FILE No. 947 「承認欲求」

「承認欲求」

カメラを置いて行こうと思ったのは、それがあると撮る事に気を取られて、旅を楽しめなくなっている事に気が付いたから。その瞬間目の前にあるものをレンズ越しではなく身体全体で感じたい。残せる安心感よりも残せない緊張感。実際旅の途中にカメラを持ってくれば良かったと後悔もしたけれど、撮影しながらの旅よりも深く刻まれたと思う。
「インスタ映え」、もはや日常さえも撮影ベースで動く人が増えた。
「映える」かどうかが大きな基準となった今、日常を切り取る行為は後々振り返る為と言うより「いいね」を獲得する為(中略)。
今を共有したい、報告したいと言うよりも「いいね」が欲しい。それはきっと不安の裏返し。自分の人生が幸せだと実感したい。皆に幸せだと言われたい。そんなことは周囲が決める事ではないのに。彼ら彼女らは棺桶を選ぶのにもインスタ映えするものを選ぶのか?
それぞれの価値観なので「いいね」と言われる人生を否定はしない。でも私は要らない。
人の「いいね」より自分の「いいね」がひとつあればいい。そもそも人生にいいも悪いも無い。こんな私は人生をこじらせているのだろうか。」


上記は、以前にお笑いタレントのふかわりょうさんが書かれていた新聞のコラムからの引用で、非常に印象に残っていたのでスクラップしていました。
氏が書かれているように人は誰かに認められたい、誰かにかまって欲しい、承認欲求の塊、淋しい生き物なのでしょう。
以前、某国会議員が研修で出かけたパリのエッフェル塔の前での記念写真をSNSに掲載して炎上した時、ビートたけしさんが「何でも写真に撮ってアップする、現代人はもうビョーキだ。」と呆れていましたが、かくいう私もfacebookやX(Twitter)に、毎日「いいね」を求めて(笑)?まめに投稿しています。日々の投稿をひとまとめしたものがこのブログで、これこそ承認欲求の象徴ですが(笑)その為にも欠かせないツールが写真です。

社長業を始めて早や25年、以前はメーカーさんなど業界の会合も今より派手で、日本中色々な場所に出張の機会がありました。
しかしあの頃は本当に毎日が目まぐるしくアップアップで目の前のスケジュールをこなすのに精一杯でした。
周りを見渡す余裕も無く、写真も殆ど残していなかったので、その場所に行った事だけはうろ覚えで記憶していても、印象が全く無いのです。
今覚えば勿体無い話ですが、2007年にこのブログを始め、それに伴い写真を撮るようになった事から後になって振り返る事が可能になりました。
ふかわりょうさんの意見に水を差すようですがやはり写真、特に旅先でのそれは絶対撮って残しておくべきですよ。
勿論氏のご指摘通り写真を撮る事にばかり夢中になり旅を楽しむ余裕を無くすと本末転倒ですが、「記憶」は消えても「記録」は永遠なのです。

猪木塾長が我々の目前に…しかし私の記憶の中の風景とは随分違いました。

1998年に「闘魂猪木塾」(File No.926 他参照)に初参加、サンタモニカの海岸で猪木さんを待っていた時(人生最大の緊張!)小高い崖の上に現れた猪木さんが階段を降りて来るシーンが脳裏に焼き付いていました。
ブログを書く時に記憶の補完を手伝って貰った福田さんがそのシーンの写真を撮っていましたが、今回見せて貰って愕然としました。
えっ、バックにビルなんてあったっけ?こんな階段だった?自分の頭の中の記憶と印象が全く違っていたからです。27年もの長い月日がすっかり書き換えてしまった私の脳内の記憶ですが、その点写真や記録は嘘をつきません。

これからも振り回され過ぎない程度に写真を残していきたいと思いますが、ここからはさらに自らの承認欲求を満たすべく(笑)6月ネタのご紹介です。
7日は来年1月4日に引退する新日本プロレスのエースにして社長、棚橋弘至選手の地元のイベントに参加しました。岐阜の大垣城から棚橋選手の母校である大垣西高校でのトークイベント、約6年ぶりにツーショット撮影が実現しました(涙)。引退まで約半年、次回は是非試合コスチュームでの撮影を実現させたいです。
翌日は名古屋で荒井優希ちゃんイベントから横浜にぎわい座で神姫楽ミサちゃんが挑むJTOガールズ選手権の応援、残念ながらベルトにはあと一歩及ばず…観戦後はすぐ大阪に帰ると言うハードな一日でした
翌週の週末も土曜日がアイスリボン道場、日曜日は久しぶりの新木場で伊藤道場、川崎のアミスタでKONOHA選手の銀河騎士団のダブルヘッダーを敢行、そして翌日からは日本を離れました…。
この期間のツーショット集 こちらをクリック

これからも承認欲求全開の当ブログを宜しくお願い致します(笑)。