FILE No. 825 「ダブルヘッダー(3)」

「ダブルヘッダー(3)」

これを書いているのはまだまだ寒い2月初旬ですが、このブログがアップされる頃には少しは春らしい陽気となっているでしょうか。

今回からようやく2023年のネタに突入、1月14日は杏ちゃむちゃんの試合を今年初観戦しました。
この日はプロレスとロックのコラボイベントで試合開始時間が深夜の0時半(つまり厳密には1月15日)!と言う珍しいイベントでした。大晦日の年越しじゃあるまいしはた迷惑な話ですが(苦笑)、さらに杏ちゃんはこの大会を終えると別会場に移動してお昼12時からFBWファイヤープロレスにも出場と言う殆ど寝る時間が無い超過酷なダブルヘッダーが待っていました。
当然それを追いかけるこちらもかなり大変、最初の会場は川崎なので駅前のホテルをとって出来る限り仮眠をとっておこうと夕方16~18時頃まで横になっていました。
ホテルから会場までは徒歩10分ほど、夕食をとってさらにゴロゴロしていてもまだまだ時間はたっぷり、ようやく23時半を回り出発時間となった時にはまた眠くなって来ました(苦笑)。

32年ぶり、クラブチッタ川崎

この日のイベント会場であるライブハウス、クラブチッタ川崎に来るのは実は2度目、最初は1990年10月ですからもう32年も前で、殆ど誰も覚えていないでしょうがこの会場で新日本プロレスがやはりロックとのコラボイベントをやっていたのです。
大昔なので細かい事は全く記憶にありませんが、ただ一つ“南海の黒豹”リッキー・スティムボートが飯塚孝之(後の飯塚高史)とシングル戦をやったのだけは覚えています。
有名な横浜アリーナでのグレート・ムタ戦(9月30日)が不完全燃焼の凡戦に終わり、さらにその後の後楽園ホールでの長州力と組んだ6人タッグも明らかにリッキーだけが浮いていて、唯一の新日本参戦となったこの時期は惨憺たる評価でしたが、この川崎での飯塚戦はなかなかの名勝負で、今でもリッキーの新日本でのベストマッチだったと思っています。

話が脱線しましたが32年ぶりのクラブチッタ川崎大会、ロックの演奏とプロレスの試合が交互に行われる形式で、事前に発表されたタイムテーブルによれば第2試合に組まれた杏ちゃんの出番は1時35分頃との事、しかし実際には時間が押してもう2時にさしかかっていました。
因みにメインは大仁田さんで開始予定は4時40分頃(実際は5時12分ゴング)!との事でしたが、流石にこの後の事を考えるととても最後まではいられません。大仁田さんに申し訳ないと心の中で手を合わせつつ、杏ちゃんの試合と物販が終わったらホテルに帰って寝るつもりでいました。
この日の杏ちゃんはガンバレプロレスのYuuRI選手とシングル初対決の好カード、実はYuuRI選手も杏ちゃん同様この後ファイヤープロレスとの掛け持ちです。杏ちゃんがフィッシャーマンズスープレックスで快勝(今年初勝利!)するのを見届け、物販タイムを終えて会場を脱出したのは朝の4時の事でした。
とにかくホテルのチェックアウトぎりぎりまで寝ようと布団に入りましたが神経が高ぶっている為か7時ごろには目が覚めてしまいうつらうつらしているうちに10時となり、お次の現場へと向かいました。

ファイヤープロレスの会場となった大田区産業プラザPIOは川崎からほど近い蒲田駅前なので移動は楽でしたが、とにかく頭がぼんやりして身体がだるくふらふら状態でいた。後で聞くとYuuRI選手と同じ蒲田駅前のホテルに泊まった杏ちゃんも結局一時間ほど仮眠をとっただけで会場入りしたそうです。
川崎と掛け持ちの物好き(笑)は私以外にも何人かいましたが、皆さんメインまで見届けて、つまり殆ど寝ていない状態で来たとの事、マニアのタフネスぶりには脱帽ものです。
ダブルヘッダー2試合目は大会のオープニングファイト、杏ちゃんはマドレーヌと組んでAKARI&大空ちえ組に快勝、見事な2連勝となりましたが、流石にこの日だけは試合前にアップ(準備運動)してもあまりの眠気で身体が全く動かず、正直タッグマッチで助かったとの事、やはり睡眠時間を削っての連戦はあまりに無謀、怪我などのアクシデントが無くて本当に良かったです。

さて、無事ダブルヘッダーを見届け後は試合後物販に顔を出して帰るだけ、安心していましたが本当のハプニングはここからでした。
試合の合間にスマホをチェックすると杏ちゃんが「アクシデント発生、物販ができないかも!?」とツイートしていたのです。
一体何事かと連絡をとると、なんと大事な商売道具であるグッズ一式をホテルに忘れてしまったとの事、しかもそれに気が付いたのがもうメインが始まる直前だったそうです。
今慌ててタクシーで取りに行っている最中で、とにかくメインの経過を逐一報告して欲しいと言うので、ハラハラドキドキしながらまるでリングアナのように「たった今ゴング」、「5分経過」、「10分経過」と連絡を入れていました。
結局メインは12分16秒で終了(もっとやってくれよ!)、果たして間に合ったのか?と心配していたらほどなくして杏ちゃんが売店に現れたのでほっと一安心、ホテルが川崎でなく会場から程近い蒲田だったのが幸いだったのでしょう。

前代未聞の連続観戦を終えて私も帰りの新幹線では爆睡したのは言うまでも無し、どうか次回ダブルヘッダーをやるなら普通に昼~夜でお願いします。
(この日のワンショット&ツーショット こちらをクリック)

次回も不死身の杏ちゃん大活躍、1月後半編をお届け致します。