲攻撃をかけられなくて助かりました。」(笑)、そして過去何度も口にしている「いや〜、田宮さんの好きな事にかける情熱は凄いですね〜。」とのお言葉がこの日も出ました。誉め言葉と受け取っておきます!
石塚さんの車に同乗させて頂き5分ほど走るとシンの写真の大きな看板がよく目立つお店に到着、店内に突入するとインド人と思しき店員さんに大ウケでした。
店内にはシンの写真やパネル、懐かしいポスターなどが沢山展示されており、開店直後で他の客がいないのをいい事に写真をバシャバシャ撮らせて頂きました。
そしていよいよお食事ですが、ネットの記事で「タイガー・ジェット・シンスペシャル」というメニューがあると聞いていたのでそれを食べたかったのですが、残念ながら現在はメニューが変わってしまったようで通常のランチメニューを注文、サラダ&ドリンク&ナン&カレー二種類のコースです。
辛さは5段階方式になっていて私は下から二番目にしたのですがそれでも結構辛くて食べていると汗だく、とてもターバンなど巻いていられなくなり口髭も気持ち悪いので早々ととってしまいました。
カレーを食しながら石塚さんとは色々と情報交換をさせて頂きましたが、石塚さんもお母さんから社長を引き継がれてまだ半年あまり、色々と気苦労が多いようです。
彼もこの業界には珍しく?大変勉強熱心な方なのでいずれ大阪まで当社の見学に来たいとの事、見せるほどのものじゃあございませんが(笑)いつでもお待ちしております!

ところで店員さんに聞くとシン本人は残念ながらもう随分長い間来店していないそうです。ま、そりゃそうでしょう、来日してないのですから。
日本で成功したシンは稼いだファイトマネーをカナダで事業に投資、これが大当たりして莫大な富を生み出しました(勿論当時は一年中日本にいたので実質的には共同経営者、現在は息子さんたちが経営をしてシン自身は非常勤の立場)。
日本人には想像がつかないですが今やシンは世界的なセレブで、二年前にはエリザベス女王即位60周年記念勲章を受賞していますし、長年の慈善事業活動が評価されてシンの名前の付いた公立小学校まであるというから驚きです。
シンご自慢の自宅、通称タイガー・パレス(宮殿)は広大な土地にある本当に宮殿のような建物でカナダのトロントの空港からタクシーに乗って「タイガー・パレス」と言うだけで到着するそうです。因みにタイガー・パレスの近くの高速道路は走る車が見物目当てに減速するのでいつも渋滞気味だとか…。
シン自身正式にプロレスラーを引退したわけではないですが、年齢的な問題もあるし第一これだけ成功してしまうと、もうリングに上がる必要すらありません。
実際、WWEからオファーがあった時も断ったそうですが、シンにとってやはり日本は特別な思い入れがあるようなのでひょっとするとひょっとするかもしれません。
年末にミル・マスカラスとテリー・ファンクの二大レジェンドが来日決定し、チケットを買う為プロモーターのNOSAWA論外選手とメールでやりとりした時、「来年は是非、シンを呼んでください。」とリクエストしたら「シンは僕の(呼びたい選手の)リストに入っています!」と返事を頂きましたので大いに期待しています。
もし来日が実現したら茨城のお店でイベントをやって欲しいですね。その時はまたサーベル持参で(笑)駆けつけますので!
シンのカレーハウスはこちらをクリック

インド繋がりと言うわけではないですがシンのお店に行った翌日、六本木にあるアーユルヴェーダのお店に行って来ました。
アーユルヴェーダとはインドの伝統医学で、平たく言えば薬草やオイルを使ったインド式のエステです。
その中にネトラバスティという目の治療がありまして、以前にテレビで紹介されているのを見たのですが、これは何と目にバターを入れるのですよ!
そんな事して大丈夫なのか!?と思ったのですが、無塩バターから一切の不純物を取り除いたギーと言われるオイルを使うこのトリートメントは目の汚れや疲れを取り去り、ドライアイ、眼精疲労、はたまた目元のクマやくすみなどに効果絶大なのだそうです。
何でもすぐ体験したくなる私、是非一度やってみたいと思い大阪で探したのですが、アーユルヴェーダのお店はあってもネトラバスティまでやっている所はなかなか無く、たまにあったと思えば女性専用だったりで、何年も時間が過ぎてしまいました。
本当は一昨年インドに行った時に本場の治療を体験したかったのですがそのチャンスがなく、諦めかけていたところ流石大都会の東京、ようやく最近になって男性でもOKのお店を発見したのです。

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 ネトラバスティに初挑戦

いよいよ予約当日、寝転がってまず目の上に小麦を練ったもので眼鏡のように土台を作ります。
そして上からギーを流し込む緊張の一瞬、オイルの温度は40℃前後に保たれているのでまぶたの上から蒸しタオルを当てているような心地よい温かさでした。
そしてゆっくりと目を開きましたが全く染みたり痛みを感じるような事はなく、あとは指示に従って瞬きを繰り返したり目玉を左右にゆっくりと回したり、永田裕志の如く(笑)白目に挑戦したり…。
まるで目玉に入浴させているような極楽気分が味わえました。そう言えば目玉の親父(by ゲゲゲの鬼太郎)もよく湯呑茶碗で入浴してたな(笑)。
終了後、目に油膜が残っている少しの間はしょぼしょぼしましたが確かに目がすっきり、目薬などでは味わえない爽快感です。

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 残ったバターオイルは
お持ち帰り

残ったギーは小瓶に入れて貰って来たので自宅でチャレンジしても良いし、ネットなどでは自分でギーを作る方法なども紹介されていますが、考えてみりゃ温度を40℃前後に保つのが難しいかもしれませんね。熱すぎて目を火傷したら洒落になりませんから(笑)。
…と言うわけで残ったギーは無難にパンに塗って頂きました。

インド続きの二日間でしたが子供の頃読んだ童話「ちびくろサンボ」、原作では主人公はインドの少年でした。最後は虎たちがぐるぐる回っているうちにバターになってしまうというオチで、何故虎がバターになるんだろう?と当時不思議でしたが今思えばインドらしい寓話でした。
もし、タイガー・ジェット・シンがバターになったら相当、目に効きそうです(笑)。

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