(前回からの続き)
第3日目 6月24日(土)
前日のネス湖探検の興奮が冷めやらず、また時差ボケの影響もあり早起きの私、実はある目的があって早朝4時前には目を覚ましました。その理由とは…来週のブログで公開します(笑)。
この日日本からは「極悪大王」ミスター・ポーゴさん死去の衝撃的なニュースが飛び込んで来ました。大仁田厚との抗争はインディ版の名勝負数え唄とも言える芸術作品で、10月の大仁田引退試合に花を添えて下さる事を期待していたのに…合掌です(涙)
そしてこの24日、東京・渋谷では太田裕美さんのソロ・コンサートが行われていたんですよ〜(涙)…折角のソロコンを落としてしまうなんて痛恨の極みですが、半年以上前から決まっていた海外視察の日程だけは動かしようが無く涙を呑んだ次第です。年内にソロコンやってくれ〜!!
気を取り直して本題の視察の話…と言ってもメンバー中7人は前日から泊りでセントアンドリューズに行っており戻って来るのは早くて夕方、皆さん二日連チャンでのゴルフ三昧、こちらはカート無しの歩きだと言うのにお元気ですね〜。
ここエディンバラには私と近江さん二人のみなので、のんびり市内の観光に出かける事にしました。
市内を一日中周遊しているバスがあり、一日有効のチケットを買えば自由に何度でも乗り降り出来るのでこれを利用して、先ずはエディンバラ城に行って来ました。
書き忘れていましたがスコットランドの6月の気候は17〜22℃ぐらい、涼しくてすごしやすいだろうと踏んで来たのですが、涼しいを通り越して結構寒かったです。
基本こちらは初夏のつもりで来ているのでこの寒さは想定外、とにかく風が強い!
地元民たちもけっこう厚着をしていましたが、中にはTシャツやノースリーブで歩いている人もいて両極端、この人たちの体温はどうなっているのでしょうか?
広い城の中を歩き回っていささか疲れたので街でランチタイム、どうせならここでしか食べられないものをと言うわけで、ハギスを食べられるお店に行きました。
ハギスは茹でた羊の内臓のミンチを玉ねぎやハーブ等とともに羊の胃袋に詰めて蒸した、所謂プディング(詰め物料理)で、スコットランドの代表的な郷土料理です。
メニューを見ると何もつけないノーマルタイプと各種ソースを和えたものがありましたが、ソースが無いといささか生臭そうな気がしてスコットランドらしく、ウイスキーソースタイプを注文しました。
さてお味の方は…う〜ん、微妙(笑)、しかしけっこう量が多いのでお腹はいっぱい、それにウイスキーソースは最初は美味しいですが、終わりになるといささかしつこく感じました。
後から知った事ですが、このハギスと言う名前はスコットランドで古来より存在が信じられている伝説の生物に由来するのだそうです。昨日はネッシー、今日はハギスととことんUMA尽くしですが、ネッシー捕獲失敗のうさをハギスを食べて晴らしました(笑)。
食後はホリルードハウス宮殿へ、但し中には入らず外観のみ観ただけでとにかく寒い(しつこい!)ので土産物屋に避難しました。
既にあちこちのショップでお目当てのネッシー・グッズは仕入れていたのでもう買うものはないなと思っていましたが、犬のヌイグルミに思わず足が止まりました。
かつての愛犬・ロン(FILE No.475 参照)を彷彿させたからです。
死して26年が経った今でも毎日のように思い出すその姿、そう言えばヨークシャー・テリアはここイギリスが原産国だった事に気づき、思わず一つ買ってしまいました。
因みにロンと言う名前は「ウルトラマンレオ」に登場した、レオのペット怪獣から頂いたもので、ネッシー、ハギス、そしてロンとこの二日間はとことん怪獣と縁があります。
ホテル近くにあるスーパー「テスコ」を見学した後は、一旦ホテルに戻り、ようやくセントアンドリュースから帰還したゴルフ組と何人かで再び街に出てイタリアンの夕食を頂きました。
(第3日目 エディンバラ市内観光ダイジェストはこちらをクリック)
第4日目 6月25日(日)
スコットランドを後にしてイングランドの首都ロンドンへの移動日、ホテルをチェックアウトして朝9時の飛行機に搭乗、10時半にロンドンのヒースロー空港に到着しました。ここで今回は大活躍?の近江さんが大チョンボ、皆で預けた荷物が出て来るのを待っている時、トイレに行こうとしてうっかり出口から出てしまったのです!
