FILE No. 911 「スリランカ最新流通視察」
「スリランカ最新流通視察」
9月にスリランカの視察に行って来ました。日本ではあまりお馴染みでは無いかもしれませんが、インドの先端のちょっと右下の小さな国、かつてはセイロンと呼ばれていてセイロンティー(ようは紅茶)が有名な国です。
この旅行を企画したのは元日本小売業協会、現在はフリーランスの近江さんで、かつてはインド、ベトナム、ロシアに欧州各国、はてはブラジルや南アメリカと滅多に行けない土地にご一緒させて頂きました。その近江さんの企画も2019年のエジプト&モロッコを最後にコロナ馬鹿騒動のおかげで翌年から無期限休業中でしたが、それからも毎年ずっとケツを叩いていて今回5年ぶりに重い腰をあげてくださいました(笑)。
出発日は9月3日、朝9時に成田空港集合なので東京に前泊するつもりでしたが、前週日本列島を台風10号が直撃、新幹線が8月30日から計画運休になったのが計算外でした。
それでも最初は1日程で復旧するだろうと高を括っていたら1日、2日、3日目になっても見込みが立たず真っ青(汗)、飛行機or北陸新幹線で迂回して上京する覚悟をしていました。結局移動当日の2日から正常運転となりほっと一安心、おかげで2日の夜は後楽園ホールでのウナギ・サヤカ自主興行を予定通り観戦出来ました。
(当日のツーショット こちらをクリック)
スーツケースは前もって東京に送っていましたが、この状況では不着の恐れがあり余裕を持って中3日空けていたので無事に指定日にホテルに届いていました。それでも出発の3日当日は成田空港に向かう京成ライナーが大雨で30分も遅れ冷や汗、とにかく今回だけは行く前から疲れました(苦笑)。色々とありましたが11時半発のスリランカ航空で無事出発、9時間20分かけて現地時間の17時半、どうにかコロンボに到着しました(時差3時間半)。
4日から視察開始、朝8時にホテルを出発しバスで4時間かけてダンブッラまで移動、世界遺産のダンブッラ石窟寺院を見学し、そこから30分かけてシーギリヤへ、今回の目玉?世界遺産のシーギリヤ・ロックが待っていました。
標高370mの岩山にある王宮の遺跡、頂上までは1200段ある階段を上らなければなりません。こちらは年間通して平均気温30℃、日中は死ぬ程暑いし、左膝や腰に爆弾を抱えている身としては勘弁してくれよの心境でした。因みに今回の視察の参加メンバーは近江さん含め全7人でなんと私は最年少!皆が行くなら拒否出来ません(苦笑)。汗みどろになりながら狭くて怖い階段を慎重に上り、恐らく40分~1時間程かけてどうにか頂上まで辿り着きました。しかも全メンバー脱落する事なく完走、元気なお年寄り軍団と呼んでください(笑)。
我が社にご来社頂いた事がある方はご存じでしょうが、うちは営業の事務所や応接室が2階にありエレベーターが無いので階段を上らなければなりません。私の親父殿(会長)はこの階段が上れなくなって会社に来なくなりました。晩年よく「エレベーターを設置しろ!」と言っていましたが(笑)。かくいう私も膝の調子が悪い時など上り下りが苦痛に感じる事がよくあり、この階段を上れなくなったらリタイアだと覚悟しています。
しかし今回1200段を上り下り出来たので、まだまだあと20年?は大丈夫と自信が付きました。まあ、その頃は私も未来の社長にエレベーター設置を強要しているかもしれません(爆笑)。(9月3~4日のダイジェスト こちらをクリック)
この日はシーギリヤに泊まり、翌5日はバスで2時間半かけ可愛い名前の町、キャンディ(レイ・キャンディを知っているか?笑)に移動しました。その途中のマータレーと言う町でスパイス・ガーデンの見学中、現地の人が私がこの日着ていた猪木&天龍のTシャツを見て「ソレハ誰デスカ?」猪木について説明すると知らないとの事、世界のアントニオ猪木も流石にスリランカでは知られていないのかと思ったら、次の瞬間天龍を指さし「コノ人シッテイル、スモウカラキタ人」! 聞けばその方、相撲が大好きだそうで、スリランカ人が天龍を知っていたのには感動しましたよ。曙もお好きだったそうですが、お亡くなりになったと伝えるとたいそう残念がっていました。キャンディウオークを終えると4時間の道のり、再びコロンボへ、昨日の朝チェックアウトしたホテルに再び戻りました。(9月5日のダイジェスト こちらをクリック)
6日は終日コロンボ市内の寺院やスーパー、モールの見学、ランチはモール内のフードコートで各自食べる事になりました。ここまでレストランに入ってもメニューもろくに読めないのでどうしても無難なものとカレーやパスタばかりだったのでいささかゲンナリ気味でしたが、このフードコートで東京ラーメンなるお店を見つけ早速ラーメンとギョーザを注文しました。緑の色が付いたギョーザは「なんちゃって」でしたが、ラーメンは結構日本に近い味で満足、はっきり言って今ツアーで一番おいしい食事でした(笑)。この日の夜は最後の晩餐と言う事でフライデーズでビールを飲みながらスペアリブなどを頂きましたが、こちらも旨かったです。(9月6日のダイジェスト こちらをクリック)
7日は帰国便に乗る日、フライトが夜なので暇潰しに皆で電車に乗って郊外に行って来ました。2等急行に乗って片道1時間、確かカルータスなる町まで行ってまた帰って来ましたが、昭和20~30年代の日本にタイムスリップしたかのようなドアの無い電車に初めて乗車、当然冷房なんてハイカラなものは無く、天井に扇風機はあるものの回っていない(苦笑)、汗みどろになりました。
19時50分発の飛行機で8時間50分、8日の朝8時過ぎに無事成田へと帰還、大阪に戻る為移動した羽田空港で寿司を、そして家に辿り着いてからお鍋を頂きましたが、あまりの美味さに生き返る思いでした。ほんと海外行く度毎度毎度ワンパターンで同じ事を言いますが、我々イエローモンキーには日本食が一番です(笑)
(9月7日のダイジェスト こちらをクリック)
現在、杉下右京のように旅先で買って来た本場のセイロン・ティーを飲みながらこの駄文を執筆中ですが、近江さんには来年もまた何処か、未知の国に連れて行って貰いたいものです。
充実した旅行でしたが、帰国早々、辛い訃報が舞い込みました…(涙)
(次回に続く)