10月ももう終わりと言うのに当ブログは未だ暑い夏のままですみません(なんか毎度同じ書き出しだな 笑)、今年のお盆、8月13日の日曜日は神戸にて大仁田厚VS長与千種の男女による電流爆破デスマッチを観戦しました。
近年は爆破バットのみの簡易式?が主流でしたが今回は久々に4面をノーロープ有刺鉄線(うち2面に爆弾)、さらにバットも導入と言う本格的な電流爆破でした。
場外乱闘で長与選手が口から赤い毒霧を噴射すると近くにいた私も返り血ならぬ返り毒霧を食らいズボンやらシャツが真っ赤(苦笑)…3年前にも札幌でグレート・ニタによって緑色に染められた事がありましたが(FILE No.395 参照)場外での毒霧噴射は止めて下さい!(早く逃げないオマエが悪いんだよ!と何方かツッコミを 笑)。
(神戸電流爆破の模様はこちらをクリック)
14〜15日は事務処理の為に出勤し、代わりに17〜18日にお休みを頂きました。
去年の夏休みはミル・マスカラス見たさにわざわざ青森まで遠征(FILE No.487,488参照)したものですが、今年は鹿児島に一泊のプチ旅行に行って来ました。理由は勿論現地で太田裕美さん出演のコンサートがあったからです(やっぱり 笑)。
今回は大野真澄さん&伊藤咲子さんとの異色トリオによるステージで、裕美さんのソロコーナーのラストは5日の岐阜(FILE No.544 参照)と同じく「木綿のハンカチーフ」「さらばシベリア鉄道」の連曲でした。
8月に二度もライブで聴けた「さらばシベリア鉄道」、ここからが本題…この翌週遂に私は長年の夢であった本物のシベリア鉄道に乗車すべく、ロシアの地を訪れました!
思い起こせば4年前、初のロシア流通視察(FILE No.332〜334参照)にて希望者のみ延泊してシベリア鉄道に乗車するオプション企画があったのですが、出発数日目前になってオプションのみ中止と言う悪夢のような一報が届きました…。
人数不足か採算が合わなくなったのか、理由は定かではありませんがあの時だけはほんと視察そのものをキャンセルしてやろうかと思いましたよ。
モスクワとサンクトペテルブルクを訪れ視察は充実していましたが、それでも楽しみにしていたシベリア鉄道に乗れなかった事で忸怩たる思いが残ったものです。
因みに第2回のロシア視察は昨年夏に実現、主催の近江さんからお誘いがありましたが、訪問先は前回と同じモスクワ&サンクトのうえにシベリア鉄道もなし、これでは私にとって全く意味がないので秒殺で断りました(笑)。
「とにかくシベリア鉄道に乗れないなら二度とロシアに足を踏み入れる事はない!」と宣言する私に、それではと近江さんが今年企画したのが「ロシア極東地域最新流通視察」でした。訪問先は「日本に最も近いロシア」ハバロフスクとウラジオストックの二箇所、両都市の移動にはシベリア鉄道を使うと言うのです。オプションでなく正式な行程に組み込まれるなら中止のリスクは少ないと判断、積年の夢を叶えるべく今回は二つ返事で参加を決めました。
出発日である8月22日、初めて乗るエスセブン航空機にて成田を14時半に出発、約3時間で18時半過ぎ(時差は1時間)にハバロフスクに到着しました。
今回の視察メンバーは総勢12名、その中にはわが「経営の師匠」とも言うべき石野誠一先生(FILE No.014 他)の御子息、明日香出版の社長・石野栄一さんもいらっしゃいました。石野社長も4年前のロシアの参加メンバーで、前回シベリア鉄道に乗り損ねた同志?です。
翌23日からは視察スケジュールがみっちり、先ずは朝一で日本国領事館を表敬訪問し、その後は日本人なら絶対訪れなければならない場所に行って来ました。
ここハバロフスクにはシベリア抑留でお亡くなりになった方々の日本人墓地があるのです。
「不毛地帯」(FILE No.441 参照)に強い思い入れのある私、ドラマの最終回での唐沢寿明さん演じる壱岐正の墓参りシーンを思い出しながら静かに手を合わせました…。
スーパーや百貨店の視察後食事を終えて夜8時過ぎにハバロフスク駅に到着しました。
ホームには既に我々が乗るアケアン号が入線しており私のテンションは最高潮、乗車OKの許可が下りるのが待ちきれず、合図があると一目散に乗り込みました。
我々が乗った一等室は各部屋にベッド代わりのソファが二つあり、本来なら二人で一室を使うのですが、贅沢して一人で一室を申し込んだので予想以上に快適な空間です。
9時10分に出発、ウラジオストックに向けて約11時間、760kmの旅が始まりましたが、何しろ張り切って早く乗車した為、まだ冷房が効いていない車内は暑くて汗だく、走り出して暫くしてようやく涼しくなって来て一息つけました。
部屋でのんびりくつろいでいると早速ドアをノックする音、何じゃい?と思ったら土産物の売り子でした。かつて乗車したトワイライトエクスプレスでも土産売りが回って来ましたが、日本は声張り上げてワゴンで通路を行くだけなのに対し、こちらは部屋の中に入って来て営業をするので商魂逞しい(笑)、思わずキーホルダー&マグネットを買ってしまいました。
