FILE No. 925 「闘魂猪木塾(1)」

「闘魂猪木塾(1)」

有名な話ですが「ウルトラセブン」第12話、「怪奇大作戦」第24話は現在欠番となっています。これらの回は再放送はもとよりDVD、ブルーレイなどソフト化もされておらず(詳細は別の機会に)一日も早い解禁が待たれますが、実はこのブログにも欠番の回があるのをご存じでしょうか?

旧アーカイブ 2011年一覧よりNO.212は幻の回に

これまでご指摘が無かったので、当ブログの熱狂的ファンですら誰も気がつかなかったようですが(笑)、正解はNO.212「闘魂猪木塾」

(2011年3月5日更新分)で、当時、横浜の中華街で行われた猪木さんとの食事会についての投稿でしたが、この頃の猪木塾は一般からの募集なしの非公開イベントとして秘密裡に行われており(詳しくは後述)、流石にブログ掲載は勘弁してくれとの主催者からの要請もあり自主的に削除した次第です。
あれから14年…既に猪木さんも旅立たれ、もう時効なので解禁しようかと思いましたが誤算だったのは3年前にホームページをリニューアルした事でした。制作会社が変わった為、2022年以前の旧アーカイブは閲覧は出来るものの修正、削除、追加などは一切不可能となり本当に永久欠番となってしまいました(苦笑)。

奇しくも今週(20日)は猪木さんのバースデー、そこで今回は改めて「闘魂猪木塾」のタイトルを復活、私が同ツアーに初めて参加した際の思い出を書き連ねたいと思います。

「闘魂猪木塾」は近畿日本ツーリストと当時猪木さんのマネジメントをしていた猪木事務所によって企画されたファン参加の海外ツアーでした。
近畿日本ツーリストは90年代頃からWWE(当時はWWF)のレッスルマニア、リングスやJWPなど、日本の団体が海外遠征した時の観戦ツアーを行っており、後年私も同社の手配でレッスルマニアに行きました(File No.471474 参照)。
90年代のプロレス観戦ツアーを主催し添乗員を務めていた近ツリの永崎さん、正確な年齢は失念しましたが私とほぼ同年代、バリバリの猪木信者でした。
永崎さんによると96年にアメリカ・ロサンゼルスで猪木さんが開催した大会(「平和の祭典」)の観戦ツアーの時、大会終了後の打ち上げで猪木さんがファンに囲まれている姿を見ていて、従来のような試合観戦でなく、猪木さんとファンが一緒に旅行するツアーがあってもいいなと閃いたのだそうです(歴史に残るグッジョブ!涙)。
こうして、記念すべき第1回目の「闘魂猪木塾」は97年7月に開催されました。
行先は猪木ファン憧れの地、イノキアイランドのあるパラオ、当時はまだインターネットが普及していなかったので私が募集開始の告知を見たのはプロレス雑誌の広告だったか、それとも試合会場で配布されたチラシだったか…しかし結果として、この時私は参加出来ませんでした(涙)。
勿論行きたかったのはやまやまですがその頃の私はまだ一兵卒、とても一週間近く休みが取れる状況では無かったのです。
後に知り合ったツアーの常連メンバーによると、この時のパラオは雨季の真っ最中で連日雨と天候には恵まれなかったそうですが(その反省で次のパラオからは乾季の開催に)猪木さんの他に佐山聡さんと小川直也さんも参加する超豪華版!写真を見せて貰ったり話を聞くにつけ、無理してでもあの時行っておくべきだったかなと度々後悔したものです。
私が社長になった後、1年で最も忙しい12月に新婚旅行に行った社員もいましたが(君は大物だよ〇〇くん!笑)当時の私にもそれぐらいの図太さがあれば(苦笑)…しかし、どう言い訳しても結局は「迷わず行けよ」の猪木イズム、ほんの少しの勇気が持てなかったのは自分自身ですから自己嫌悪に陥りました。
ただ、結果論ですがやはりこの時の参加には無理がありました。実はちょうど旅行の日程中に私が新規開拓して取り引きを始め大きな数字となっていた某お得意先が倒産(民事再生法の申請)すると言う大事件があったのです!
会社に多大な迷惑をかけてしまい、債権者集会のあった日の夜は風呂に入りながら泣いた辛い思い出、もしこんな大変な時に当事者が呑気に休んでいたら大ヒンシュクどころの騒ぎではありません。それにスマホも無い時代なので私が騒動を知るのは恐らく帰国直後だったでしょうからまさに天国から地獄、ショックも倍増だったでしょう。この時行けなかったのは運命と諦めるしかありません。

無念の涙から1年、第1回の好評を受けて第2回「闘魂猪木塾」開催が発表されました。
この年(98年)から私は部長職、取締役にも昇進していましたので責任はより重くなっていましたが(もう後悔だけはしたくない、今年こそ!)の思いで参加を即決しました。
土日も含め6連休、上層部からボソッと嫌味は言われましたが(苦笑)無事有休の許可が貰えました。

前フリばかり長くてすみません、続きは来週のお楽しみ!

(次回へ続く)