FILE No. 895 「引き抜き(3)」
「引き抜き(3)」
度々書いている事ですが、社長あてに届くダイレクトメール、流石に最近はつまらない投資話は無くなったものの、代わって?増えて来たのがM&A系、後はヘッドハンティング(引き抜き)のコンサルタント会社からの売り込みです。
申し訳ないですが殆ど興味が無いので即ごみ箱行き、皆さん郵便代も馬鹿にならないので送ってくれなくて結構ですよ(笑)!
そんなある日、なんと、ある引き抜き屋さんから我が社の某幹部社員にお声がかかると言う事件?がありました。それも、自宅や携帯番号を知らないからでしょうが、事務所に堂々と電話して来たと言うのですから何と厚かましい(いい度胸だ!)。
相手の話によると我々の同業の何処か(正式に交渉のテーブルに着くまでは社名は教えてくれない)が事業拡大の中、人集めの為の引き抜きを依頼したようで、しかも当社の社員の給料も知らないくせに何の根拠もなく「今より遥かに高給をお約束します。」だって(笑)。
ただ、その社員も当社ではかなり上層部にいて皆を牽引する役割を担ってくれていますので「ギャラ倍増となるともう社長にして頂くしかないんですけど」(爆笑)と切り返したところ、先方も慌てて「この話は無かったと言う事で」となったそうです(笑)。
今回は社員がすぐに報告してくれたので笑い話で終わりましたが、本当にこういう事があるんだとカルチャーショックを受けました。勿論我々の業界も社員が同業に移るなど日常茶飯事ですが、莫大な成功報酬がかかる引き抜きの専門家まで使う話は初耳だったからです。それだけ何処も人材不足に苦しんでいるのでしょう。
「自分のところの社員に引き抜きの手が伸びるのはヒヤリとする反面、誇らしい気がするものである。スカウトの声がかかると言う事はとりもなおさず社員が優秀だからであり、社員教育が行き届いている事の証明だからだ。しかし、引き抜きの手が伸びるのは偶然にせよ、決して社員を引き抜かれてはならない。社員が引き抜かれると言う事は経営者である自分がその社員に見限られた事になる。社長である自分に、その社員が将来を賭けるだけの価値が無いと判断を下した何よりの証拠である。万一、社員を引き抜かれたら最も反省すべきは社長である。」糸山英太郎・著「怪物商法」(File No. 329 参照)より
もう20年も前、辞めた役員に当時あった機械部の連中(通称アルカイダ)を引き抜かれた事は過去何度も書いた通りですが、負け惜しみでも何でも無く、会社の毒出しが出来たので結果オーライでした。まさしく猪木さんの名台詞、「暮れにはちょっと早い大掃除」(笑)、あれから本当に風通しの良い会社になりました。
逆に私が同業の社員を引き抜いた事は過去一度もありません。私、あるいはうちの役員が声をかけて転職して来た事例はありますが(これらも厳密には引き抜き)、相手は大学時代の後輩であったり娘婿と言わば身内ですし、同業ではなく全く異業種から来た人たちです。
個人的にあまり好きではありませんが、別に私は同業からの引き抜きを否定しているわけではありません。もし良い人材がいて縁があれば、とは思いますが、お金が無いので(笑)高額の費用を投じ引き抜き屋さんを利用しようと言う発想はありません。それに金だけでなく人望も無いので(笑)本当に縁次第ですね。
そもそも、本当に優秀で素晴らしい人材ならもし引き抜こうとしても今の会社が大金積んででも慰留して絶対に辞めさせませんよ。まあ私の感覚では金に目が眩む奴はその時点で駄目ですが…。
前述のアルカイダ以外にも同業に行った当社の元社員がいるので、たまにそいつの事を思い出してメーカーの営業に「ねえ、〇社の〇〇、生きているの?」と探りを入れると皆さん異口同音に「いるにはいますが、何しているのかさっぱりわからないですよ。」うちにいた時と同様社内で燻っているのが手に取るようにわかり、人間のパターンなんて何処に行っても変わらないものだなの思いを強くしたものです。うちに限らずA社にいた〇〇がB社に移ってA社の得意先を荒らしているなんて話を一時的には耳にするものの、そういう連中は結局長続きしなかった話が殆どです。
私が社長になった時から、例え時間はかかってもできるだけ新卒の社員を育てていく方針を20年以上ずっと貫いて来て、生き残ったメンバーは貴重な戦力に成長してくれましたので本当に成功でした。但し近年は新卒採用がどんどん厳しくなって来ましたので、昨年からは並行して中途採用も取り入れるようになりました。全て全く異業種からの転職組ですが、仕事にも慣れて大きな戦力になりつつあります。
とにかく最後は人の勝負なので良い人材は何処の会社でも喉から手が出る程欲しいものです。ましてや問屋業にとってはそこが生命線だと思っていますので、これからもなるべく「自家製」(笑)にこだわりつつ、中途採用、時には(縁あらば)引き抜きも利用して(?)より良い会社を目指します。
堅苦しい話はこのぐらいにしてブレイクダウン、6月のネタを少しお届けしましょう。
1日は新宿高島屋のイベントスペースで行われたDDTの無料試合に行って来ました。
前年に続いて2年連続の開催で、前回はまだ現役だった赤井沙希ちゃんも出場しましたが
その時は観に行けず(涙)、今年は沙希ちゃんがトークショーをやると聞いて参加しました。
現在美容サロンと並行してDDTの裏方も務める沙希ちゃん、トークはノーギャラと嘆いていたので、私が「ツーショット撮影会をやったら?」と提案したら大喜びで会社に話してくれて実現に至り感謝されてしまいました。当日は有料の撮影にも関わらず50人近いファンが並び、根強い人気を感じさせました。
(赤井沙希ちゃん❤ツーショット集 こちらをクリック)
翌日は杏ちゃむちゃんの応援で舞台は岡山、意外にも私、岡山でのプロレス観戦はお初でした。
前日アメリカ弾丸遠征から帰国したばかりの杏ちゃんは疲れも見せずメインの6人タッグで地元出身の狐伯と対決、この二人は二週間後にシングルリーグ戦の公式戦で激突が決まっており前哨戦となりました。
珍しく60分3本勝負で行われた試合は2本目に杏ちゃんが腕固め(猪木がアンドレからギブアップを奪った技!)で狐伯をタップさせましたが、3本目は狐伯の直伝ダブルアームT(急角度のダブルアーム式フェイスバスター)に逆にフォール負け…一騎打ちでの決着戦に期待感が高まりました(詳報後日)。
(この日のツーショット集 こちらをクリック)
6月編、まだまだ続きます。