FILE No. 885 「中国遠征」

「中国遠征」

このブログ更新日は“関節技の天使”杏ちゃむちゃんのバースデー、この記念すべき日に海外特別編をお送りします。
杏ちゃむちゃんが2AWの笹村あやめ選手を伴って中国・上海に遠征、応援の為3月8~10日、2泊3日の日程で弾丸ツアーを敢行しました。
記録を調べてみると私の中国行きは通算8回目、うち上海は今回で5回目ですが、最後に行ったのはもう10年以上も前の事、日本国内なら怖いものなし?ですが、流石に右も左もわからない海外に一人で行くのはあまりに無謀(かつて一度やって懲りた 苦笑)、日本でもまだ実現していない杏ちゃむVS笹村あやめのシングルマッチとあって観たいのはやまやまでしたが、当初は見送るつもりでした。
ところが、よく会場でお会いする笹村あやめの大ファンのIさんが「何としても観たい!」と言い出して、それなら渡りに船と相乗りする事となったのです。
数十年ぶりの渡航となるIさんは既に切れていたパスポートを大急ぎで再申請されたとの事、渡航歴豊富なはずの私の方がIさんに頼りっぱなしで飛行機・ホテル・ビザの手配まで全て丸投げでした(笑)。
一番厄介なビザの申請ですが、中国ビザに強い司法書士だか行政書士を見つけて連絡するもたっぷり一か月以上はかかるとの返事、この話が持ち上がったのが遠征まで一か月を切った2月初旬、しかも手続きにはパスポートを預ける必要があり手元にいつ戻って来るかはっきりしません。私は直後の2月12日から約一週間以上のイタリア出張
(File No.883 参照)が入っており、とても対応出来ないと一度は断念しました。しかしIさんが見つけてくれた、中国現地がやっている観光ビザ(Lビザと言う)申請代行サービス(空港送迎とセット予約)ならパスポートを預ける必要もなく(カラーコピー提出のみ)、わずか2週間程で無事取得出来て拍子抜けしました。やはり専門家ってあてになりません(笑)。
因みに笹村あやめ選手は生まれて初めての海外、ビザ申請は杏ちゃむちゃんがまとめてやってあげたそうですが、観光ビザの我々と違い彼女たちは仕事(就労ビザ)なので大変だった事でしょう。
渡航前に心配だったのが中国はスマホ決済サービスが急速に進み、カードは勿論現金すら殆ど使えない?と聞いていた事で、Iさんや杏ちゃんに言われた通りアリペイ(中国で普及しているモバイル決済サービス)のアプリをインストゥールしましたが、出発時の成田空港の受付で預け荷物の追加料金やフードコートで試したら何故かエラーになり、現地でちゃんと使えるのか不安でした(汗)。

8日、19時40分成田発のLCCで出発し約3時間のフライトで上海に到着、空港に降り立って真っ先にやったのは勿論アリペイが使えるかの確認、無事に自販機で水が買えてほっとしました。日本国内でエラー表示が出たのは恐らく日本人は中国でしか使えない設定になっているのだろうと推察しましたが、全く持って心臓に悪いです(苦笑)。
これまで海外渡航時はWi-Fiをレンタルしていましたが今回初めてAUの世界データ定額サービスを利用、また翻訳アプリも初めて使いましたが現地のホテルフロント、店員も皆さんこれを使っており片言程度の会話や意思疎通ならノープロブレムでした。世の中本当に便利になったと実感、このぶんだと翻訳こんにゃく(BYドラえもん)完成の日も近いかと(笑)。

翌9日は夜の試合までIさんとともに歩いて市内を散策、地下鉄に乗って郊外にも出ました。乗車券を買うのにも勿論アリペイが必要で、本当にこの国ではスマホが無いと何も出来ません。私は見かけませんでしたがこちらでは乞食もQRコードを持っているそうです(それが無いと商売にならず 笑)。
結局殆ど使う機会は無かったものの念の為、一応現金(元)も持参していましたので、コンビニやお土産屋で試してみたところ無事使えました。但しタクシーなどではドライバーがお金を持っていない為、現金で支払うとお釣りが貰えずチップとなってしまうそうです。
10年ぶりの中国、過去にはそんなに不自由した記憶が無く、何かシステム化が進み過ぎてかえって不便になっている印象でした。
上海市内の様子はこちらをクリック

プロレス愛は国境を越えた?現地のレフェリーの方と。

今宵の試合会場である商業施設の中のライブハウスに到着、チケットは事前に杏ちゃんに取り置きをお願いしていましたが案の定嫌な予感的中? 話が通っていなくて受付でスマホの翻訳アプリを使って延々と「当日券か?」「違う、予約済みだ。」「代金は支払い済みか?誰に頼んだ?」…面倒になって近くのポスターの杏ちゃんを指さして「この人!」
わざわざスタッフが控室まで確認に走り、すったもんだの末ようやく入場出来ました(苦笑)。場内ではいきなりレフェリーの方(お名前失念、アイムソーリー!)に親しげに声をかけられびっくり、どうやら先方はSNSをチェックして私をご存じだったようで…私も有名になったものです(笑)。さらに別の方がいつもの赤マフラーの私に「それは猪木会長のマフラーですか?」 なんとその方IGF中国で代表を務めた方で、この日のリングもIGFで使っていた物でした。試合後の杏ちゃん曰く、「通常のリングより大きくて、格闘技用なので凄く硬かった」そうです。

試合会場はライブハウス

一応、日本から紙テープはいくつか持参していましたが、おおっ、紙テープ文化は中国にも上陸していた(涙)!近くにいた現地のファンが中国製紙テープを配り始めました。
因みに日本のそれとは紙質が違いティッシュペーパーのような素材で、その為距離があまり飛びませんでした(笑)。日本では選手によって色が厳しく指定されますが(杏ちゃむは黄色と黒と言った具合)こちらはお構いなし、七色のテープが飛

中国版紙テープはテイッシュペーパーのような紙質

び交っていました。
注目の日本からのゲストによる女子シングルマッチはセミファイナルに組まれる破格の扱い、お酒が入っている事もあり観客は全試合とも凄いのり、技の一つ一つにドカンドカンと爆発の沸きっ放しでした。二人はその中で館内所狭しの場外乱闘も繰り広げ日本と変わらぬ白熱戦を展開、最後は笹村選手が丸め込み技(笹団子 笑)で勝利しましたが国境を越えてファンを魅了、重責を果たしました。
試合後は日本と同じく物販タイムがありこちらも大盛況、前述のように現金でなくQR決済主流の中でどうするのかと思っていたら、別の窓口で商品券(ポートレート〇円、写真〇円と言った具合)を販売し、それを買ってサイン会の列に並ぶ方式でした。
我々は日本人の強みで直接列に並んで日本円で支払いOK、お釣りの出ない様千円札を多めに持って来て正解でした(笑)。 
この日のツーショット集 こちらをクリック

翌10日は15時の飛行機で無事帰国しツアー終了、海の向こうで初めて杏ちゃんの試合を観る事が出来て感動しましたが、とても一人では対処出来ませんでしたし、お世話になりっぱなしだったIさんには本当に感謝です。
いつの日か、またこのような機会があれば、ご一緒してくださる方さえいれば是非また出撃したいもの、皆さん気軽にお誘い下さい(笑)。