FILE No. 973 「倍返し」

「倍返し」

ジャイアント馬場さんの誕生日にお送りするこのブログ、昨年末には2025年の成功事例を紹介しましたので(File No.969 参照)公約通り公平に、今回は反省すべき失敗事例の特集です。

古くからのお付き合いである某得意先ではこんな事がありました。
そちらは我が社を含めA社、B社と3社の包装資材業者と取り引きがあり、シェア比率はA社が60%、B社が30%、タミヤは10%足らず、営業力不足で当社は最下位に甘んじていました。
情報不足で我々は全く知らなかったのですが、昨年圧倒的首位だったA社に信用不安問題が発生、安定供給が難しくなる事を懸念したお得意先が全資材の一斉見直し、競争入札を行いました。入札に参加したのは従来から取り引きのあるB社と新規の業者であるO社、僅かとは言え取り引きがあるにも関わらず当社には声すらかかりませんでした(涙)。
常に情報の大切さを口を酸っぱくして言い続けていながらこの有様、それもこれも「あそこはA社が独占状態で行っても無駄」と言う固定概念からろくすっぽ営業していない怠慢が招いた失態でした。
我々は常に戦っているのですから取った取られたはある意味日常茶飯事です。
20年前に失った当時の最大のお得意先を16年越しに奪還した素晴らしい成功例もありますので(File No.800805「正義は勝つ」参照)、例え失った商売であっても、私の信条である「やられたらやり返す!倍返しだ!」(懐かしい 笑)の精神でいつか奪回してくれる事を期待しています。

やはり随分以前に取り引きを終了した京都の某スーパーが最近M&Aである大手の子会社となりました。その親会社の方と取り引きしている包材屋さんが我が社と業務提携をしていた関係で声がかかり、子会社の方を再び当社がやらせて頂ける事となりました。
うちの営業力でもなんでもなく完全な棚から牡丹餅ですが(苦笑)このご時世、背に腹は代えられません、大喜びですよ。
このようにこれからはM&Aがますます活発化、それに伴い営業力・対応力とは関係のないところで政治力による商流変更が次々と起こるでしょう。今回はラッキーな展開でしたが、当然逆の目が出る可能性も十分で戦々恐々です。

こちらも2010年頃に取り引きを停止された某スーパーの話ですが、前述の通り私は「やられたらやり返せ!」とことあるごとに営業部門にはっぱをかけていました。
しかしどうにも動きが鈍い、そのうちに「あそこは信用不安があるので…」などと言い出すのです。確かにずっと昔から良くない噂があったのは事実でしたが、私の耳にはそれを出来ない言い訳として使っているようにしか聞こえませんでした。
しかし、普通は営業が「ここに行かせてください!」と直訴し社長が「あそこはちょっと…」とストップをかけるのがよくある光景ですが、我が社は真逆ですね(爆笑)。
こう書くとサラリーマン根性丸出しで「じゃあ引っかかってもいいんでっか?」等と馬鹿な事を平気で口にする社員も過去にいましたが、いいわけねえだろ(爆笑)!
商売は常にリスクと隣り合わせ、リスクなきところに利益なしの言葉の通りで100%安全な案件ばかりなら誰も苦労はしませんよ。
そうこうしているうちにまたまたM&Aの話で、そのスーパーがある大手と業務提携しやがて子会社として吸収される事が決定的との情報が入って来ました。
これで安心して行けると思うのは大間違い、前述の例と同様いずれ親会社の方の業者に統一の流れとなって行くのは確実で、今更うちあたりが行っても相手にもされないでしょう、何とも力が抜けましたよ(涙)。

以前から思っていた事ですが、ゆとり教育の影響か(笑)?どうも今の人たちは戦闘意欲が欠けていると感じます。繰り返しますが我々がやっているのは戦い、企業同士の生き残りを賭けた戦争なんですよ!
社内の会議の報告を聞いていても競合先(つまり倒すべき敵)の事を「〇〇商事さん」とか「△△産業さん」等と、さん付けで呼ぶ社員がいて正直呆れます。
ウクライナのゼレンスキー大統領が身内の会議で「プーチンさん」「ロシアさん」なんて言いますか?(*これ書いているのは12月前半)
思わず一喝したくなりますが、まあ私も大人なので(苦笑)我慢…しかしこれじゃあ敵に勝てるわけないと情けなくなるのが正直なところです(涙)。

2002年、アントニオ猪木が新日本プロレスのオーナーだった頃、エースの武藤敬司がライバル団体の全日本プロレスに引き抜かれました。
その事件の直後に行われた坂口征二(当時会長)の還暦祝いのパーティに武藤が招待され坂口と談笑していたそうで、その日都合により欠席していた猪木さんは後でその話を聞いて激怒しました。
坂口と武藤の信頼関係からすれば招待及び出席は当然、めでたい席で野暮な事は言いっこなしとの意見もあるでしょうが、私には猪木さんの気持ちがよくわかります。企業戦争はそんなに甘いものじゃないぞ、けじめを付けろと言いたかったのでしょう。

毎度ながら仕事の話を書いていると気分が滅入るのでこのへんで他のネタに移りますが、これからも社員には我々がやっている事は戦い、やられたらやり返す倍返しの精神を常に伝え続けるつもりです。

ラストは10月前半のダイジェスト!
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