FILE No. 931 「大激闘 マッドポリス‘80」~生誕45周年記念~

「大激闘 マッドポリス‘80」~生誕45周年記念~
本日は4月4日、もう27年前(1998年)、アントニオ猪木引退試合の日です!
猪木さんに関しましては直近で5週(File No.925~929参照)に渡り特集しましたので、今回は全く関係ないネタ、極めつけの誰も知らないB級マイナー作品をご紹介します。
私が最もテレビに夢中だった70~80年代はまさに刑事ドラマの全盛期、「太陽にほえろ」「Gメン75」「特捜最前線」等々、5~10年以上の長期で続いた人気作品を含め、感覚的には殆ど毎日のように刑事ものが放送されていました。
その当時の刑事ものと言えば今と違いバンバンと拳銃を撃ちまくったり派手なカーアクションが売りでしたが、その中でも極めつけが今回取り上げる「大激闘 マッドポリス‘80」です。なんせキャッチフレーズが「10秒に一発撃ち、一分に一人の犯人が死ぬ」ですよ(笑)。
以下、番組オープニングのナレーションより
「1980年代、日本の暴力団は幾多の内部抗争と政治との黒い癒着の末、全国統一を成し遂げ、さらに海外のマフィアと手を結び日本全土を制覇する巨大な犯罪組織を形成した。
ジャパンマフィアの誕生である。警察庁はこの巨大組織の壊滅を目的とし、えりすぐりの精鋭部隊を編成、ジャパンマフィアに戦いを挑んだ。この部隊の唯一の目的はジャパンマフィアの壊滅であった。恐れを知らぬ彼らの行動を組織はMP、すなわちマッドポリス、命知らずの警官と呼んで恐れおののいた。」
正義の組織マッドポリスと悪の組織ジャパンマフィアの戦い、これはまさしく子供の頃に夢中だった特撮ヒーロー番組のノリで、第1話でこのナレーションを聴いた瞬間、引きつけられました。前述のようにこの頃はあまりに刑事ドラマが溢れかえっており、既存の作品に些か食傷気味だったのが原因です。
マッドポリスのリーダーを演じたのは渡瀬恒彦さん、後年、「十津川警部シリーズ」「お宮さん」「特捜9」など、刑事がすっかりはまり役となりましたが、私が知る限りこの「大激闘」こそが原点でした。
以下、メンバーは梅宮辰夫さん、志賀勝さん、片桐竜次さん、中西良太さん、堀川まゆみちゃんと言った顔ぶれで、片桐竜次さんは現在も「相棒」で内村部長刑事役を熱演中ですがこの当時はもっぱら悪役、そして志賀勝さんも悪役専門役者で結成されたピラニア軍団の一員、紅一点の堀川まゆみちゃんを除き正義の組織なのに見事なぐらい怖そうな集団でした(笑)。
内容の方は流石にキャッチフレーズのように10秒に1発撃ったり1分に一人は死にませんでしたが(笑)それに近いぐらい毎回派手に撃ちまくり、車をぶっ壊していました。
ただ、ウィキペディアによれば視聴率の方は辛うじて二桁は超えたものの(今なら十分高視聴率)今一つ伸び悩み気味だったようで、一時期は打ち切りも検討されたとの事、またあまりに激しい暴力描写への抗議が新聞の投書欄に寄せられたり雑誌の時事評論でも批判的に取り上げられ、スポンサーからはまさにどヤクザキャラの志賀勝のがらの悪さはイメージが悪いとクレームがあったそうです(苦笑)。視聴率不振や番組イメージの責任を全部圧しつけられたら志賀勝さんが気の毒だよ(苦笑)!
結局、テコ入れ策としての路線変更でジャパンマフィア編は第16話で唐突に終了、それもマッドポリスとの壮絶な最終決戦の末にジャパンマフィアが壊滅するのならともかく、16話のラストシーンにナレーションで「その後、ジャパンマフィアは決定的な打撃を受け、壊滅への道へと追い込まれていったのである。」と処理されただけだったので、これには流石に不完全燃焼の感が否めませんでした。
この回で「大激闘」は終了し、翌週からは同じ世界観の続編として新番組「特命刑事」が始まりました。新たなメンバーとして桜木健一さんと山岡健さんが加入、新生マッドポリスはジャパンマフィアに代わり、毎回登場する個別の悪と戦うようになりましたが、やはりジャパンマフィアと言うシリーズ共通の敵がいる事が最大の差別化だった為、「ただの刑事ドラマ」?になってしまい物足りなく感じました。
例えるなら「ウルトラマンA」でシリーズ途中で異次元人ヤプール(ウルトラシリーズ初の悪の敵組織)が途中退場した時のような割り切れなさと言えばわかって頂けるでしょうか(笑)。
「特命刑事」になっても派手なドンパチやカーアクションは健在でしたし、オープニングテーマとして「大激闘」と同じ曲が使われたのは救いでしたが、ジャパンマフィア編終了の為お馴染みのナレーションが無くなってしまったのも残念でした。
大体、前作のナレーションにもあるようにマッドポリスが結成された唯一の目的はジャパンマフィアの壊滅、それを達成した後に組織が存在している事自体が矛盾と言えば矛盾です(笑)。
「特命刑事」は10話で終了、「大激闘」の16話と合わせると全26話となりますので、ちょうど半年(2クール)のオンエアとなりましたが、2作品をコンプリートした全話収録のDVDボックスが発売されていますので、現代の全く拳銃を使用しない真面目な?刑事ドラマに飽きた方には是非お薦め致します(笑)。
季節はようやく春、弊社も新年度に突入ですが、今年のネタがだいぶんストック出来ましたので次回から小出しにしていきます。
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作品情報 制作 日本テレビ 東映