「経営の師匠」(FILE No.014,039,040参照)石野誠一先生の最新刊、「小さな会社の一人前社長業」(明日香出版社)の本文中よりの抜粋です。
数字でつかむ自社の実態 〜 1人当たりが大事
会社の経営は数字にすると浮かび上がってきます。
大事な事は、「1人当たり、1分当たり、1品当たり」でつかむこと。
自社の数字を書き出してみてください。
意外と知らないものですよ。
[1] 日商 [2] 月商 [3] 年商 [4] 給与
[5] 賞与 [6] 粗利益 [7] 経常利益 [8] 資本総額
[9] 内部留保額 [10] 社員数 [11] パート数
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(1) |
社員1人当たりの給与、賞与 |
(2) |
社員1時間当たりの給与、賞与 |
(3) |
社員1分当たりの給与、賞与 |
(4) |
社員1人当たりの給与、賞与以外の経費 |
(5) |
社員1人当たりの月商 |
(6) |
社員1人当たりの日商 |
(7) |
社員1人当たりの月間粗利益 |
(8) |
社員1人当たりの月間経常利益 |
(9) |
社員1人当たりの総資本額 |
(10) |
社員1人当たりの内部留保額 |
(11) |
社員1人当たりの借入金 |
(12) |
セールスマン1人当たりの月商 |
(13) |
セールスマン1人当たりの月間粗利益 |
(14) |
セールスマン1人当たりの得意先数 |
(15) |
セールスマン1人当たりの月間売り上げ高 |
(16) |
セールスマン1人当たりのガソリン使用高 |
(17) |
1日当たりの借入金・金利 |
(18) |
封筒1枚当たりのコスト |
(19) |
納品書1枚当たりのコスト |
(20) |
1日当たりの水道光熱費 |
(21) |
1日当たりの駐車場代 |
(22) |
1枚当たりのコピー料金 |
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そう言えば、売り上げ(年商や月商)や借入額、社員数などは頭で把握していても時間単位や人数単位になるとピンと来ないものです。
書き出して見ると自社の課題が色々と浮かび上がって来るようでした。
我が社が本当に優良で儲かる企業になるには現在より売り上げ数字をあと10%ぐらいは伸ばす必要があると思っています。
中期経営計画で目標数字を具体化していますが、この数字は二年後には必ず達成します。(何故、再来年なのかはまたの機会に書きます。)
その為に絞るところは絞り、投資するところには投資して1人当たり、1回当り、1時間当り、さらには1分当りの効率をいかに上げるかです。
でも今回色々な数字を検証していて個人的に一番驚いたのは、コピー料金ですよ。
紙代を除くランニング・コストで1枚当り5円するのですが、1日で約2500円もかかっていたのです。つまり枚数に換算すると、1日500枚!?
こんな小さな会社で何でこんなにコピーが必要なんだ??
すぐにノートを用意しコピー機利用者は名前と使用用途、使用枚数を記録するよう義務付けました。するとえらいもので3割ぐらいは削減する事に成功しました。
こうした小さな積み重ねが、大きな会社の力に繋がっていくのです。
様々な発見があるので、周期的に色々な数字を分解してみようと思います。