FILE No. 868 「トリプルヘッダー」

「トリプルヘッダー」

寒い毎日が続きますが、そろそろ昨年の積み残しネタを紹介していきましょう。
「文化の日」から始まった11月最初の3連休はプロレス連戦、しかも初日はなんと!3つの大会をはしごする強行軍でした。
12時から新宿FACEでDDT、15時から水道橋のプリズムホールでアイスリボン、18時からは再び新宿FACEに舞い戻り東京女子プロレス…過去、ダブルヘッダーは日常茶飯事?ですがイベントではなくプロレス興行でのトリプルヘッダーはちょっと記憶にありません。

先ずお昼からのDDT、お目当ての赤井沙希ちゃんの試合は4試合目に組まれました。
デビュー10周年記念試合の最終戦にして引退を9日後に控えた沙希ちゃんにとっては「最後のシングルマッチ」、相手は過去恐らく最も対戦したであろう平田一喜が務めました。
しかし試合途中に平田が惜別の手紙を読み始めるとDDTの他の選手もリングインして各々メッセージ、まるで今日が引退セレモニーかと錯覚しましたが、そもそもまだ試合終わっていないのに…(苦笑)。しんみりムードを払拭してようやく試合再開、沙希ちゃんが新人賞からケツァルコアトルを決めて長年のライバルとの決着をつけました。

試合が終わると脱兎のごとく会場を脱出し水道橋へ、東京ドームシティのプリズムホールで行われたアイスリボンのビッグマッチに向かいました。

東京ドームシティのプリズムホール

注目の大一番はその時点で空位となっていたインターナショナルリボンタッグの新王者決定戦、杏ちゃむ&YuuRIのクイーン・バルキリー(以下、QV)と星いぶき&松下楓歩(通称はたちーず)によって争われましたが、QVにとってはタッグ結成5ヶ月目にして訪れた千載一遇のチャンスです。QVの試合はリーダーの杏ちゃんが関節技を主体に引っ張ってYuuRIに繋ぎ大技で決めるのが勝ちパターンですが、この日もその作戦が見事に的中し白熱戦の末相手を分断、YuuRIがスワントーン・ボムを決めてQVが16年の歴史のある第61代タッグ王者に輝きました(涙)!
(QV、王座奪取のダイジェストはこちらをクリック)

終了後は急いで再び新宿にUターン、東京女子の試合開始にはぎりぎり間に合いました。
メインは赤井沙希ちゃんの東京女子ラストマッチ、かみーゆこと上福ゆきとのタッグが組まれました。2人のタッグは前年我が地元・大阪で一度だけ実現していますが、かみーゆが沙希ちゃんと組みたがっていたのは長年聞いていましたので、最後の最後に夢がもう一度叶って私も感無量…東京女子もなかなか粋な事をやってくれます。
そしてこの日は女子団体での引退やラストマッチでのお約束?沙希ちゃんと東京女子所属全選手による1対23のハンディキャップマッチも急遽?実現しました。
私だけでなく沙希ちゃんもトリプルヘッダーでくたくただったそうですが、沙希ちゃんのテーマ曲が5回も聴けた良い一日でした。

翌4日は前日に続いてプリズムホール、この日はアイスリボンとアイドルLIVEのコラボイベントがあり、QVが出場するので駆けつけました。
プロレスのカードは事前発表なしで入場テーマが鳴って初めてわかる形式でしたが、昨日タッグ王者となったばかりなので当然QVで出場と思いきや、入場前に突如YuuRIが体調不良で欠場のアナウンスが流れ不穏な雰囲気…そして杏ちゃんと共にレフェリーの紫雷美央がYuuRIのコスチュームに身を纏い入場して来たので唖然としました。
ブランク&急造タッグのハンディで試合は惜敗となりましたが、気になったのは昨日まであんなに元気だったYuuRIの状況です。コスチュームがあると言う事は少なくとも会場には来たと推測しましたが、試合後の杏ちゃんに確認すると会場入り後急に目眩がしてぐったりとなり大事を取って帰宅させたそうです(*一週間後に無事復帰!)
杏ちゃん一人となった試合後の物販でしたが、その途中ロビーをこちらに歩いて来る見覚えのある人が…な、な、なんと!ピーターことミスター高橋さんその人ではないですか!!
この後同会場で雷神矢口主催の怪獣プロレスなる興行があり、高橋さんはそちらに関わっていた為ですが、まさか高橋さんにお会い出来るとは…因みに高橋さん、物販中の杏ちゃんを見て「えっ、彼女プロレスラーなの!?」と目を丸くされていました(笑)。

翌日は舞台を大阪に移し、杏ちゃん初出場の大衆プロレス松山座に参戦、いや~、懐かしい、私の記憶が正しければ2016年8月以来の松山座ですよ。
ずっと行きたい気持ちはあったのですが、年4回の松山座興行は必ず日曜日、ご承知のように私が多忙過ぎて(笑)全く予定が合わずすっかりご無沙汰に、今回私のリクエストに応えて杏ちゃんをブッキングしてくれましたので実に7年ぶりの観戦となりました。
杏ちゃんの応援に欠かせないのは紙テープ、前日&前々日のプリズムホール同様、この日も会場入りすると最前列のお客様に配布しノルマ完了! その後顔見知りの奥田リングアナと雑談していたら「今日は紙テープ禁止なんですよ。」(!)

この日の会場の生野区民センターはこれまでコロナワクチンの接種会場としても使われており、マスク着用こそ無くなったものの未だに親方日の丸、融通の効かない石頭で紙テープの許可が下りなかったと…座長の松山勘十郎の元にはファンから紙テープ投入の問い合わせが来ていたそうですが、それなら事前にちゃんと告知してくれよ!慌てて恥をしのんで皆さんから回収して回る羽目になりましたよ(苦笑)。
杏ちゃんの2023年大阪ラストマッチはバニー及川とのタッグで出陣となりましたが試合後はいささかご機嫌斜め…対戦相手が練習不足の新人とあって(何故か大阪はそう言うカードが多いような 苦笑)不本意な試合となり「練習もしていないのにリングに上がるな!」とご立腹でした。私にはそうしょっぱい試合には見えませんでしたが、やはりそこはプロ、プライドが許せなかったのでしょう。
帰り際に勘十郎さんに挨拶に行ったら「身も蓋もないですが、杏ちゃむさんが出ない時も来て下さい。」の一言、2024年も杏ちゃんをどんどん呼んで下さい(笑)
(この期間のツーショット&ワンショット集 こちらをクリック)

次回も11月のハイライト特集です。

【 追 伸 】
年末にまたもや訃報が…(涙)。昭和の時代に日米を股にかけて大活躍した”蒙古の怪人”キラー・カーンさんが12月29日にお亡くなりになりました。(享年76歳)カーンさんには近年イベント等で何度もお会いして良くして頂きました。心よりご冥福をお祈り致します。
(“蒙古の怪人” キラー・カーン 追悼ツーショット集 こちらをクリック)