FILE No.844 「あの技」

「あの技」

うだるような暑い毎日が続きますが、今回は5月の後半ネタをお届けします。

20日は“関節技の天使”杏ちゃむちゃんが、またもやダブルヘッダーに挑戦(トリプル含め今年三度目!)しました。
先ずは西川口にあるアイスリボン道場での定期戦、組まれたのはトトロさつきとのコンビでYaPPY&YuuRI組と戦うタッグマッチ、実はYuuRIとは私が熊本に飛んでいて欠席した前週の13~14日もタッグで当たっており、これで3大会連続での対決となりました。
この二人はその少し前からタッグチームの結成をアピール、実現した際のチーム名やテーマ曲も考えていましたが、それを無視しまるで嫌がらせかのように(笑)この日も対決が組まれたので流石に二人とも入場式からマイクでアイスリボンの社長にクレーム、それでもカード変更はなくメインイベントを迎えました。
最後は杏ちゃんがYuuRIに4月のシングル対決時にも極めた、相手の両腕と両足を全てロックしてしまう新兵器を繰り出し、来たるべきタッグ結成前に完勝…恐怖の新必殺技の名称は「あの日見た技の名前を僕はまだ知らない」略して「あの技」…長いよ(笑)!個人的にはもっと格好いいネーミング希望で、ベタに「杏ちゃむロック」を提案しましたが「ダサい」「オジサン臭い」と秒殺で却下されました(涙)。ご本人的には広田さくらの「ふらふらドーン」的な、よくわからないネーミングの方がお好みのようで(苦笑)。
試合数増加もあり、ここ1年勝率も飛躍的に上がって来ましたが、以前から代名詞になるような強力なフィニッシュホールド、それも出来ればオリジナル技があれば鬼に金棒と思っていましたので、この技、じゃない「あの技」(笑)の誕生は喜ばしい限り、“関節技の天使”に相応しくサブミッションでしかもオリジナルですから完璧ですよ。
現代のプロレスはある意味エスカレートし過ぎの傾向があり、頭から落とす技の連発で個人的には「凄い」と言うより「怖い」と感じる事が多々ありました。何処かのオキ○など「頭から落とす垂直落下技こそ現代の女子プロレスラーの必須条件」とうそぶいており、こういう危険思想の輩がプロレスを壊すのだと思ったものです(笑)。
そう言えば藤波さんがジュニアからヘビー級に転向した後、逆さ押さえ込みや回転エビ固めなどで勝利する度、ヘビー級らしくないと批判されたものでしたが(オキ○はクイックでの勝利は実力では無いと暴言を 爆笑)藤波さんはそんな声に反発するかのようにオリジナルの絞め技、ドラゴンスリーパーホールド(飛龍裸絞め)を開発しました。
大技乱発時代へのアンチテーゼ、私にとって「あの技」の誕生はドラゴンスリーパー以来の衝撃でした。

ここが東京ZOO

アイスリボンが終わると西川口から赤羽へ移動、ユン・ガンチョル主催の新韓国プロレス観戦の為、東京ZOOなるシアターに到着、その漂うアングラ感にも驚きましたが(笑)
この日一番のハプニング?は全日本プロレスその他、マット界の大スポンサーである大隅大社長が来場された事でした。
数ヶ月前、韓国に出張された際、ユン・ガンチョルと会食した大隅大社長、この日の大会の話題となり「田宮さんと言う方が来られます(*私は杏ちゃむを通して予約)」と聞くと、「なんだ、大社長が来るのか(*私と大隅さんはお互いの事をこう呼ぶ 笑)じゃあ俺も行くよ。」とその場でチケットを買われたそうです(笑)。
私は事前にご本人から聞いていましたが、いつも後楽園ホールや大田区総合体育館のリングでタイトルマッチの認定宣言をされている方が、こんな場末感漂うどインディ(失礼!)に突如現れたのですから(それも実券で!)レスラーや関係者もびっくり、ちょっとした天覧試合の様相でしたよ(笑)。
この日の杏ちゃんのカードは千葉智昭と組んで佐野直&ビッグベアーと戦う、男子3人に囲まれてのタッグ戦でメインイベント、しかも当日になって発表された試合形式は「場外転落マナ板地獄タッグデスマッチ」!? 流石はテキトーなインディ(苦笑)、杏ちゃんには何の事前連絡も無かったようで「デスマッチ用のコスチュームは持参していないし、もし破れたら修繕代請求する」とご立腹でした(笑)。
試合は蓋を開けて見ると、リングアナのロングホーン尾崎がナイトガウンを着て場外マットに寝転んで待ち構え場外転落した選手に襲いかかると言う、デスマッチとは程遠い、テレビバラエティの罰ゲーム的コミカルマッチでしたが(笑)、そんな中でも杏ちゃんはこの日二度目の「あの技」でビッグベアーを捕獲、この日は昼夜ともにメインを務め新必殺技で連勝、有終の美を飾りました。
因みに後日、週刊ファイト(電子版)から杏ちゃんのとこに技名の確認連絡があり、ちゃんと正式名称を伝えたそうですが、何故か記事では「複合式インディアンデスロック」となっていました(笑)。まあ、確かに足の部分はインディアンデスロックと言えますが…やっぱ、ネーミングはわかりやすいのに変えましょう(笑)。

さて、5月のラスト週末、土曜日は湘南で昨年8月に続くかみーゆ地元興行第2弾を観戦し巣鴨の闘道館での風香トークイベントをはしご、そして翌日曜日は本庄のマジックボックスで杏ちゃんの試合と美女尽くし(笑)、マジックボックスでのメインは4月の大会で電撃決定した、杏ちゃんが王者・橋之介に挑む、男VS女のタイトルマッチでした。
前週のダブルヘッダーに続いてこれで3大会連続メインの杏ちゃん、やはり男子との体力差、パワーの差は何ともしがたく一発一発の重い攻め、さらに場外でも椅子でこっぴどく痛めつけらる苦しい展開、それでも関節技に持ち込めば一日の長ありで「あの技」が決まりかけた時など(すわ、タイトル移動か!?)と手に汗握りました。最後は橋之介のスカイツイスタープレスの前に力尽きましたが(17分48秒)男女の枠を超えた死闘に感動、これは今年上半期のベストバウトですよ(涙)。
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今年後半は「あの技」旋風が吹き荒れる事を期待しています。