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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.301 2012.11.24
「 ベトナム・カンボジア最新流通視察(1) 」

前回で連載300回を突破、今週は301回目という事でタイトルバックを一新しました。
インドの狂える虎、タイガー・ジェット・シンのコスプレだ〜!!
プロレス音痴のデザイナーさん苦心の作品ですが、いつか本当にサーベルとターバンを手に入れてこのこのコスプレやってみたいですね〜。

さてページの都合で早速本題ですが、10月29〜11月6日まで日本小売業協会(http://www.japan-retail.or.jp/)さんが主催の「第4回ベトナム最新流通視察」に参加して来ました。
同社の企画では3月にもインドに行かせて頂きましたが
(FILE No.267270「インド最新流通視察」参照)外資規制が完全撤廃されたベトナムは高い経済成長を達成し流通小売業界でも注目を集めています。

正式名称 ベトナム社会主義共和国 人口8,784万人(2011年)
面積約33万km2(日本の90%) 首都ハノイ

私にとってはまさしく未知の国です。

出発日(29日)は成田空港に早朝の集合だったので28日に前泊する事にしました。
伊丹空港で搭乗時間の15分前、早くもアクシデント発生!
売店で下段にある本をとろうとしゃがんだ時、ビリビリッと突然腰に凄まじい電流のような痛みが走ったのです!
過去にも腰痛になった事はありましたがこんなに電撃的なものは初めてでした。
これが俗に言うぎっくり腰!? これから飛行機に乗るというのに真っ青です。
幸いにもそろりそろりと歩くには別段問題ないのでそのまま搭乗しましたが、こんな時「魔法の針治療師」佐野先生がいてくれたらとつくづく思いました。

成田空港で湿布薬を大量に買い込み、夜はホテルでマッサージを受けて不安な気持ちで翌朝を迎えたのです。

第1日目  10月29日(月)

朝7時半成田の集合場所へ。腰は前日よりはましですが座ったり立とうとする時に痛みが走ります。

今回のツアーメンバーはインドでもお世話になった小売業協会事務局の近江さんと添乗員を含め13人、職種は流通、商社、不動産、燃料、コンサルタント、IT系と今回も様々ですが驚いた事に私と同じ業種の方が2名もいらっしゃったのですよ!
東京の包材問屋であるスミダパッケージさんの部長とパッキンや紙器のメーカーである第一パックさんで私と同じ「包装管理士」の資格取得者の工場長が参加されていました。
このような場で同業が3人(3社)も揃うとは奇跡的です。

9時半発のベトナム航空機で6時間かけてホーチミンへと向かいます。
日本とベトナムの時差は2時間なので現地に着くと午後1時半でした。
暑い! この日のホーチミンの最高気温は32度! 一気に真夏に戻った感じです。
現地で真っ先にやるのが両替、お金がないと水1本買えません。
ベトナムの通貨はドン(VND)と呼ばれ、1ドンは日本円で0.005円です。
インドで3万円も両替して皆に笑われたので今回は5千円のみとし小刻みに替えていく事にしました。
もし3万円もドンに替えたら財布にとても入りきらなくなったでしょう。
5万ドンと言えば物凄い大金のように感じますが日本円ではたったの200円、最後まで馴染めなかったドンですがガイドさんが簡単な計算法を教えてくれまして、ようはドンの下3桁をカットした金額を4倍すると日本円に換算できるのです。

縦に細長いベトナムの南部、つまり一番下側のホーチミン(旧都市名サイゴン)は約740万人が住むベトナム最大の都市で町は熱気でムンムンしていました。

この日は長旅の後とあって終日市内観光、旧南ベトナムの大統領官邸だった統一会堂、聖母マリア教会、19世紀末に建てられ今も営業している中央郵便局、大きな卸売り市場であるベンタイン市場などを見学して夕方にホテルにチェックイン、ベトナム最初のディナーはフランス料理(但しベトナム風)でした。
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第2日目  10月30日(火)

8時にホテルを出発してこの日からいよいよ本格的な視察の開始です。
ベトナムはまさしくバイク天国、特に朝のラッシュ時などは鬼のような原チャリ軍団が道路を占拠、交通マナーの悪さは大阪人が可愛く見えるほどです。

9時に資生堂さんのベトナム工場に到着、工場内を見学させて頂きました。
2年前に稼動し約300名が働くこの工場では主に日本向けの男性用化粧品や整髪料を作っています。因みにゴルフ場によく置いてあるおなじみのブラバスの製造は1日で20,000本!
そのブラバスの製造ラインでパッケージをシュリンク包装していた包装機を見ると、おお、我らがフジキカイ(フジパックシステム)のFW3400ではないですか!! 世界のフジキカイ万歳!!(一応当社も代理店ですから 笑)

