FILE No. 845 「M&A(2)」

「M&A(2)」

いや~、びっくりした、先日「残存者利益」(File No.839 参照)と言うテーマでブログを書いたら、その直後に我が社が加盟している協同組合ジェプラのメンバー間で大激震がありました。北九州のメンバーであるニシヤ商事さんが名古屋の折兼さんの、そして同じく埼玉のタカミ包装用品さんが静岡産業社さんの傘下に入った事が電撃発表されたのです。タカミ包装さんの場合、同じジェプラのメンバーへのM&Aですが、ニシヤさんの折兼グループ入りは特に驚きでした(これによりジェプラからは退会となりました)。世の中のスピードから10~20年遅いと言われている(笑)我が業界にも離合集散と再編成の流れが少しずつ押し寄せている事を実感しますが、うちにもM&Aのコンサル会社から年がら年中ダイレクトメールが届きますよ。
毎度内容は似たようなもので「私共のクライアントで、関東を中心に年商○百億を誇る卸売り業の某社が、貴社と資本・業務提携しグループ入りを望まれています。」
「どこだんねん!?」と思わず突っ込みたくなりますが(笑)コンサル会社と一度面談して守秘義務契約を交わさない事には具体名は教えてくれない事になっています。
でも、本来これっておかしくないですかね?相手の写真も釣書も見ずにいきなりお見合いしろと言われてもなあ(笑)。まあ我々の業界も広いようで狭いし、全国広域で展開している同業なんて限られていますから大体想像はつきますが…。
いつもアンケート用紙が同封されていて、面談希望日を記入の上ファックスしてくれとあるのですが、ウザいので何度か極太マジックで大きく「面談意思なし、今後連絡不要!」と書いて返信しておきました(笑)。流石にこれで諦めるだろうと思ったら、それでもまた暫くするとダイレクトメールが届くのですからこの粘りは営業の鏡、マジでうちの社員にも爪の垢煎じて飲ませたいです(笑)。

以前にも書きましたが、買われる側でなく買う側の話も過去に何度か舞い込んで来ました。一つは兵庫県姫路市、もう一つは三重県桑名市にある同業者で、いずれも売却を希望する大きな理由は後継者不在、もう一つはこれから先の展望への不安によるものでした。
M&Aのメリットは手っ取り早く商権が確保出来て企業規模を拡大出来る事なので、前向きに検討をしましたが、結局話は流れました。条件が合意しなかった云々では無く、こちらの方からお断りした形で、その理由は距離が遠かったからです。
仮に話が成立して先方が我が社の子会社化、あるいはうちの姫路営業所や桑名営業所になったとしたら、社長なり責任者として常駐(あるいは兼任でも)で人を派遣しなければなりません。本来役員、本部長、リーダークラスを投入しない事には建て直しなど不可能ですがこちらも手一杯、ぎりぎりでやっていますので、そうそう余裕がありません。下手に人を出してこちらの本隊が手薄になってはそれこそ本末転倒です。人材豊富でいくらでも関連子会社の社長や出先の所長候補のいる全国展開企業と違い、うちのような弱小は人がいないのですよ(涙)。こう書くと「M&Aした先に元々いたメンバーに全て任せておけば良いのでは?」と言う意見もあるでしょうが、大変厳しくいささか失礼な言い方をさせて頂くと、それでやっていけないからこの話(M&A)になったわけです。親会社が変わっただけで何のてこ入れもせず任せっきりで済む程、世の中甘くはありません。ましてや距離が遠いと在庫の集約や共同物流など、M&Aによるシナジー効果も望めません。
まあ、うちの場合姫路や桑名に比べれば遙かに近い京都営業所ですら採算が合わず撤退したぐらいですから(全て経営責任、すみません!)推して知るべし、遠距離先のM&Aなど分不相応と言う事でしょう(苦笑)。
しかし逆に言えば近場なら人も行き来しやすいし、前述の物流面などでもメリットが出し易いと思われます。現在我が社が抱える喫緊の大きな課題として、おかげ様での商売の拡大に伴い倉庫スペースの不足が挙げられます。新たな外部倉庫をいくつか物色中ですが、その場合も在庫の横持ちや人の行き来の事を考え最優先されるのが近距離である事です。
コンサル会社が持って来る全国規模のM&A話よりもより現実的な話、東大阪もしくは大阪市内で単独での事業に限界を感じている同業の方、是非気軽にお声掛け宜しくお願い致します。

え~い、仕事の話は肩が凝るのでもう止めた、この辺で6月のプロレスネタに移ります(急に活き活き 笑)。4日は杏ちゃむちゃんの応援で山口県防府市に行って来ました。

会場となったサンライフ防府

現地で焼き鳥屋をやっているプロレス仲間がコロナ前までは定期的にお店でイベント、あるいは体育館を借りての自主興行をやっていました。3年程前に私も一度お店に伺った事がありますが、コロナも明けて今回は3年ぶりに自主興行を開催、そこに杏ちゃんが出場したのです。元々言いだしっぺは私で「杏ちゃむ呼んでくださいよ~。」とリクエストしていたのですが、それも2年位前の話で私自身すっかり忘れていました。
少し前に杏ちゃんが「山口県で試合するかも…」と漏らしていたのですが、蓋を開けるとこの大会だったとはまさに灯台下暗し、リクエストを覚えていてくださり感謝です。
この日は日曜日とあって日帰り強行参戦で疲れましたが、来年も是非杏ちゃんを呼んで欲しいものです。

翌週11日の杏ちゃんは、群馬高崎観音山ファミリーパークでの野外試合(覆面マニア)と西川口のアイスリボン道場(雫有希興行)のダブルヘッダー!…のはずが、前日からの雨により野外試合の方は急遽延期が決定、とんでもない山の上まで行かないといけなかったので内心ホッとしました(苦笑)。結局大会は10月にスライドとなりましたが、あいにく私はその日が都合がつかず(因みに杏ちゃんも別大会ブッキング済みだとか)チケットは払い戻しして頂きました。覆面マニアは一昨年、昨年とこの観音山パークで試合をしていますが不思議と私は相性が悪くいずれも欠席、初訪問は来年になりそうです。
(この期間のツーショット集 こちらをクリック)

次回はいよいよ不沈艦、上陸!