FILE No. 864 「紙テープ」

「紙テープ」

コロナの馬鹿騒ぎが事実上終結、プロレス会場にも紙テープを投げ入れる光景が戻って来ました。それにしても紙テープを投げるなとか、横断幕を貼るなとか、あの過剰な反応は何だったのやら?紙テープに乗ってコロナウイルスが飛んで来るとでも言うのか!? 
それ以外でも高校野球の出場選手の甲子園の土の持ち帰り禁止とか、本当にこの国だけはよくもまあこれだけナンセンスな事が思いつけるものです。おっと、コロナ脳馬鹿の批判を始めるときりが無いので(笑)話を紙テープに戻しましょう。

昭和の時代からプロレス会場の名物だった紙テープ、昔は選手のコール時だけでなく試合中にも投げる馬鹿がいてよくケロちゃんこと田中リングアナがマイクで「紙テープを投げないでください!」「紙テープで試合を壊さないでください!」と叫んでいたのを覚えています。あと、場外でハンセンにラリアットを食らったテリーが紙テープの山の中に突っ込んでミノムシ状態になったのが好きだったなあ(82年最強タッグ優勝戦)。
もっとも、当時の私は紙テープを買ったり投げたりした経験は一度もありませんでした。
前述のように一部マナーを守らない奴がいたせいで悪印象があった事、当時からマニアを自称していましたので(笑)紙テープなど投げるのは女子供、ミーハーがやる事と言う先入観があったからです。
他のファンに頼まれて紙テープを投げる機会が増えたのはそれこそこの5~6年、インディの小さな会場で最前列に座る機会が増えてからですが、いつだったか大仁田さんにテープを投げたらちょうど一歩前に出たタイミングで顔面を直撃!あれは痛かっただろうなあ…スミマセン(苦笑)!

紙テープの山の中でのたうち回るテリー!
(月刊ゴング 83年1月号より)
杏ちゃむちゃんは典型的“紙テープ欲しがりっ子”
10巻入りの紙テープを浅草橋の田中商店で購入

自分には殆ど無縁だった紙テープですが、実は杏ちゃむちゃんはこれが飛ばないと途端に不機嫌になり、SNSでも以前から何度も「紙テープが無いとテンションが下がる、やる気が無くなる、プロレスを辞めたくなる」とまで書いている程でした。
紙テープ持参の固定ファンが多い東京の会場はまだ良いのですが、問題はあまり馴染みのない地方興行で、5月に柳ケ瀬プロレス観戦で岐阜に行った時も会場を見渡しても知り合いのファン仲間はいないし、当然私も紙テープなど持っていない、やばい、坊主だとお嬢様がまた機嫌を損ねる(笑)と焦りました。
グッズ売り場を覗くと幸いにもこの日は柳ケ瀬プロレス所属選手の応援グッズとして選手別の紙テープが売っていましたが、困った事に杏ちゃむカラーの黄色&黒が見当たりません(アイドル業界と同じで選手によって色が決まっている)。
やむなくオレンジ&紫のジャック・ケネディ選手のテープを購入して代用しましたが、杏ちゃむコール時に飛んだ紙テープは私一人のみ、一方対戦相手の沙恵とマリ卍は地元とあって派手に大量の紙テープが舞い明暗くっきり、案の定試合後の杏ちゃんから「帰りたくなった」と愚痴られ、私が投げたテープも「色が違う」とダメだしされました(この際贅沢言うな!苦笑)。
それ以来友人から、はたまた杏ちゃむちゃん経由で他のファンが用意した紙テープを買い取ったりして凌いでいましたが、なんだかんだ言っても彼女の試合の観戦数はずば抜けて私が多い為それぐらいではとても追いつきません。かくしてプロレス生観戦歴41年目にして初めて紙テープ作りに重い腰を上げる事となったのです。
これまで関心が無かったので紙テープの知識などゼロ、そもそも紙テープとは購入してそのまま投げられるわけでは無く、一度巻き直す必要がある事すら今回初めて知りました。
YouTubeなどに詳しい解説動画がいくつかアップされており何度もチェックしてから先ず紙テープを東京・浅草橋駅前東口にある老舗の文具屋、田中商店にて購入しました。そして輪切り状態の紙テープを一つずつグシャッと手で握り潰すようにしてフニャフニャになった中芯を取り除き、巻き取り棒(こちらも田中商店で販売中)にテープの端を引っかけてくるくると巻き直していきます。直径3cm程の玉になったところでハサミでカットして出来上がり、大体一巻のテープから3~4個取るのが目安です(私はいつも4個)。
人一倍手先が不器用かつ面倒臭がりの私にとってこの巻き取りは大変しんどい作業で、マジで手が腱鞘炎になりそうでした。
こんなかったるい事やってらんねえ!と根を上げそうでしたが、ここで秘密兵器投入!
紙テープ作りの先輩からの受け売りで、ホームセンターで買ったミニドリル(片手で扱える軽量の物が最適)の先端に巻き取り棒をセットして“自動紙テープ巻き器”とする事で飛躍的に楽になりました。
巻き取った紙テープの玉は4~6個単位(私は6個)でアルミホイルの上に並べ、先を結んで重り代わりとなる尾っぽを出して包んでから前の方に座っているお客様に配るのですが、ファン時代の赤井沙希ちゃんはこれをてっきりスイートポテトを配布しているのだと思っていたそうです(笑)。
そうそう、アルミホイルの上から紙テープ初心者の為に投げ方のコツを書いた紙を貼り付けていますが、これは元々7月のドレイク森松興行でドレイクファンの方が配っていたものをパクらせて頂きました。最初はコピーしてハサミで切り糊で貼っていましたが、我が社は包材屋、いっそシールを作ろうと閃きここでも効率化に成功しました。
それでも労力の必要な仕事に変わりなく、好きな選手の為日夜紙テープ巻きに精を出されている熱心なサポーターの方々には本当に頭が下がります。

芯を抜いてから巻き取り棒でくるくると巻き直す面倒な作業
ミニドリルの先に巻き取り棒を取り付ける事で自動化
6個ずつアルミホイルで包み特製シールを貼って完成

前述のように一部の団体ではそのまま投げられる紙テープを販売していますが、これだって社員や選手が巻きなおした物で当然そのコストは売価にはね返っています。
アイディアマン?の私としては元々の製造段階で中芯が無くそのまま投げられる紙テープを作れないものか?といつも考えています。細い芯棒に原紙を巻き付け芯を抜いた後は刃物でスリットするだけなので全て自動で出来そうな気がしますが、何処かのメーカーがやってくれないものでしょうか。
さらに私が夢見ているのがテープガン、つまりハンディターミナルのような機械にテープをセット、後はボタン一つでリング上に飛ばせないかなと(笑)…危険なので絶対に人には向けない様注意が必要ですが…ん?そうなるとリング上の選手に飛ばせないかも(苦笑)。
当面はまだまだ地道な手作業が続きますが、“紙テープ欲しがりっ子”の杏ちゃんの為、いつも「相棒」の再放送を眺めながらしこしこ巻いております(笑)。
このブログ更新の一週間後のクリスマスイブイブは彼女の地元で信州ガールズの大会がありますので、ここでは過去最大級の紙テープを投入しド派手に凱旋を祝うつもりです。