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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
  FILE No.798 2022.9.3  

「 さらばウルトラマン 」

「さらば鬼神」(FILE No.794 参照)
「さらば商人伝道師」(FILE No.797
参照)
に続く「さらばシリーズ」第3弾は「ウルトラマン」最終回(第39話)「さらばウルトラマン」の大特集です(クイズの正解者は予想通りゼロ、わかるわけないか笑)。

ところで「ウルトラマン」が39話で終了したと聞いて不思議に感じた方もいるでしょう。平均視聴率36.8%、最高視聴率42.8%(!)の超人気番組ですからテレビ局としては最低でも一年(約50話)は続けたかったはずですが、早期幕引きの原因は監修を務めた日本特撮の神様・円谷英二の妥協なきこだわりでした。

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 最終回「さらばウルトラ
マン」久々の視聴

自身の納得いくまで何度でも撮り直しの連続、製作スケジュールは遅れる一方で予算は超過、39話で一旦終わらざるを得なかったと言うのが実状だったのです。
この後体制を立て直して半年後に「ウルトラセブン」がスタートするわけですが、「円谷英二は製作者としては優秀だったが経営者としては失格」との批判もありました。しかし私は一切妥協せず本当に良い作品を作ったからこそ「ウルトラマン」は半世紀が過ぎても愛されるコンテンツになったのだと思います。

さて、最終回に触れる前にそもそも「ウルトラマン」を知らない非国民(笑)の為に第1話で紹介された基本設定を簡単におさらいします。
M78星雲・光の国の宇宙警備隊員ウルトラマンはある日、凶悪な宇宙怪獣ベムラーを護送中に逃亡され、それを追って“赤い玉” (宇宙を航行する時の飛行形態)となって地球に飛来、竜が森湖の上空をパトロール中の科学特捜隊員ハヤタのジェット・ビートル機と正面衝突する事故を起こしてしまいます。命を奪ってしまった事をハヤタに詫びたウルトラマンは地球が多くの怪獣や宇宙人から狙われている事を知り地球に留まる事を決断、ハヤタと一心同体となって戦う事になるのです。

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 ウルトラマンより強い
ゼットン
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 ウルトラマンの死!衝撃の展開

それにしても護送中の凶悪犯を逃がしただけでもかなりの失態ですが、それを追跡中に人(それも他惑星の生物)を死なせてしまったのですからこれは完全な業務上過失致死(苦笑)、名誉回復の為?地球上で多くの怪獣・宇宙人を撃退する実績を上げましたが、最終回では遂に“ウルトラマンより強い” 最強の怪獣・ゼットンが登場しました。
ゼットンにはウルトラマンのあらゆる技が通じず、逆に胸のカラータイマーを攻撃され絶命!
ゼットンは科特隊の秘密兵器(試作品で一発のみ)ペンシル爆弾の前に粉砕されましたが、その時空からはもう一人のウルトラマンが飛来、科特隊の面々は呆気にとられます。
「ウルトラマンが二人!?」「いや、光の国の使いだよ。」

光の国の使者ゾフィは自ら赤い玉と化しその中にウルトラマンの遺体を収容、赤い玉の中での二人のやりとりを忠実に再現してみましょう。
「ウルトラマン、目を開け。私はM78星雲の宇宙警備隊員ゾフィ。さあ、私と一緒に光の国へ帰ろう、ウルトラマン。」
「ゾフィ、私の身体は私だけのものではない。私が帰ったら一人の地球人が死んでしまうのだ。」
「ウルトラマン、おまえはもう十分地球の為に尽くしたのだ。地球人は許してくれるだろう。」

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 不思議な赤い玉の空間でウルトラマンとゾフィの会話

「ハヤタは立派な人間だ、犠牲には出来ない。私は地球に残る。」
「地球の平和は人間の手で掴みとる事に価値がある。ウルトラマン、いつまでも地球にいてはいかん。」
「ゾフィ、それならば私の命をハヤタにあげて地球を去りたい。」
(驚いて)「おまえは死んでもいいのか!?」
「かまわない。私はもう二万年も生きた。地球人の命は非常に短い。それにハヤタはまだ若い。彼を犠牲には出来ない。」
「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか…。よし、私は命を2つ持って来た。その一つをハヤタにやろう。」
「ありがとう、ゾフィ。」
「じゃあハヤタと君の身体を分離するぞ。」

命を持ち運ぶ(!)恐るべしM78星雲人、とにかくゾフィが命を2つ持参してくれたおかげでウルトラマンもハヤタも甦る事が出来たわけですが、注目すべきはウルトラマンが一度は自分の命を犠牲にしてまでハヤタを助けようとした事です。
ここでもう一度ウルトラマンの言葉を読み返して頂くとわかるように、彼は地球防衛については何一つ触れず「そんなにも地球人が好きになったのか?」とゾフィが呆れる程、ひたすらハヤタの事しか語っていません。
地球から300万光年も離れ2万年も生きた宇宙人と人間との友情、本当にプーチンに観て欲しいですよ(あっ、これ前にも書いたか 笑)。

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 全国の子供たちが見送った感動のラスト

ハヤタと別れたウルトラマンとゾフィが宇宙へと飛び立っていく感動のラストシーンでは二人を見送ろうと日本全国でテレビの前の子供たちが窓を開けベランダに飛び出て夜空を見上げたという素敵な伝説が残されています…。

いや〜、書いていてだんだん興奮して来た、この駄文執筆の為一度視聴したのにまた観たくなってきましたよ(笑)。よし、機会があれば(誰も望んでいない?)昭和ウルトラシリーズ最終回特集、またやりましょう!

来週は799回目、真面目なネタがお好みの方は800回目に乞うご期待です。

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