FILE No. 874 「大晦日興行(2)」

「大晦日興行(2)」

3月第1週のブログ、ようやく2023年の大晦日に到達しました。
ここ数年の私の年末は12月29日が仕事納め、30日が毎年大阪で嘉門タツオさんのLIVEでたっぷり笑わせて頂くのがルーティーンでしたが、昨年嘉門さんが交通事故を起こしてしまい活動自粛で2023年は残念ながら開催中止、今年の年末こそは是非復活して欲しいものです。
そして皆さん意外に思われるかもしれませんが、31日の大晦日は家に引きこもりのんびりゴロゴロするのが定番でした。私も人の子、一年中飛び回っていますので年末年始ぐらいは充電させてください(笑)。
もっとも大晦日にせよ正月にせよ、テレビでどうしても観たい番組って殆ど無いのですよねえ…子供の頃は大のテレビ好き、年末年始はずっとかじりついていましたが、天邪鬼だったので国民的人気番組NHKの「紅白歌合戦」はまともに観た試しがありませんでした。大好きだったのが裏番組の「コント55号の紅白歌合戦をぶっ飛ばせ!なんてことするの!?」(1975~77年、日本テレビ系列で3年連続放送)で、これは公開生放送のコント番組でしたが、舞台上に当番組と「紅白」の視聴率の線グラフをリアルタイムで映すモニターが設置され、欽ちゃん(萩本欽一)と二郎さん(坂上二郎)が一喜一憂(勿論紅白の圧勝)していたのが懐かしいです。
太田裕美さんのファンになってからは「紅白」の裕美さんの出番だけはチェックしていましたが(76~80年まで5年連続出場)、漫才ブームの頃(81年)は当然漫才を観ていましたから私のアンチ紅白も徹底しています。でも伝説の生方アナの「ミソラ発言」はしっかり観ていましたよ(笑)。(*知らない世代はネットで調べよう。)
時は流れて21世紀、空前の格闘技ブームが起こり2003年の大晦日には「紅白」の裏で地上波3局が格闘技特番を組む過熱ぶり、フジテレビで放送された世紀の一戦、曙 VS ボブ・サップ戦は瞬間最高視聴率43%を叩き出し、数分間とは言え「紅白」を上回る快挙を成し遂げました。

実は「紅白」の裏で格闘技の原点は我らがアントニオ猪木でした。
時は1969年(昭和44年)、日本プロレス時代に猪木が初来日のNWA世界ヘビー級王者、ドリー・ファンク・ジュニアに挑戦した試合(12月2日・大阪)は60分ノーフォールのドローとなりましたが(王者ドリーの防衛)後年、猪木さん自身が度々自身のべストマッチに挙げた程の日本プロレス史に残る伝説の名勝負となりました。そして、当時毎週水曜日9時から日本プロレスを放送していたテレビ朝日の「ワールドプロレスリング」は大晦日が水曜日だった事から通常枠でこの試合を録画中継したのです。
試合日が12月2日なので29日も過ぎてからの録画中継にも関わらず「紅白」の裏にぶつけたのですから、いかにプロレスが優良なソフトだったかがわかりますが、当時毎週20~30%の視聴率を稼いでいたプロレスも流石に全盛期の「紅白」には太刀打ち出来ずこの回の視聴率はガクンと落ちて一桁台だったそうです。ビデオが無い時代なので、あの珠玉の名勝負が多くの大衆の目に触れなかったのが残念でした。
いつかその時のリベンジをと思っていたのかはわかりませんが、猪木さんがイノキボンバイエ(通称・猪木祭)と銘打って大晦日興行を初開催したのが2000年の事でした。
今ではすっかり定着したものの当時大晦日に大会場でビッグマッチなど前代未聞、この年は我が地元・大阪ドームだったので楽ちんでしたが、翌2001年の大晦日はさいたまスーパーアリーナだったので、宿泊なしの日帰り?を強行して死にました(苦笑)。

2015年の大晦日、猪木様とのツーショット!

IGF主催となってからの大晦日の猪木祭も2012~2015年と4年連続日帰りで参加(いずれも両国国技館)、そのイベントも無くなった近年は冒頭に書いたようにのんびりしていましたが、昨年は実に久々に出撃しました。
アイスリボンが後楽園ホール大会を開催、杏ちゃむ&YuuRIのクイーン・バルキリー(以下QV)のインターナショナルリボンタッグ王座、2度目の防衛戦が組まれ、これが夜興行なら流石の私も観戦を見送ったでしょうが(大晦日にまでホテル宿泊したくないよ!)日帰り可能な昼大会とあって紙テープを沢山持って(笑)応援に駆け付けました。
V2戦の相手は弓李(きゅうり)と芦田美歩(あしだみふ)の2人でしたが、私の本音としては元王者組でもある柳川澄樺&神姫楽ミサの1111(フォーワンと読む)との防衛戦を期待していました。いや、私だけでなくお客の大半がそうで、11月17日の埼玉SKIPシティのリングで初防衛したQVに弓李&芦田が挑戦表明した時、客席は微妙な空気でした。何しろ芦田美歩ちゃんは8月にデビューしたばかりの新人、やる前から結果は見えていたからです。1111の二人はスケジュールの都合で大晦日は出られないからこのマッチメイクになったのだろうなといささか気落ちしていたら、後日発表の全対戦カードを見てびっくり、二人とも出場で別のカードに入っているじゃないですか。
お~い、折角の大晦日の後楽園で黄金カードを出し惜しみしてどうすんだよ! 他団体勢同士のタイトル戦などやらせたくないのかもしれませんが、アイスリボンのマッチメイカーのセンスを疑いますよ(苦笑)。
問題のタイトル戦は予想通りQVの圧勝ペースで進み、これは勝利間違いなし!と大船に乗ったつもりで、試合後1111が入って来て防衛したQVに挑戦表明、来春に今度こそ待ち望んでいたカードが実現!と勝手に頭の中でシュミレーションしながら観ていました。
ところが目の前では弓李がリング下で杏ちゃんをセコンドと共に養生テープでぐるぐる巻きにしてしまう反則で雲行きが怪しくなって来ました。その間にリング内で孤軍奮闘していたYuuRIが丸め込まれてしまいあらら、QVまさかの王座転落(涙)! 思わぬ伏兵に、それもこんな形で負けてしまうとは…一年の最後にすっかりテンションが下がってしまいましたよ(苦笑)。
不本意な形でベルトを落としたQVのお二人は「もうあんなベルト要らねえ。」と怒り心頭でしたが、1111との黄金カード実現を諦めきれませんので、仕切り直して貰いたいものです。
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相当気の早い話ですが、今年の大晦日もアイスリボンは後楽園ホールを仮予約しているようで、杏ちゃん出場なら私の2年連続出撃の可能性濃厚、今年の年末は嘉門タツオ&杏ちゃむで締めるぞ(笑)!