包装資材の専門商社 タミヤ

ホーム タミヤのチカラ 商品ラインナップ 環境保全活動 会社情報 お問い合わせ

会社情報

Home > 会社情報 > 社長の経営日誌
会社概要
主要販売・仕入先
社長の日誌

社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.416 2015.3.21

「 インド最新流通視察(7) 」

(前回からの続き)

第8日目 2月22日(日)

日本を離れて丁度一週間、再び日曜日がやって来ました。
ムンバイ三日目、気温は35℃と暑い日ですが、朝9時にホテルを出発して先ずは会員制キャッシュ&キャリーのメトロを見学しました。
インドでは外資系の小売は卸売業としての参入しか認められない為、全て会員制となっています。会員となれるのは商店などの事業者が原則で日本と違い一般人はNG、従って我々も入店は出来たものの買い物は出来ませんでした。
続いては隣の州にあるショッピングモールに足を伸ばしましたが、いざ到着すると日曜日なのに何故か殆どのお店が閉まっていて人がいません。
かろうじて開いていたスーパー(スターバザール)も客は数人しかおらず、陳列台の商品もスカスカなので不思議に思っていたら、実はあと五日でモール自体が閉鎖になるんだとか…。7〜8年前にもここに来た事がある近江さんによるとその頃は大盛況だったそうで栄枯盛衰を感じさせました。巨大モール乱立による過当競争はインドも同じようです。

再びムンバイに戻り違うモール(こちらは盛況)を見てから、16時のフライトで17時40分、ジャイプールに到着しました。
砂漠の州ラジャスターンの州都であるジャイプールはデリーやアーグラーとともに観光客が多い都市で、今から100年ほど前にここを訪れたイギリスの王子を歓待する目的から町中をピンクに染めた為、今でも多くの建物がオレンジがかったピンク色をしています。
ホテル着後ジャイプールの銀座通りと言われる繁華街に繰り出し、宝石店を覗いてからのディナーはまたまたカレー!
他の方はインド人のガイドの方に教えて頂いた要領で手掴みで食べていましたが、私はどうもカレーとライスをぐちゃぐちゃに混ぜるのに抵抗があり、普通にスプーンやフォークを使わせて頂きました。
それにしてもインド人はこう毎日香辛料や油の効いた物ばかりよく食べられるよなあと感心、ベジタリアンが多い国なのでスリムな人ばかりと思われがちですがとんでもない、立派なお腹をした男性がやたらと目につきます(←人の事言えた立場か!笑)。
何でも糖尿病患者が6千万人を超えたそうで、やはり何でも現地に行ってみないとわからないものです。
第8日目のダイジェストはこちらをクリック

第9日目 2月23日(月)

8時にホテルをチェックアウトし名所を観光、道が狭くてバスが入れないアンベール城にはジープで向かいました。
バックパッカーが利用すると言うホテルがあったので、そこのレストランでランチタイム(またしてもカレー!)、食後に部屋も見学させて頂きましたがバックパッカー用とは言えなかなか立派なもので料金は我々が利用した五つ星ホテルと比べると数分の一ですから、皆こっちに泊まれば良かったと言っておりました。

14時にジャイプールを出て今夜の宿泊地であるアーグラーには5時間かけてようやく到着、時間が押しているのでホテルのチェックインは後回しにして直接ディナーのお店に入りました。
最後の夕食会にインド風中華料理を楽しみ、食後は旅の疲れを癒す為アーユルヴェーダ(インド式エステ)のお店で額に温かいオイルを垂らすシーローダーラを体験しました。
願わくば昨年日本で経験した(FILE No.397 参照)目にギイを流し込むネトラバスティをやってみたかったのですが、メニューになく残念でした。
第9日目のダイジェストはこちらをクリック

第10〜11日目 2月24〜25日(火〜水)

さて、インドと言えば忘れてはならないのがインドの狂える虎、タイガー・ジェット・シン! 折角シン先生の祖国までやって来たのですから本当は特製サーベル(FILE No.396,397 参照)を持参したいところでしたが、機内に持ち込めそうにないのであえなく断念しました(涙)。
そこでせめてもの救いにシンのTシャツを持って来たのですが、そのシャツでホテルのレストランに朝食を食べに行ったらボーイが「Oh! タイガー・ジェット・シン!」とビビッと反応してくれました。流石シン先生は祖国でもベリー・フェイマスですね〜!

アーグラーで迎えた朝、長かった旅行もいよいよクライマックスですが、最後はタージ・マハール&アーグラー城を観光 → バスでデリーへ移動 → 夜の飛行機に搭乗 → 翌朝帰国というタイトなスケジュールです。
でも三年前と比較したらアーグラーで一泊した分だけでも全然楽ですよ、何しろあの時は朝5時デリー出発 → 列車で2時間かけてアーグラーへ → 観光後、今度はバスで5時間かけてデリーへとんぼ帰り → そのまま帰国便に搭乗というクレイジーぶりでしたから。デリーのホテルを発ってから家に帰り着くまで何と28時間かかりましたよ!

