FILE No. 827 「予算達成!(8)」

「予算達成!(8)」

春らしい陽気が続く毎日、これで花粉が飛ばなければ最高の季節です(苦笑)。
さて、3月も早いもので本日で終了、我が社も無事に第49期を終える事となりました。
毎年恒例の業績報告ですが、おかげ様を持ちまして今期は売り上げ、粗利益、そして営業利益とも期の初めに掲げた目標数字をパーフェクトにクリアする事が出来ました!!
もっともこの文章を書いているのは3月初旬につきあくまで見込みですが、売り上げが達成率105%(前年比112%)、粗利が達成率110%(前年比112%)と絶好調、営業&経常利益も一年間驚く程の数字で推移し、今期は毎月試算表が出る度に自分の目を疑って何度も見直していました(苦笑)。
毎年3年単位で中期経営計画書を作成していますが、今期どころか2期先の利益目標を楽々超えてしまったのですから信じられないのも無理はありません。
実は昨年にも書きましたが、前期(2021年度=第48期)も同じく好調で利益としては事実上過去最高益に達していたのですが、いざ決算となると未処理の大いなる過去の遺産(負債)がかなり出て来て、最終的には若干の黒字程度で終わったトラウマがあり、社内に「もう何も出て来ねえだろうな。」と口を酸っぱくしてしつこく言い続けていました(苦笑)。私の心配も杞憂に終わり(あまり大きな声では言えませんが)今期は掛け値なしに会社始まって以来の最高益を大きく更新、そして納税額も過去最高となる見通しです。

今年の初めに帝国データバンクさんが毎年発行している企業年鑑が手元に届き、興味深く拝読しました。こちらには業種を問わず、関西地区の主要企業の売り上げ及び利益の一覧が掲載されています(2021年の成績)。
やはり気になるのは同業、つまり競合先ですが、我が関西地区でぶっちぎりナンバーワンの某社の売り上げは我が社のざっと7倍以上、規模があまりにも違うので当然利益額も6倍以上と大差がついていますが、先方の利益率は2・4%、今期の我が社は事実上1%以上も上回りましたので利益率だけは圧勝だと一人で自己満足に浸っています(笑)。
事実上と書いたのはあまり利益が出過ぎると税金負担も大きくなるからで、最高益の見通しが立った段階から節税策として意識的に経費を増やし利益減を図っていました。
何と言ってもまず第一に頑張ってくれた社員に利益を還元するのが大事(我が社は社員ファーストです! 笑)、昨年に続き決算賞与を支給させて頂きました。
その他、社員の声を募り稟議を元に老朽化したバーチレーターやシャッター、トイレ、事務所の壁紙の張り替え、物流・配送員の制服やトラック、パソコン等備品の購入・・・etc、必要なものは今期中でかなり経費として計上しました。
まあそれでも前述のように会社始まって以来の納税額となり、ささやかながら我が社のスローガンである社会貢献が出来たと自負しています。

今期の絶好調の理由、これまた大きな声では言えませんが、やはり業界で大きな値上げが年に2回もあった事が一番大きな要因で、恐らく同業も大なり小なり恩恵を受けているはずです。半面お得意先にご負担をかける事は心苦しいのですが、業界は言うに及ばず世界情勢がこんな状態では一企業の努力だけでは何とかなるレベルの話では無く、商品によっては今も値上げが続いています。
我々の主力お得意先である食品関連業界もここ数年のコロナ騒動からようやく脱却、売り上げも回復傾向にありますし、その他新規開拓の効果も寄与、商品単価が上がった上に数量も伸びた事のですから大きな売り上げ増となりました。そして一方では縁の下の力持ちである業務及び管理本部での地道な経費の削減、在庫の圧縮、ロスの徹底防止など、つまりは攻めと守りの両輪がバランス良く回転した事が最高益へと繋がりました。

休む事なく明日4月1日からは節目の第50期が始まります。
この絶好調を一時のバブルで終わらせる事なく、さらなる利益の拡大を目指していますが私の中では常に危機感が一杯、自戒の念も込めて社員たちには今の好調はたまたま運が良かっただけ、決して自分たちの実力と錯覚して慢心するなと言いたいです。
私は毎日営業日報を読んでいますが、ここ1年程の動きを見ているとお恥ずかしい話、大半の人が1日に1~2軒程度しか訪問していない、あるいは1日中社内業務をしている日が多いと言った有様でした。膨大な値上げ作業の労力、リモート商談の機会が増えたと言う要因もあって昨年は我慢していましたが、今年に入ってとうとう苦言を呈し「1日最低5社は回って来い!」(まあそれでも多いとは言えませんが 苦笑)と号令をかけました。
兵隊は戦うのが仕事、営業が営業に行かずして数字など上がるはず無し、今の好調はたまたま時流が良かっただけで実力では無いと言う所以です。
ツイッター社のイーロン・マスク氏が社員の在宅勤務を止めたのが象徴的ですが、現在日本の多くの企業も、かえって効率が悪くなったと再び通常出勤スタイルに回帰しつつあるそうです。ましてや営業など足で稼いでナンボ、私に言わせればリモート営業など殆ど効果なしですよ。だから机上でパソコンにばかりにしがみついて客先に行かない奴はそもそも営業の資質なしと判断すると営業本部には宣告してあります。

最後はいささか辛口になってしまいましたが、経営者はそれぐらい常に危機感が一杯と言う事をご理解ください。
とにかく第50期も予算完全達成!を目指して頑張ります。