FILE No. 926 「闘魂猪木塾(2)」

「闘魂猪木塾(2)」

(前回からの続き)

私にとっては待望の初参加、猪木事務所&近畿日本ツーリストの企画・主催による第2回「闘魂猪木塾」は98年8月27日~9月1日の日程で開催されました。
行き先は当時猪木さんが暮らしていたロサンゼルスを含む米・カリフォルニア州、因みに私、実はこの5か月前にも某お得意先の会で渡米していましたが(しかも同じロス!)今回は仕事ではないのでリラックス、楽しさが全く違いました(笑)。

出発日当日、成田空港に集合した塾生は30人前後(もううろ覚え)内10人程は前年の第1回(パラオ)からの連続参加組で、当時の塾生メンバーの何人かとは現在もSNSで繋がっています。
因みに前年のパラオには佐山聡さん&小川直也さんも参加しましたが、この第2回にも当初は佐山さんが参加予定だったものの、出発直前に近ツリ社から「佐山さんが急なスケジュール変更で参加不可能、代わりに小川直也さんが参加」の知らせがありました。
塾生仲間に聞いた話ですが、第1回には佐山さんの熱狂的追っかけの女性が2人参加しており、皆で“佐山オンナ”と呼んでいたそうです(笑)。
この2人、常に佐山さんの両サイドにぴたりとくっつき、佐山さんもお人好しなのでお姫様抱っこをしてあげたりとファンサービスに大忙しでしたが、女同士お互い仲は悪く激しい火花を散らしていたとの事です。
本島からイノキアイランドに行く時、船は猪木号、佐山号、小川号に分かれ2人組は当然佐山号に乗船、佐山さんが陰で小川さんに「オーちゃん、俺またあの二人と一緒だよ。」とぼやくと小川さんが「いいじゃないですか両手に花で。」と絶妙なツッコミ、聞いていた塾生たちは大爆笑だったとか(笑)。
当然この第2回も佐山オンナから参加申し込みがあったそうですが、直前の佐山不参加によりキャンセル、近ツリの永崎さんも流石にキャンセル料は請求しなかったとの事でした。
残念ながらこれ以降の猪木塾に佐山さんの参加は無かった為、私は永遠に猪木塾伝説の?佐山オンナに会えずじまいで残念でした。

閑話休題、旅行記に戻りますが、何しろもう27年もの長い年月が流れていますので記憶もおぼろげ、幸いにも手元に残っていた当時の日程表や写真と睨めっこ、古い塾生メンバーにヘルプをお願いして記憶を補完しながら書き進めます。

8月27日、13時55分発の大韓航空機(帰りも同じ)でロスへと出発、流石は韓国の飛行機、行きか帰りかは忘れましたが食事にビビンバが出て来て美味しかったです。
現地時間で同じ27日の朝8時にロスに到着、猪木塾長(ツアー中は猪木さんをこう呼ぶ)との待ち合わせ場所であるサンタモニカの海岸へと移動しました。
「皆さん、まもなく猪木さんが到着しますからお待ちくださ~い!」と永崎さん、この時の私の心境は決して大袈裟でなく、生涯で最も緊張した時間でした。
何しろ“アントニオ猪木”が目の前に現れるのですよ!!
勿論過去試合は数えきれないぐらい何度も観に行ったし、今はもう無い難波のホテル南海の前で巡業バスに乗る時、選挙運動中に偶然お会いした時etc…に握手して貰った経験はありましたが、基本的にはテレビのブラウン管の中のスーパースター、それも子供の頃からの憧れであるヒーローと会えるかと思うと、心臓の音が聴こえそうなぐらいのバクバク状態、頭に血が上ってしゃがみ込みそうでした。
ソワソワを通り越しふらふら状態の私を見て、前年から連続参加の方が「わかる、俺も去年はそうだった。」と笑っていましたが慣れとは恐ろしいもの、この後私も三回目ぐらいからは緊張しなくなりました(笑)。
砂浜から少し離れた小高い路上に猪木さんの上半身が一瞬見えた時、思わず「来た!」と叫んでしまいました。ここで永崎さんが猪木さん登場と同時に持参したカセットテレコで「炎のファイター」を流してくれる粋な演出、テンションはマックスに達しました。

人生の師であるスーパーヒーローにとうとう会えた日
サンタモニカで生涯初のツーショット(涙)

我々の待つ砂浜へと階段を下りて来る猪木さん、皆で一斉に手を振り歓声で迎えましたが、この時前にはやはり階段を下りて来た観光客であろう日本人女性の二人組がいました。
我々のリアクションに驚いたその二人、思わず後ろを振り返るとアントニオ猪木がいてパニックになっていましたよ(笑)。
猪木さんは満面のアントンスマイルで我々一人一人とがっちり握手してくださり、ツーショット撮影タイムが始まりました。人生初、夢にまで見たアントニオ猪木とのツーショット実現(涙)、因みに先程の見ず知らずの女性二人もしっかりツーショットの輪におさまっていました(笑)。
その後はレストランに移動してランチタイム、確かここで猪木さんの前で一人一人自己紹介があったのか?嫌、それは別の年だったかも…すみません、言い訳の連続ですが、緊張と興奮に加え長い歳月が流れている為細かい事は殆ど覚えていません、こんな調子ではとても旅行記になりませんね(苦笑)。

この日の塾長の出番はここまででしたが、もうこれだけでお腹いっぱいの大満足、塾長と別れた我々はロス市内にある3大格闘技道場の見学へと向かいました…。

(次回へ続く)