尚、長旅の退屈な車内、私が聴いていたのは勿論「さらばシベリア鉄道」でした(笑)。
裕美さんの19枚目のシングル(1980年11月21日発売)である「さらばシベリア鉄道」(作詞 松本隆 作曲 大瀧詠一)は、元々作曲者である大瀧詠一さんが自身のアルバムの為に作った曲です。
当時大瀧さんがアルバムのレコーディング中だったスタジオで同じ日にたまたま裕美さんもレコーディングをしており、二人のディレクターが共通の方だった事もあって休憩時間に裕美さんが大瀧さんを訪ねた事が全ての始まりでした。
何気ない雑談中に大瀧さんがふと思い出したかのように「今回のアルバム用に作ったんだけど自分が歌ってもどうもピンと来ない、絶対女の子が歌った方が良い曲があるんだ。」
その場では話だけで終わりましたが、後日ディレクターを通じて裕美さんの元に「さらばシベリア鉄道」のテープが届けられました。
「伝えておくれ 十二月の旅人よ♪」をサビで繰り返すこの曲を裕美さんは一目(一聴き?)で気に入り、自分の曲としてシングルカット、さらに同時期に発売されたアルバム(12月21日発売)にも急遽収録し、アルバムのタイトルも当初予定されていたものから「十二月の旅人」に変更されたのです。
たまたまスタジオが同じで何の気なしに挨拶に行った縁で出会ったこの名曲を裕美さんは37年に渡って歌い継ぎ、大瀧詠一さんがお亡くなりになった(2013年12月30日没)後は「大瀧さんは歌の通り十二月の旅人となってしまった…。」と度々口にしています。
それにしても本物のシベリア鉄道でこの曲が聴けるなんて最高に幸せ(涙)、時期は8月ですが「12月の旅人」の気分で何度も何度も繰り返し、酔いしれていました…。
長時間の旅、折角なら車内を探検?しようと食堂車に行く事にしましたが、一人では不安なので有志を募り総勢8名でぞろぞろと移動、しかし食堂は6号車なので我々の17号から行くのは一苦労でした。何しろ連結部のドアは自動ではなく結構重い手動式で手の疲れる事、車内は禁煙のはずなのに女性乗務員が連結部で隠れて一服やっているのを目撃しました(笑)。
食堂で一杯やり11時過ぎにまたぞろぞろと移動、部屋に戻ってゴトゴト揺れる車内で就寝しましたが、寝台列車を何度か経験しているおかげか、さほど気にならずぐっすり眠れました。
翌24日は6時半頃起床、列車がどの辺りを走っているのかさっぱりわかりませんが、各部屋に配布された軽食を頂いた後またうたた寝をしているうちに8時半、ようやくウラジオストックに到着しました。
我々の乗った号はウラジオが終点でしたが、飛行機の無い時代にはこのシベリア鉄道でロシアの端から端、モスクワまで一週間ぐらいかけて旅行していたのです。
歴史を感じた貴重な体験でしたが、シャワーも無いし便利に慣れ過ぎた我々現代人にはせいぜい一泊が限界だよなあ…。
ウラジオに着いて早速企業訪問や観光地巡り、この日の夕食は訪問先の日本企業が経営するお店で日本食をたらふく頂きました。
視察最終日となる25日も朝からウラジオストック日本センターや企業を訪問、午後からはスーパーや百貨店などを回り、夜の食事会の後の二次会はここウラジオにある北朝鮮国営のお店に繰り出しました。
実は近江さんの企画で北朝鮮の視察も計画されており、それこそ当初の予定では丁度このブログが更新される頃私は平壌(ピョンヤン)にいたのかもしれないのです。
これを逃したらまずいけないであろう国で楽しみにしていましたが、御承知のように国際情勢は悪化する一方、4月以降外務省から国民に対して渡航自粛要請が出た為、早々と企画はお蔵入りしました。
渡航中止のうっ憤をせめて晴らそうと訪れたお店、その名は「平壌」…って、そのままじゃん(笑)! 中は普通の韓国料理屋さんで、店員もなかなかお目にかかる機会のない北朝鮮の方ばかり、北朝鮮美人は色が白くて可愛かったです(笑)。
(ロシア極東地域視察ダイジェストはこちらをクリック)
26日は1時半のエスセブンにて帰国、帰りの飛行時間はたったの二時間、新幹線で東京~大阪を移動するより早く成田に着きました。
私はそこから大阪空港に乗り継いだので帰宅したのは夜7時過ぎでしたが、時差も1時間しか無いし楽なものでした。
駆け足で4泊5日のロシア視察を振り返りましたが、私としては国内のトワイライトエクスプレス&北斗星&カシオペアに続き、悲願のシベリア鉄道を制覇する事が出来て我が人生に悔いなし? こうなれば次の目標はオリエント急行に定めましょう…って私は別に「乗り鉄」ではありませんので(笑)。
冬の足音が少しずつ迫って来ましたので、この季節に相応しい「さらばシベリア鉄道」がまたライブで聴ける機会が楽しみです♪
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