厳しい寒さが続く今月ですが、1が三つ並んだ縁起の良い1月11日、今年初の太田裕美さんのコンサートに行って来ました。
会場は元町駅から歩いて5分の神戸朝日ホールです。
プロレス会場と同様、太田裕美コンサート会場紹介も恒例化して来ました(笑)。
題して「太田裕美コンサート2014 〜まごころ歌い初め〜」、席も4列目と非常にステージに近く名曲の数々がたっぷり聴けて最高でした。 いや〜、やっぱりソロコンサートはいいですわ♪ 昨年末の能勢町のステージの時(FILE No.357参照)どうせなら「ドール」が聴きたかったと書いたらこの日は歌ってくれましたよ! まさに以心伝心、これには感激しました。
そして、この年末に急逝された大滝詠一さんが作った「さらばシベリア鉄道」(FILE No.334参照)も勿論心をこめて熱唱、歌詞の通り「12月の旅人」となってしまった大滝さん…私も追悼の意味を込めて今年こそシベリア鉄道に乗車するぞ!
さて、今回のテーマは「燃える闘魂」…(このやろー、バカの一つ覚えで毎週毎週飽きもせずにプロレスの事ばかり書きやがって)という読者の皆様の心の声が聞こえてきそうですが(笑)慌てないで下さい、昨年にもちらっと書いた稲盛和夫氏の著書のタイトルです。
稲盛氏は京セラの創業者であり、JALの再建の立役者となったまさしく経営の神様的存在の方…過去の様々な著書は軒並みベストセラーとなっています。
余談ですが、稲盛氏の誕生日は1月21日、太田裕美さん(20日)と一日違いでした(笑)。
稲盛氏の著書と言えば残念ながら私は未読ですが、ちょうど10年前に発売され話題となった「生き方 〜人間として一番大切なこと〜」を思い出します。
何と言ってもタイトルが良いですね。「生き方」に加え「人間として一番大切なこと」ですよ!
謀反を起こして当社を出て行った通称・アルカイダたちにも是非読んで欲しいものですね(読んでも無駄か 笑)!
今の小学校には「道徳」の時間ってあるのでしょうかね? 国語・算数・理科・社会…あらゆる科目が嫌いな勉強しない子だった私ですが、なぜか道徳の時間だけは楽しかった印象があります。
文部省の皆さん、日本の将来の為にこれからの義務教育には「商道徳」の時間を是非加えて下さい(笑)。
話が脱線しましたが稲盛和夫氏の最新刊が昨年上市された「燃える闘魂」です。
しかしこの本を書店の店頭で発見した時には驚きましたよ。
「燃える闘魂」は猪木さんの専売特許だっつ〜の!
果たしてアントニオ猪木さんと稲盛和夫氏のどちらが「燃える闘魂」の本家なのか?
それを探ろうという不埒な気持ちから?遅ればせながら同書を読んでみる事にしました。
第二次世界大戦で敗戦し文字通りどん底に落ちた日本がわずか二十年余りでアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国を実現した奇跡は、多くの日本人が不屈不撓の精神を持ち「何としても生き抜いていかねばならない」と毎日を必死に生き歯を食いしばって努力と創意工夫を続けた結果である、元気を失ってしまった今の日本に必要なのはこの「負けてたまるか」という強い思い、即ち「燃える闘魂」なのだ…稲盛氏は本の中で盛んに力説しています。
「現在の日本には十分な資金も、優れた技術も、真摯な人材もある、足りないのは「燃える闘魂」だけである。
経営者自ら、こうしたいという強い思いを抱き、いかなる格闘技にも勝る激しい闘争心で経営に取り組めば必ずや事業を成功へ導く事ができる。」
稲盛氏は自らが主催されている経営塾の中で「経営ほどボクシング・レスリング・相撲などの格闘技に似た闘争心が必要なものはない。」と必ず教えているそうです。
そしてもう一つ、稲盛氏が強調するのが経営者は「世のため人のため」という徳の精神を持たなければならないという事です。
「ビジネスで成功するには燃える闘魂が必要不可欠である。 しかし燃える闘魂だけでビジネスを展開すると制御が効かなくなる可能性がある。 誤った動機のもと、燃える闘魂をかきたて貪欲にビジネスを展開するなら社会に害をなすことになる。
だからその前提として「世のため人のため」の精神を備えなくてはならないのだ。」
水元 均先生も「損得より善悪で判断せよ!」とおっしゃっていましたが、経営における判断基準は「人間として何が正しいのか」に置くべきなのです。
う〜ん、やっぱり稲盛氏の本、アルカイダどもを筆頭にこの業界に読んで欲しい人多いよなあ(笑)。
稲盛氏は経営の原点として事業に必要な事柄を以下の十二か条にまとめています。
1、 事業の目的、意義を明確にする
2、 具体的な目標を立てる
3、 強烈な願望を心に抱く
4、 誰にも負けない努力をする
5、 売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
6、 値決めは経営
7、 経営は強い意志で決まる
8、 燃える闘魂
9、 勇気を持って事に当たる
10、 常に創造的な仕事をする
11、 思いやりの心で誠実に
12、 常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で
本の中で猪木さんの事には触れられていませんが(当然か 笑)、稲盛氏が格闘技に精通されている事はわかりました。いかなる困難にも打ち勝つ闘魂を燃やし徳の心を忘れない事…企業規模に関係なく全ての経営者が肝に命じるべきです。
そして「燃える闘魂」の元祖と言えばやっぱりアントニオ猪木!
その言葉が定着するきっかけとなったのが我が青春のバイブル、昭和50年に発行された猪木さんの最初の著書「燃えよ闘魂」です。
小学生の時、親に買ってもらったのですがボロボロになってしまったので、10年以上前にネットオークションで再度入手、ご本人にサインを入れて頂きました。
この本のゴーストライターを務めた東京スポーツの桜井康康雄氏が考え、当時プロレス中継の実況を担当していた船橋慶一氏が盛んに「燃える闘魂!」(*初期は燃ゆる闘魂だったという説あり)と連呼した事から猪木さんのキャッチフレーズは世に広まりました。
「闘魂」という言葉は師匠・力道山が好きでよく色紙に書いていたそうですが、猪木さんは力道山からこの闘魂を伝承しました。
感情を爆発させ見る者の魂を揺さぶる猪木プロレス…「燃える闘魂」はまさしく猪木さんの為にあるような言葉、桜井康雄氏に座布団10枚あげたいぐらいです(笑)。
背中に「闘魂」と染め抜かれた猪木さんの闘魂ガウン、かっこよかったなあ…。おっと、今回は稲盛氏の著書をネタに経営者の心構えについて書くつもりがまたしてもプロレスネタになってしまいました(笑)。
私も猪木信者の一人として闘魂を燃やして経営に当たりたいと思います。
世の社長様方、稲盛氏の本同様、猪木さんの自伝を読んで勇気をもらいましょう!
追伸
ルバング島から戦争終結後29年目にして帰国した小野田寛郎氏が先日逝去されました。猪木さんと同じ寛の字を名前に持ち、ブラジルを第二の故郷とするなど共通点の多いお二人、奇しくも上記「燃えよ闘魂」ではお二人の対談が実現しています。
小野田氏のご冥福を心よりお祈りします。
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