8時にホテルを出て三年ぶりに訪れた世界文化遺産のタージ・マハール&アーグラー城、もう生涯来るチャンスはないかもしれませんのでしっかりと目に焼きつけました。
見学を終えて10時半にはデリーに向けて出発、前述のように以前は5時間かかった道程が、現在は高速道路が開通したおかげで3時間半で到着予定です。
ところが高速に乗ってほどなくして嬉しいハプニングが発生、左側の車窓にインドで初めてウォルマートを発見したのです。 慌てて運転手にお願いしてUターンして逆走してもらいました(高速上なのに 笑)。
7〜8回インドに来ている近江さんもウォルマートを見るのは初めてとの事、会員制で視察アポイントもないので入店許可こそ出ませんでしたが、外でマネージャーの方と立ち話をさせて頂けました。

14時にデリー郊外に辿りつき、モール内のMACで食事を済ませ最後の見学地である世界遺産クトゥブミナールを経由して17時過ぎには空港に到着しました。
飛行機は21時15分なので搭乗手続きや荷物検査を終えてもたっぷりと時間があり早めの夕食…但し空港内なので選択肢が少なく結局最後もカレーとなりました(苦笑)。
10泊11日の長旅、当初はもう一日長いハバナシに行くオプションツアーもありましたが人数不足で実現しませんでした。
さらに私はどうせインドまで来るのならとお隣りのパキスタンに立ち寄ろうと計画、旅行社に調べてもらっていましたが、飛行機が週に一便ぐらいしかなく断念しました。
基本的に仲が悪いインドとパキスタン、隣り同士だから簡単に行けると言う発想が安易でした。どうしても行くならインドからドバイ経由で行く方法を提案されましたが、隣りの国に行くのに何でわざわざそんな遠回りしなきゃいけないんだよ!
今回は準備不足でしたが、いつかパキスタンへの渡航も実現させたいものです。

ともあれ後は飛行機に乗るだけ、ようやく懐かしい日本に帰れる…しかし最後の最後にとんでもないハプニングがあったのです!
今回の旅行に母親からもらった睡眠導入剤を持参しており、行きの飛行機やホテルで就寝前に1〜2粒飲んでいました。 睡眠薬と言ってもそれほど強力なタイプではないのですが、ふと見るとその錠剤がまだ4粒残っていたので機内で熟睡できるようにと搭乗開始と同時に残りを全部水で一気に飲み干したのです。
さあトイレを済ませてから飛行機に乗ろうと歩き出したあたりで私の記憶は遮断されました…。
それからどれぐらいの時間が経ったのか、はっと気がつくと私は空の上にいました。
えっ!? いつの間に搭乗して離陸したの!? 自分が知らないうちに時間を超越してしまう、まるで「世にも奇妙な物語」(フジテレビ)にでも出て来そうなシーンですが、一瞬頭がパニックになりました。
自分は通路側だったはずが、気がつくと真ん中のシートに座っているのも不可解です。
さらに手荷物を座席の上の収納ケースに入れた記憶もないので、上に荷物があるのかどうかも不安でした。
日本時間で25日の朝8時に成田に到着、立ち上がって上の棚を開けると無事荷物が入っていてほっとしましたが、何で搭乗時の記憶が白紙なのか狐につままれたような気分で歩いていたら近江さんから「いや〜、田宮さん大変だったね。」と声をかけられました。
聞けば何と私、睡眠薬が効きすぎて一人ではまともに歩けないふらふら状態になり、皆に誘導されての搭乗だったそうです。
まさしく穴があったら入りたい心境でしたが、真ん中に座っていたのも通路側だと転げ落ちそうだからとCAの判断で移動させられたのだとか、これで謎が解けた…。
睡眠薬を早く(しかも多く)飲み過ぎた事が原因の大チョンボでしたが、一歩間違えれば飛行機に乗れないところでした。団体旅行で助かりましたが一人なら確実にアウトだったでしょう…皆様にご迷惑をおかけしました!!
第10日目のダイジェストはこちらをクリック

 クリックで拡大
 拳銃型のテキーラを
密輸?に成功

写真はムンバイの酒屋で発見した拳銃型のテキーラです。
部屋の飾りに面白いと衝動買いしてしまいましたが、お酒を土産にすると持ち帰るのが結構大変です。
私の知人にスーツケースの中で酒が割れてしまった人がいたのでタオルで厳重にぐるぐる巻きにしてスーツケースのなるべく真ん中に入れました。
割れる心配はあまりしてなかったのですが問題は形です。
荷物チェックのX線で拳銃の不法所持と間違えられるのではないかと冷や冷やものでしたが、心配は杞憂に終わりました。

今回も色々な事があったインド視察、帰国後多くの人から「インドへ行くと人生観が変わるって本当ですか?」と質問されましたが、うまくは表現できないものの独特の魅力に何度でも行きたい国である事には変わりありません。
もう訪れる機会はないとは思うのですが、人生なんて誰も予測がつかないものですからひょっとするとひょっとするかも…運命に任せるのみです。
ただ、当面カレーは見たくない(笑)。

<過去の日記>
サイトマップご利用にあたってプライバシーポリシー

(c) 2007 TAMIYA.Ltd