市内に戻って12時半には日本人が経営するというエスパシオカフェというお店でランチタイム、カフェと言うからフレンチかと思っていたらメニューは全て日本人向け、私は無難にカレーライスを注文しました。
お値段は10万ドン、値段を聞くと一瞬ドキッとしますがよく考えると400円…う〜ん、やっぱり馴染めねえ〜。

ダイアモンドプラザなる韓国系企業が経営するデパートを見学した後、3時からはコンビニエンスストアのミニストップさんを訪問しました。
エリアフランチャイズ契約で現在12店舗展開中の同店は日本と同じスタイルの24時間営業、一番の売れ筋は何といってもお水との事ですがおにぎりなども当初の予想よりは遥かに売れているとの事です。
インドでは24時間営業のコンビニが座絶して平常の営業時間になったという話を思い出しました。そう言えばインドでは都会でもやたらと見かけたスラム街がこちらにはないし全般的にベトナムの方が生活レベルは上なのでしょうか。

この日のスケジュールを終えて夜は何人かでホテルから歩いて10分ほどの日本風居酒屋に食事に出向きました。
食事終了後、二次会に繰り出す皆さんを尻目に私は一人で歩いてホテルへ。
ところが酔っ払っていたせいか曲がる角を間違えてしまったらしくすっかり迷子になってしまいました!
こんな近い距離で迷うなんて馬鹿丸出しですが、夜だから当然暗いし昼とは風景が全く違って見えるのです。
近くのホテルのボーイに道を尋ねると身振り手振りで教えてくれるのですが、言葉が通じないので今一つ要領を得ません。
そのうちに暑くて汗まみれになるし、夜もやはりバイクは多くて危ないし、多分かなりホテルの近くにいるはずなのですがとうとうギブアップしてタクシーに乗ってしまいました。
行き先を告げるとあまりにも近すぎるので運転手も笑っていましたが、本当に2分ぐらいで到着してしまいました。
翌日明るい下で見るとあらら、タクシーを拾ったのはホテルから1〜2kmしか離れていない場所でした、あ〜恥ずかし。 やはり田舎者は単独行動してはいけません(笑)。
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第3日目  10月31日(水)

この日も朝9時にホテルを出発、9時から営業している百貨店ビンコムセンターを見学してから10時には富士通ベトナムさんを訪問しレクチャーを受けました。
ベトナムのインターネット普及率は現在40%程度、オンラインショッピングも広がりつつありますがパソコンそのものはそんなに普及していないようでむしろ携帯電話の方が先に広まったようです。
IT業界の現状としてはベトナムの厳しい電力事情(今でも停電が多発するとか)がやはりネックとなっているようです。

その後はコープマートという地場のスーパーを見てから昼食(因みにこの日の私のランチはタコライス、値段忘れました。)午後はビナテックマートさんの訪問です。
現在7つの店舗を有する同社は親会社がアパレル系メーカーという事もあり、売り上げの40%が衣料、食品が10%と日本では考えられない構成比でお店は1Fが衣料、2Fが食品とこれまた日本の常識では有り得ない店舗でした。
1Fはお洒落な洋服(DOLAと言うオリジナルブランドあり)、2Fに上がると生きた魚が水槽で泳ぐ鮮魚売り場、何とも言えぬギャップです。

続いて3時半からはフランスのカジノがオーナーでベトナムで20店舗展開して最も成功していると名高いスーパーのBig Cさんの視察です。
フランス系とあって手作りのフランスパンを大きな売りとしており、店舗はこの日見たコープマートやビナテックマートと比較すると対面販売ではなくワンウェイのトレイパックが非常に多く、寿司コーナーや惣菜デリカも充実、随分と日本のお店に近いイメージです。
日本では週1での折り込みチラシが最大の販促手段ですが、こちらでは月2回程度3〜4万部のカタログ類を専門業者を使ってポスティング、あるいは通行人に配布するスタイルとの事でした。

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 豪華客船に乗るのかと
思いきや…
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 こちらのボートでした…

この日の視察はこれにて終了、夜はサイゴン川のナイトクルーズに出かけました。
船着場に到着すると真っ白な豪華客船が停泊しているので(凄い、これに乗るのか!)と一瞬興奮したのですがすぐお隣のボンサイ号というボートでした(笑)。
食事をしながら歌や踊りを楽しみ、ホーチミン最後の夜が終わりました。
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(次回へつづく)
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