保安上の問題から一旦荷物の受け取り場所から外に出たら中には戻れないのはご存知の通り、携帯で連絡があったので近江さんのスーツケースは我々が回収したので何の問題もなかったのですが、出口を潜ると姿が見えません。携帯も繋がらなくなって皆で心配していました。かなり時間が経ってようやく見つかったのですが、自分で何とかしようと慌てて何処か事務所に駆け込んだものの埒が明かず、すったもんだしていたようです。
無事で何よりでしたが、皆いない時は「きっとテロリストと間違われて拘束されたんだよ。」とか好き勝手な事を言ってました(笑)。旅にハプニングは付き物、しかしこれほど旅慣れた方でもこんな事があるんですね〜。
思わぬアクシデントでかなり時間をロスしましたが、そのままバスでロンドン市内へ移動して老舗の百貨店「ハロッズ」を見学、食料品売り場ではアメリカと違って一切写真撮影にクレームが無かったので、皆自由に(勿論節度を守りながら)写真を撮らせて頂きました。
昼食は百貨店内で各自好きなお店に行く事になり、日本食が恋しくなった私は寿司屋を発見するとすぐ飛び込んでしまいました。
寿司を握っていたのは中国人、お値段もけっこう高目でしたがそれでも懐かしい味に満足、因みに私が注文したのは巻きもののセットで、名前はまたしても怪獣を連想させる「ブラックドラゴン」、いかにも中国らしいネーミングでした。
尚、ロンドンは今朝までいたエディンバラと違い、寒くもなく暑くもないまさにベストシーズンと呼べる気候で大変過ごしやすかったのですがわずか三週間前(6月3日)にテロ騒ぎがあったばかりだったので、心なしか緊張したのも事実です。
実はそのテロの数日後、旅行社から電話があり「ご承知のように先日ロンドンでテロがありまして…」と切り出して来たので(げげっ、まさかの中止かよ!?)と一瞬焦りましたが、「主催者の近江さんが実施すると言っているのでご心配なく。」と言うお知らせでした。なんだ脅かすなよ、とほっとしたものの、いくら主催側がやりたくても参加者が臆病風に吹かれてキャンセルが続出したら成り立たなくなりますので、ぎりぎりまで心配していました。結局、誰一人欠ける事無く無事渡英が出来て良かったです、皆さん余程ゴルフが楽しみだったんですね(笑)。
もしこれが、当社がかつて加盟していた「流通システム研究会」のような包材屋の集まりだったら…200%間違いなく中止に追い込まれていた事でしょう。ほんと我が業界は決してリスクは取らない保守的集団なのです(笑)。
食後は世界で最も有名な大英博物館を見学、じっくり見ると2〜3日はかかるほどの広さの為、有名なロゼッタストーンやほんまもんのミイラなど、ポイントを絞って回りました。最後に先頃アマゾン傘下となり話題を呼んだスーパー「ホールフーズ」に寄ってからホテルにチェックイン、夜はタクシーですぐの中華街に行って(ロンドンにも中華街があるのです)中華料理を楽しみました。
(第4日目 ロンドン市内視察の模様はこちらをクリック)
第5〜6日目 6月26〜27日(月〜火)
一夜明けたロンドンでの朝、私はこの日が帰国日でした。
冒頭に書いたように視察はまだ続き、他のメンバーはこの日もロンドン市内でジェトロや港湾物流施設を訪問、夕刻の便でオランダのアムステルダムへ移動、そのままバスで港湾都市ロッテルダムと言うハードなスケジュールでしたが、諸事情により私は皆さんより二日早く帰りました。私が帰国を急いだ理由…これも来週のブログをお楽しみに(笑)。
ロンドンには一日しかいなかったのがいささか残念で、シャーロック・ホームズで推理小説に目覚めた私としては、時間があればベーカー街221B(作中でホームズが住んでいた住所)に行ってみたかったです。
帰りは完全に一人だったので心細かったですが、搭乗手続きは見送りに来てくれた現地ガイドさんがやってくれましたし、何の問題もなく9時55分発のオランダ航空に搭乗しアムステルダムに12時半着、14時40分に乗り換えて約11時間、懐かしい大阪に帰って来ました。関空着は27日火曜日の朝8時40分、日本は蒸し暑かったです…。
最大の目的であるネッシー捕獲には失敗したものの充実していた英国視察を駆け足で振り返りました。
夢やロマンが無くなってしまった今の時代、しかしネッシー伝説は永遠に不滅…今日も静かにネス湖の湖底でのんびり昼寝をするネッシーの姿が目に浮かびます…。
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