FILE No. 984 「ウルトラマン先生」

「ウルトラマン先生」

積み残していた1月のとっておきのネタ、今回は私が昭和ウルトラシリーズの中で最も好きな作品、「ウルトラマン80」についてのお話です。
勿論昭和ウルトラに関してはどの作品も好きですが、こと「80」に関しては格別な思い入れあり、その理由は2年前の大長編ブログをおさらい下さい。
(File No.903908「第3期ウルトラシリーズ」参照)
何と言っても「80」は自分がリアルタイムで観たウルトラマンです。勿論その約10年前、「帰ってきたウルトラマン」に始まった(何処かのオキチのように“帰って来た”と書く奴はニワカ!)第2期ウルトラシリーズ(「ウルトラマンレオ」まで)もリアルタイム世代でしたが、その時は自分もまだ小学生、「ウルトラマン」だけでなく「仮面ライダー」を始めとする数多くのヒーロー番組に熱狂していました。
それから数年後、中学生となった私は再放送の影響で幼少期の血が騒ぎだし?何故かウルトラシリーズのマニアと化しました。多感な時期、24時間ウルトラマンにどっぷりと浸かっていた私の前に満を持して現れた待望の実写新作ですから「80」に夢中になったのも無理もありません。
一年間私をテレビの前に釘付けにした「80」で主人公・矢的猛を熱演したのが現在もドラマ、映画、舞台で活躍されている大ベテランの俳優、長谷川初範さんでした。

「ウルトラマン80」初期のコンセプトは「ウルトラマン先生」!
出典:「ウルトラマン80」ブルーレイライナーノーツ/円谷プロダクション 許諾済み)
矢的猛の教師編はわずか1クールで終了…
出典:「ウルトラマン80」ブルーレイライナーノーツ/円谷プロダクション 許諾済み)
中盤からはUGM隊員に専念、劇中では学校が消えた理由に一切触れず。
出典:「ウルトラマン80」ブルーレイライナーノーツ/円谷プロダクション 許諾済み)

主人公が中学校の教師、即ち「ウルトラマン先生」(第1話のタイトル)と言う従来の
シリーズになかった画期的なコンセプトでスタートした「80」でしたが、前回のブログに詳しく書いたように、種々の事情から残念ながらわずか1クールで路線変更を余儀なくされました。このブログを書くにあたりブルーレイで全50話をイッキ見しましたが、冷静に見て矢的猛が最も矢的猛らしかったのは先生編だったと思います。

近年、かつての特撮ヒーローたちのミート&グリート(サイン会、撮影会、トークショーなど)が頻繁に行われていますが、何故か長谷川さんだけはそう言う場面に出る機会はほぼ皆無でした。厳密には「80」が30周年を迎えた2010年、そして一昨年には45周年記念のトークイベントがあり、私も勿論参加しましたが、それらはいずれも客席から遠巻きに観ていただけ、実際にお会いしたいという気持ちは募るばかりでした。
そんな時、1月の某日に東京で長谷川さんが出演される舞台があり、一か八か!?
“出待ち”で勝負を賭ける事にしたのです!

45周年イベントに出演された長谷川初範さん、いつまでも若々しくかっこいい! 
※イベント時(ファン向け撮影タイムより)

場所はプロレス関連イベントで何度か訪れた事のある中野区のなかのZEROホール、同会場は厳密には本館と西館が横並びになっており、過去プロレスイベントが行われたのは本館、今回の舞台上演は西館でした。
西館に入るのは初めてで、調べると関係者用の駐車場は本館地下にあり、地下で西館と繋がっている事がわかりました。…と言う事は地下から駐車場に行かれてしまっては出待ち作戦は大失敗となります。本館に行ってエレベーターで地下駐車場に下りて見ましたが照明は薄暗いし警備員までいる、ここで張り込むのは難しいと判断、西館の前で待機する事にしました。
西館1階は透明のショーウインドーなので外からでも中のロビーが見え、やがて舞台が終了し帰り客たちがゾロゾロと出て来ました。気が付くと私以外にも用も無さそうなのにうろちょろしている人が2人、どうやらこいつらも私と“同族”、出待ち組のようです。
お芝居が終わって約30分経過、ロビーに客は殆どいなくなり関係者やスタッフばかりとなりましたが、待望の待ち人は姿を見せません。
この日は肌寒い一日でしたが、私は迅速に記念写真が撮れるよう、コートを隣りの本館ロビーのソファーに置いて来たのでマジで凍えそうでした。
(ああ、やはり地下から駐車場に行ってしまったのか…。)落胆し諦めかけた時、奇跡が起こりました! 私服姿の長谷川さんが階段からロビーに下りて来る姿が見えたのです!! 慌てて玄関から館内に突入、二人の同族も後に続きました。
長谷川さんは関係者や訪ねて来た知人の方々と挨拶し、暫し談笑されていましたが、タイミングを見て話しかけると、「あのう、失礼ですがどちら様でしょうか?」関係者の流れで行ったので、どうやら私もその一人と思われたようです(心の中で爆笑!)。
ただのヨカタの大ファンである事を告げ、快く感動の記念撮影、そして持参した「80」のブルーレイにサインを頂けました。
後の2人もそれぞれ持参したポスターや色紙などにサインを貰い写真を撮っていましたが、本当に丁寧な神対応で泣きそうなぐらいでしたよ(涙)。

45年の時を経てとうとう逢えた(涙)!※掲載許諾済み

 

プロレスラーも含め著名人の中には公式なイベント以外、特にプライベートタイムではファンサービスに応じない方もいます。
ある意味それが“虚像”なのはわかってはいるものの、我々ファンはテレビのブラウン管の中のイメージで見ているわけですから、この日も冷たい対応だったらショックだなと内心不安な気持ちもありました。
「80」放送開始当時に発売されたムック本(小学館の別冊てれびくん)に長谷川さんのインタビューが掲載され、印象的だったのがその時のキャッチコピーでした。
「長谷川初範は矢的猛のような男だった!」45年の時を経て私もそれを実感しました(涙)。

「こいつは春から縁起がいい。」とこの日と翌日は半分夢見心地の気分でしたが、実はこのお芝居は翌週、大阪でも上演されました。長谷川さんの前で「来週の大阪も行きます!」と宣言し、(夢よもう一度!)とばかりに再び出待ちに挑戦しましたが、結果から先に書くとこの日は見事に撃沈しました。
この日も一人いた“同族”の出待ちファンと二人で張っていましたが、この日の会場は想定外に大きく帰るルートを読み間違えたようで、上演終了後1時間以上待っても長谷川さんをキャッチする事は出来ませんでした。肩透かしで残念でしたが、やはりそうそうラッキーは続きませんね(苦笑)。

45年以上憧れ続けた長谷川初範さんは「ウルトラマン先生」、矢的猛そのものの人で、生涯忘れられない思い出を作って下さった事に心より感謝致します。
今後も長谷川さんのご活躍を祈るとともに、またいつの日か夢の続きが見られるのを楽しみにしています。