FILE No. 879 「真の利益至上主義」

「真の利益至上主義」

今週から4月、我が社も新年度、第51期に突入しました。
2日には年に一度の全社会議を行い、毎年作っている3年単位の中期経営計画を発表しましたが、最近読んだ「粗利至上主義」と言う本がなかなか面白く、経営計画書策定の参考にさせて頂きました。

「粗利至上主義」(幻冬舎)

本の内容は「売り上げ至上主義と決別せよ。売り上げ増に躍起になる程会社は儲からなくなる。いやそれどころか売り上げ至上主義は会社を潰しかねない。だから売り上げは一切見なくて良い。粗利だけを見て粗利至上主義に徹する事こそ儲かる会社になる方法である。」と断言しています。この著者は建設業界のコンサルタントを主とされており、紹介されている事例も建設業のそれが大半です。
あの業界は受注から納品までの納期が長い事が特徴なので、例えば売り上げ欲しさに利益はぎりぎりでも納期までには費用を圧縮できる機会があるだろうと錯覚し、採算度外視で10億円の物件を受注、しかしたいていの場合逆に費用はより嵩んでいき、実際お金が入って来るまでのタイムラグに運転資金が増加し、一歩間違えば会社が倒産と言う事は十分あり得ます。経営者が売り上げ至上主義に走ってしまうのは売り上げが大きい方が格好良いと言う見栄やプライド、特に建設業の場合、引き合いを一度断ると仕事が回って来なくなると言う恐怖感などに起因していますが、勇気を持って売り上げ至上主義を排し、粗利主義に徹した経営をするべきと言うのが著者の主張です。

粗利を重視したこの本の内容に共鳴する部分は多かったのですが、全てが我々の業種に当てはまるか?となると少々疑問を感じました。
前回詳報の通り、前期は売り上げ42億、税前利益で1億強と過去最高数字で有終の美を飾る事が出来ましたが(さりげなく自慢させてください 笑)かつての我が社も売り上げ至上主義、売り上げが全てを癒すと錯覚し低収益体質に陥っていた時代が長くありました。
売り上げを追うのは良いのですが、後の管理がルーズで野放し状態だったので結局赤字の垂れ流し状態で、誰も手をつけなかったからです。
このままではそれこそ倒産してしまう!と危機感を強めた私は社長になって初めて中期経営計画を作成した時、大項目の一つに「売り上げ至上主義から脱却し利益体質への転換をはかる。」と言う課題を挙げました。その方針は長い時間をかけて少しずつ定着したと自負していますが、反面、社内の一部に「売り上げ至上主義からの脱却」=「利益至上主義」と勘違いし、「うちは利益重視だから」と安値や低利益の仕事を敬遠する人も出て来ました。
これは経営者としての私の説明不足と反省する事しきりでしたが、私が打ち出したのは決して単なる「利益至上主義」ではありません。
勿論全く不採算、赤字商売は論外にせよ、私も営業出身、口先ばかりで行動が伴わない奴(君の事だよ、〇〇くん!笑)より、むしろ多少低利益でもガンガン攻め込んで競合他社から商売をぶんどって数字を作って来る営業を評価します。まあ「安いな。」「儲からねえな。」と嫌味の一つぐらいは口にするでしょうが(笑)。
スポット商売の建設業界と違い我々の業種、包装資材・消耗品の卸売り問屋業はリピート商売、受注から納品、お金に変わるのが比較的早い上、多少割の合わない商売でも長く続けるうちに合理化などで改善できる可能性があり、実際私は営業時代にそうやって稼いで来ました。「売り上げ至上主義を排し粗利至上主義に徹する、売り上げは一切気にするな。」と言っても我が社の売り上げが現在の40億から20億に半減したら当然粗利もそうなり(この業種で売り上げが半減して粗利額が増えるなどあり得ない)それ以上に経費を削減出来なければ利益減となってしまいます。
「粗利率では無く粗利額で考えよ。我々の飯のタネはあくまで粗利額だよ。」と常日頃から社員には口を酸っぱくして言っていますが(だから販管費が同じで粗利額が増す値上げは個人的に大歓迎 笑)、その粗利額を増やすには結局、内容を伴った売り上げの拡大が欠かせません。ただ、何度も言うように表面的な売り上げでなく、物流費や人件費、在庫の回転率やロス率も含めトータルでの利益管理を徹底する事が儲けるコツです。
経営計画の中でも謳いましたが、粗利額から経費額を差し引いたものが利益額であると言う、本来当たり前の常識を今一度再認識し、粗利額の最大化(当然、その為の売り上げ拡大が必須条件)と経費額の最小化を追求する事こそが我が社の「真の利益至上主義」経営です。
3年後もコンスタントに売り上げ40億円台、利益1億円前後を生み出す会社となるよう今期も頑張ります。

ああ、お堅い話の後は溜まりにたまった今年のネタの棚卸しタイムです(例によって急に活き活き!)。
1月の第1週は杏ちゃむちゃんのコスチューム撮影会、翌日は大阪でPURE-Jの大会、会場は初めて訪れた、天神橋筋六丁目の大淀コミュニティセンターでした。
杏ちゃんはレジェンド・ジャガー横田、PURE-Jの大空ちえとのトリオで快勝、今年の大阪初戦で白星を飾りました。
1月第3週は名古屋での試合でしたが、この日の試合会場はなんと、スーパー銭湯の大広間にリングを設営してのイベントプロレスで、試合観戦前に様々なお湯を堪能出来ました。

大淀コミュニティセンター
名古屋の湯~とぴあでプロレス

その他、赤井沙希ちゃんのイベントや前田日明さんを始めレジェンド勢のトークイベントと1月も盛沢山、以下のアルバムをご参照ください。
杏ちゃむ💛ワンショット集 こちらをクリック
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いよいよ春ですが、2月以降のネタも小出しにしていきますので。