FILE No. 869 「花は美しく散る…」

「花は美しく散る…」

~ 赤井沙希引退記念 ~

まだまだ続く11月ネタ、その天王山は奇しくも今週がお誕生日(1月24日)の赤井沙希ちゃんの引退試合です。
「枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい…」の名言を残しデビュー10周年の節目にリングを去る電撃発表が昨年の5月24日…そんなあ~、まだまだできるのにと大ショック(涙)でしたが、前述の言葉が象徴するように「長く続ける美学もあるけど、私は美しい花で散りたい」と言うのが赤井沙希の美学なのです。

引退の日である11月12日・両国国技館を目指して6月からスタートした引退ロードでは約50試合を消化しましたが結局私がカバー出来たのは20戦程度、身体が二つ欲しいと何度思った事やら…。やはりテリー・ファンクのように発表から引退までは3年ぐらい猶予期間が欲しかったです(笑)。

赤井沙希引退…

そしてとうとう迎えたXデー、DDTが総力を決する今回の両国大会は久々に客席4面フル使用(*前回は入場ゲートを作る為3面)、そして、期待通り?スペシャル特典付き超VIPシートが今回も登場、前年の両国&東京ドームシティホール以来
(File No.788, 789, 824参照)通算三度目、そして最後のリアル入場体験(通称ヨカタタイム笑)に出陣する事になりました。
前回のドームシティでは赤井沙希&荒井優希の“令和のAA砲”をリクエストするもあっさり却下、今回の両国でも東京女子プロレスの提供試合に荒井優希ちゃん出場が決まったのでダメ元でリクエストしましたが、やはりDDTからは「すみません、荒井優希は出来ません」の回答で2年連続撃沈、SKE48の契約の壁は厚かった(苦笑)。
高額チケットを購入した熱心なファンは確か10人ほどでしたが流石は引退特需、今まで私一人だった沙希ちゃん御指名が計4人もいましたよ。むろん三回連続の物好きは私のみです(苦笑)。
申込者が集合しスタッフの案内で館内へ…リアル入場体験の順番発表、今やベテランの私は模範演技要員(笑)?「田宮さんは今回も一番でお願いしますね。」
ま、何度やってもそれなりに緊張しますので、早くやって後はのんびりと他の人のを見学するに限ります。
後の予定がタイトなので早速開始、花道の奥に呼ばれるとこの日限定のコスチュームに身を包んだ沙希ちゃんが姿を現しました。ラストマッチを目前に緊張しているかと思いきや何しろ本日の主役だけあって取材やら、ドキュメンタリーの収録もあってとにかくバタバタ、緊張している暇も無いとの事でした。
ところで、今回三度目の入場体験、膝や腰に爆弾を抱える身としては正直怖く、過去二回はサードロープ止まりでしたが、今回は思い切ってセカンドロープに上って見ようと決心していました。この少し前に沙希ちゃんのサロンに行った時、「もし落ちてもそれはそれで良い思い出だから」とけしかけられていた事もあって、泣いても笑っても最後、破れかぶれの心境でした。この日何回も聴く事になる沙希ちゃんのテーマ曲が流れる中、私が先頭で入場開始、リングインすると無心でセカンドロープに駆け上がってうまくバランスを取り、リングアナのコールと共にポーズを決める事に成功しました。(おおっ、決まった!)と思いきや、誤算はこの後沙希ちゃんが反対側のコーナーに飛び乗ったらロープが揺れた事、あわやバランスを崩しかけましたが、何とか踏ん張りました(汗)。
その後は控室でのサイン会とツーショット撮影会、あのブルーザー・ブロディが猪木さんを襲撃した両国の控室に入れたのも感激でしたが、コスチュームの沙希ちゃんとのツーショットは恐らくこの日が最後になるでしょうから、現役ラストツーショットをたっぷり撮らせて頂きました。
(最後のリアル入場体験はこちらをクリック)
(現役ラストツーショット集 こちらをクリック)

一般入場の開始時間となり場所を変えて行われた沙希ちゃんのサイン会にはとんでもない長蛇の列が出来ていました。後で聞いた話ですが、当初は200人で一旦打ち切って残りは全試合後に…と言う話だったのが、打合せミスからかその約束が守られず試合が始まっても延々と続いていたそうで(明らかに200人以上)大切な最後の試合に向けて精神集中したい沙希ちゃんは会社の配慮の無さに控室でブチギレ号泣したそうです。
先程まで自分もお邪魔していた舞台裏でそんな騒動が起こっているとは露知らず、我々は客席で試合を観ていました。
10年前、同じ両国でのデビュー戦がそうであったように最後の試合も男女ミクスドの6人タッグ、それもイラプションのトリオで丸藤直道、樋口和貞、山下実優と戦うと言う、沙希ちゃんの歴史を凝縮したかのようなドリームカードが組まれ、最後は他の4人が全て場外に降りてリング内は赤井沙希VS山下実優の同期同志のシングルマッチ状態、山下のスカルキック(頭部へのバックスピンキック)によって沙希ちゃんはきっちりと介錯されました…。
少しの間を置いて引退セレモニーが始まり、大量の紙テープが舞う中で退場、沙希ちゃんの引退試合は全12試合中8試合目だったので、この後も試合は続いたのですが、すみません、燃え尽き症候群で放心状態の私は後の記憶が殆どありません(苦笑)。
(赤井沙希引退試合&セレモニー こちらをクリック)

最後まで“強く、気高く、美しく”の言葉通りリングを去った沙希ちゃん、今後が気になりますが、セレモニー中の高木社長の「今後は裏方としてDDTを手伝って欲しい」の直訴に応じ、選手やグッズをプロデユースするアドバイザー的な契約を結んだとの事、何より美容サロンを継続してくれるのが嬉しく、これからもお邪魔するつもりです。
プロレスラーに引退はないと言いますが、濃密な10年間で完全燃焼しましたので、プロレスラー赤井沙希の復帰だけは絶対にないと私は断言します。ただ、例えばDDTが30周年を迎える時(おっと、3年後だ!)の記念興行で一夜限りの復活なら大歓迎です。
とりあえず3年後の一夜の夢を楽しみにしています。
(この期間のその他ツーショット こちらをクリック)